なんか違った闘病垢

十二月も半ばになり一年があっという間に過ぎていきますね。
年々寒さに弱くなっている気がするのでこれから大丈夫なのか不安があります。

今回は精神疾患とSNSの問題について話そうと思う。
精神疾患があり社会と関わりが減ると焦りや孤独感が出てくるものである。
「自分は何をしているのだろう」「これからどうなっていくのか」「人と話したい」そんな気持ちが生まれてくる。
私も約四年前にパニック障害を発症してから人と関わる機会が減って焦りを感じていた。
話しをするのは家族と主治医のみ。友人に連絡するのも気が引けて自分からすることはなかった。
一人で目標を決めてそれをこなし、フィードバックをする日々。
前回話した脳内にいる幸子は当然ながら褒めてはくれない。
「こんなことしかできないなんて」「できて当たり前」そんな風に思われ、できたことに対しての達成感も自分では感じることができなかった。
そうした毎日だとモチベーションも下がり気持ちも落ち込むことが多かった。
辛さを感じていた時にふと「他の人はどうしているのだろう」と気になり、SNSで情報をチェックするようになった。
私はXを使って色々見ていたのだが、そこで「闘病垢」という存在を知った。
闘病垢とは文字通り闘病をしている人のアカウントである。病気は様々で内科外科の病気だったり精神のものだったりする。
それを公表して日々のことを呟いたり、闘病している者同士で話をしたりするのだ。
私は情報収集や共有がしたいと思ってアカウントを作り色んな人と交流した。闘病中の孤独感を理解してくれる存在がいるのはとても心強かった。

しかし私は闘病垢を一年ほど前にやめている。今ここに出しているのはここでの活動のためのアカウントである。障害や病気を公表しているが人との交流を目的にはしていない。
なぜやめたのか、それは私自身の性格によるものが大きい。
私はASDの特性もあって人より孤独に強い、というより人と接している方が気を遣って疲れてしまうのだ。
闘病垢は日々のことを呟いてたまに人と交流したりみたいな使い方をしていたのだが、その交流も義務ではないのに返信のスピードに気を遣ったり、自分からも絡みにいかないとなんて考えたりしてしまって段々それが億劫になっていった。
好きな時に好きに話す、そんな自分からの一方的な発信が私には合っていると気付いてやめることにした。

そしてやめた原因のもう一つが「他人の思考が見えすぎる」ということに対してのストレス。これも大きかった。
ここからは完全に私の持論で偏見で話すのだが…
精神疾患がある人はSNSとの付き合い方はしっかり考えた方がいいと思う。
人付き合いに困難を抱える人の多くが幼少期の人格形成に何かしらの問題があった事が多い。親との関係は特に影響が大きいと思う。
精神疾患はそうしたこれまでの出来事や自分自身の思考の癖など複雑に絡みあっているので、本人もなかなか気付くことができない。

いわゆるメンヘラと言われる人達、こういった人が闘病垢には必ずいる。
ここではメンヘラを悪い意味で捉えてほしい。他責的な考え方で自分の期待するような反応がなかった時に情緒不安定になり人に迷惑をかける。
これの厄介なとこはぱっと見ただけでは気づかない人もいるところだ。年齢が自分より上でもメンヘラの人はいる。
最初は普通かなと思っていても人間関係に問題が起きた時にそれが出てくる。
こうした問題を抱えて定期的に人間関係をリセットしている人はSNSを離れた方がいいと思う。
闘病垢で日々良くなろうと頑張っていても一つの出来事で振り出しに戻るのだ、そんな人が多くいて私もそれを見てきた。

メンヘラの人にとってSNSから離れられないのはいくつか理由があると思っている。
・寂しさが人と繋がっていることで紛れる
・何か起きた時にすぐ話を聞いてもらえる
・自分視点で話をして同調してもらえるので味方が沢山いると思える
・嫌になれば消してリスタートが気軽にできる
こんなところだろうか。
特にこの自分視点だけで物事を話す人には注意が必要だ。
精神疾患とか関係なくこの手の人は多くいる。
同調したり共感するのは大事だが、こういう人は同じことを繰り返すのでいつか自分もそう言われると離れた視点を持った方がいい。

なぜこんなに厳しく言うかというと私自身もメンヘラの思考があったから分かるのだ。まだ疾患や自分の思考について深く考えていなかった時、近しい人にそういったものが出やすくて迷惑をかけてしまった過去がある。
今は色々学んで自分の機嫌も取れるようになったのでそういうことはなくなった。
人は変わることができるが残念ながらそれは自分で変わろうとしないと変われない、他人にそれはできないのである。


そうしたメンヘラ気質のある人が闘病垢にはちらほらいて、その人が別の人と揉め事を起こすとその空気感が他の人にまで影響したりする。
この見えすぎるし病んでいくのが伝染する感じが嫌だった。
急に呟きの内容が誰かに向けてのものになったり、希死念慮が強くなったり…それを見た人達が「私のことかな?」なんて思って不安になったり
そういうのしてたら良くなるわけがない!!
思ったことを発信できるのがSNSの良さではあるが、自分が影響を受けやすいとか、この人は良い感じがしないとか分からないならやめた方がいい。

もちろん穏やかに前向きに使っている人も沢山いて素敵な人達との出会いはあった。
しかし私の欲しい情報はあまり得られず、情報になると意識の高い人達が腕まくりしながらやや上からアドバイスしてきたりするのがあってそれも嫌だった。
だがもっと上手く使うことはできると思うので、ここの活動アカウントは新しい形を自分で模索していこうと思う。

今日もなんとか生きてます。

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