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”存在する言葉”を意識し過ぎてしまうので文章を破壊しきれない

愛聴している匿名ラジオが第400回を迎えた。

この回は並行世界で流れているであろう別の匿名ラジオを聞いてみよう、という趣旨で様々な「もしもの匿名ラジオ」を流してみるというものなんだが、最後に支離滅裂過ぎる会話を行っているパターンがあって、これが個人的にとてもツボだった。
そもそもシュールな笑いみたいなのが大好きなので、訳が分からなければ分からないほど面白く感じてしまう。

他にオモコロでいうと原宿さんの記事とかも好きだし、オモコロチャンネルでもじゃれ本とか咎人の雛の回とかも好きだ。オモコロ以外にもコウメ太夫のTwitterアカウントとかが好きだったりする。アレはマジで意味が分からない。

自分自身適当な言葉ならいくらでも頭から出てくるので、過去にも嘘の日記みたいなのを書いている。

こういうのは頭を一切使わないので非常に楽だから良い。

ただ、もっとふざけた事書きたい、もっと訳が分からないようにしたいという気持ちはあるものの、いざ書き始めるとある一定のラインで限度を感じてしまうことがある。

存在する言葉を意識してしまうのだ。

訳が分からない文章を書きたいのであれば、”無い言葉”とかもじゃんじゃん使えた方がいい。その方がシュールさが際立つ。
だが、自分にはそれが出来ない。
どうしても脳にブレーキがかかってしまう感覚がある。

昔、コウメ太夫のツイート3つの内に私が書いたネタが一つあるのでそれを当ててもらうというゲームを友人としたんだが、見事に看破されてしまったことがある。

敗因はたった一つのシンプルなものだ。
コウメ太夫はぶっ壊れているが、私はぶっ壊れきれてなかった。
それだけのことだった。

例えば直近のコウメ太夫の投稿がこれなんだが、

すごすぎないか?
自分の語彙に「サハラ砂漠フラダンスチゲ鍋ナイル川ゴビ砂漠」も「コウメ太夫小梅太夫タカシタカシ」もない。
どうやったらこういう言葉を発せられるのか、本当に羨ましく思う。

私もいつかこの域まで達してみたいと思っている。
結局、今の私なんて存在する言葉を適当に繋ぎ合わせるだけの出来合わせディスクジョッキーでしかない。
本当に意味も訳も分からないシュールな文章を考えたければ、自ら”無い言葉”を生成できるアルケミストになるしかないんだ。

もっと自分を解放したいな。
ウケようがスベろうがどうでもいい。
私は私の納得する意味不明な文章が書きたいだけなんだ。

創作物とかで禁忌に手を伸ばす人物の心情が今なら共感できる気がする。
永遠の命を手に入れたいとか、全てを支配する力を手にしたいとか。
だから今「お前の寿命と引き換えに願い事をなんでも叶えてやろう」と悪魔が囁いてきたなら、軽率に契約を交わしてしまうかもしれない。

もし私が今際の際に支離滅裂な辞世の句を詠んで息絶えたなら、その際は悪魔に魂を売ったんだなコイツ、と思って欲しい。
ただ、その死に顔は憑き物が落ちたような安らかなものだろうだから、せめて笑って見送ってくれると助かる。それが私という故人に対する餞だ。

なんか知らんけどいつの間にか”無い終活”の話になっちゃったな。

まぁいいか。


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