冨樫義博展に行ってきました!!
冨樫義博展に行ってきました。この展示会では原稿一枚が完成されるまでの思考の過程が展示されています。写真撮影が禁止(一部個所では撮影可)だったため残念ながら写真はほぼありません…。今回は僕個人が思ったことを書いていこうかなと思っています。
冨樫義博氏の漫画表現
一つ目は生で原画を見たことです。自分漫画の好きなシーンの原画を観れることは本当に感激でした。それと同時にもう一度じっくりと原画を観ることができたので先生の漫画の表現についてより深く考える機会にもなりました。例えば冨樫義博氏も語っていた漫画表現において最も大事なことのひとつは「読者に対してキャラクターが何をしようとしているかが伝わっているかどうか」ということです。HUNTER×HUNTERでは説明セリフに頼らずとも、十分に読み手に「解らせる」ことが出来ています。僕は小学生の頃にHUNTER×HUNTERを読んでいましたが小学生ながらもなんとなくで内容を理解して絵とセリフを見ながらワクワクして夢中に漫画を読んでいたことを覚えています。もしかしたらこの年齢でもこんなに読んでいて面白いと感じたのは冨樫義博氏の漫画表現の上手さにあるのかなあ、なんて思いました。
冨樫義博氏の漫画家(クリエイター)としての試み
僕は今回初めて知ったのですが、HUNTER×HUNTERの「王位継承戦」では「漫画の一エピソードにどれだけの登場人物を出せるのか?」ということにも挑戦しているそうです。「カキン王国」が登場してから50話ですでに200人を超えるキャラクターが登場しています。多いなぁ…。正直今の僕は王位継承戦の全体像をしっかり把握できていません。なんなら読んでいる人達の中で正確に理解しているほうが少ないのではないのかと勝手に思ってます。ですが、全体像を把握できずとも話しはかなり面白いので今も楽しませてもらっています。全体像が分かったらもっと面白いんだろうなあ…。もともと話したかった内容とずれてしまいましたが、今もなお新しいことに挑戦している冨樫義博氏の姿はクリエイターとしてとてもかっこいいなと感じました。今までのものにとどまらず常に新しいことに挑戦することは、楽しいこともありますが、それだけでは決してないと思います、今の冨樫義博氏の体の状態を考えるとなおさらです。
クリエイターズメッセージ
クリエイターズメッセージでは漫画家ももちろん様々な分野のクリエイターからの冨樫義博氏へのメッセージも展示していました。展示会に行った時の楽しみにしておいてほしいので名前は伏せますが、みんなが知っている有名な漫画家や俳優の方々、そしてあの人気のテレビプロデューサーの方からのメッセージもありました!冨樫作品の思い出などを語っていたものが多く、僕個人としても共感するものや、僕とは別の視点から作品を読んでいるものまでさまざまなメッセージがあったので読んでいてとても面白かったです。
公式図録
今回のおすすめは「冨樫義博展‐PUZZLE‐」公式図録です。これは冨樫義博氏や作品が好きな人にはかなりおすすめです。本の内容としては今回展示されていたものがほぼ全て記載されています。初めに話しましたが展内では撮影はほぼ禁止されているのでもう一度見たいと思ったときに役立てることができます。僕個人的にうれしかったのは「王位継承戦」に出てくる登場人物が分かりやすくまとめられている表が載っていたことですかね…かなり便利です(笑)
最後に
僕が漫画の中で一番好きといっても過言ではない「HUNTER×HUNTER」の作者である冨樫義博氏の展覧会に行くことができて本当に感動しました。この機会を機に他の作品も見てみようと思います。東京会場は森アーツセンターギャラリーで2023年1月9日まで開催しているので気になる人はぜひ行くことをお勧めします!!(こちらから予約が必要です)