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あらすじを書くのって難しいね

ゲームのことを書く用のnoteアカウントで聖剣伝説2という作品の紹介をしたんだが、物語の概要をざっと短文にまとめるのは非常に難易度の高いことだと感じた。

公式サイトやwikipediaからコピペすれば早いんだろうが、そんな手段は使いたくない。自ら簡潔にプレゼンを行う事によって文書構成の練習にもなると考えているからだ。

上記の記事に私が書いた聖剣伝説2のあらすじはこんな感じ。

「マナ」というエネルギーが普遍的に存在する世界。
かつてマナの力を濫用した人類とその怒りに触れた神の間で大きな争いが起こった。聖剣を携えた勇者によって争いは収まったものの、人類の文明は大きく衰退することになる。
この歴史が御伽噺と扱われるほど時が経った頃、辺境の村で暮らしていた少年ランディは偶然聖剣を手にしてしまい、マナの力を狙う帝国との争いに巻き込まれながらも世界を守るために奔走する。そして彼は冒険の果てに自身に関する真実を知り、”ある決断”を迫られることになる。

「聖剣伝説2はいいぞ」あらすじの項より抜粋

自分で書いといてなんだが長ぇな、と感じている。
果たして冒頭の世界観に対する説明は必要なのかと自分でも疑問に感じるが、この前提を書いておかないと「聖剣を手にしてしまい」や「マナの力を狙う帝国」の部分に引っかかりが生じると思ったからだ。

世界観の説明を端折ってしまうと、急に聖剣だのマナだの言われてもそこが気になって頭にあらすじが入りにくいと感じた。
そもそも作品名が「聖剣伝説2」なので聖剣という武器に関する物語というのはなんとなく想像できるが、じゃあそれがどういった物なのかという説明が必要な気がする。

物自体の説明はなくとも「聖剣を携えた勇者が争いを収めた」という事が分かるだけでどれだけ重要なアイテムなのかを伝えられるんじゃなかろうか。
固有名詞を織り交ぜるだけでこんなに説明が必要なのかと感じたが、上手な人はどうやって表現しているのだろう。

例えばあらすじの書き方の一つに「ログライン」というものがある。
あらすじ自体物語を雑把に紹介する文章ではあるが、ログラインは一文でどういう物語かを説明しなければならない。
簡潔にまとめる能力が更に求められるのだ。

例えば桃太郎だと

桃から生まれた少年が鬼を退治するため旅に出る

となるが、これだけだと(ほぼ稀有な存在だとは思うが)桃太郎を知らない人は色々と疑問を感じるのではなかろうか。

桃から生まれた?
なんで?
どういう経緯で鬼退治するの?
そもそも鬼ってどういう存在?
悪いやつなの?

と、少なくとも私はそう感じると思う。
これに細かい説明を織り交ぜつつログラインのレベルで書くと、

老夫婦が拾った桃から赤ん坊が生まれた。何故かは分からぬまま、成長した彼は悪行を重ねる鬼を退治するため度に出る。

うーん、鬼が退治される理由は分かったが「何故かは分からぬまま」とか付け加えてしまうと後々解明される展開があるのかと思っちゃうな。

桃太郎という少年は、悪行を重ねる鬼を退治するため旅に出る。

このぐらいの方がスッキリするのかもしれない。
わざわざ「桃から生まれた」という説明があるから変なノイズが生じてしまうのかもな。
でもこれだと主人公の動機がわかっただけで物語の起伏や読んでみたいと思えるようなキャッチーさが足りないなぁ。

”ある方法”でお供を集めた桃太郎は、悪行を重ねる鬼を退治するため敵の本拠地鬼ヶ島へ向かう。

仲間集めの要素を加えるだけで単調さを薄く出来るのではなかろうか。きびだんごを渡すという行為を”ある方法”と表現することで初見の人の興味も引ける気がする。タイトル自体が主人公の名前なので、少年という説明を省いても問題ないのかもしれない。

これを踏まえた上で改めて聖剣伝説2のログラインを考えると、

聖剣を手にしてしまった彼は、世界と自身の真実を知る。

このぐらい簡潔でいいのかもしれない。
ログラインほどの短文になると世界観の説明すら不要だな。
タイトルから考えられるキーアイテムの存在と、それを手にしたらどういう物語が始まるのかを思わせられたらいいのかもしれない。

まぁこんな感じだろうか。
私はただの素人だ。プロの作家さんや小説家の方はもっと上手な伝え方をするのだろう。足向けて寝れねぇよ。

これからもnoteに自分の好きなゲームの話を書いていく予定なので、時間をかけてスキルを上げていければと思う。

おわり。


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