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11月の終わりに
22歳になった。シャワーを浴びていた。
日付が変わる前にゴミ出しに外に初めて出たら冬の寒さがした。
私の生まれた日は雪が降っていたらしい。
おめでとうのLINEが凄く嬉しかった。
矛盾することのつもりはなくて、むしろ繋がりのあることなんだけど、誕生日がそんなに特別な日じゃなくなったのは、20歳ぐらいからかもしれない。逆にそれまでは、密かに凄く特別な想いを持っていて、他の人の誕生日に対してもそう思ってた。
だんだん執着が薄れてしまったのは、わざわざその日を借りなくても十分だからかもしれない。
お陰様で生きていて、話や文章を交わせる友達、美味しいもの食べたり作ったり、お散歩に行ける人がいる。何か見かけるたびにこれ好きそうだなとか好きだよなが思い浮かぶ人がいっぱいいる。
なんと幸せか、こうして生きていたいが実現できてきた気がする。
私はその人らしさを大事にして生きていきたいのかとやっと分かってきた。
好きとか嫌いとか苦手とかって、触れてみないと分からない。これが去年の学び。
だからいっぱい経験がしたい、見えないものも理想と崩れてもいいから見てみたい。
これは私の本音だなあ。
ひっそりお香が欲しいって電話した時のことをままが覚えていてくれて、いい匂いのする贈り物がきた。こうじゃなくても愛は愛なんだけど、なんだかとっても愛を感じて見えない結びつきに涙を流す。
声にするより祈る側の人間なので、これからは欲しいものや好きなものは精一杯伝わるまで声を出したいと思う。
ゾロ目のこの歳はゆっくり、今に生きることを心がけたい。いっぱい許して許されたい。
どうか健やかで。