誰も悪くない。だからつらい。花組公演中止延長によせて

花組公演「巡礼の年/Fashionable Empire」の公演が9/3(土)まで中止延長とのこと。

花組 東京宝塚劇場公演『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』『Fashionable Empire』の公演中止(8月20日~9月3日)について

つ、つれえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!

花組は、大きくは5回目の公演中止(しかもはいからさんは9回初日延期と中止をしている)。
新人公演も8/26(金)に延期していましたがやっぱり中止。
新公にいたっては、まだ2020年から一度も東西公演できていない。
だから映像も放送されない可能性がある。

こうして書くと、余計に現実が突き刺さってきてつらいですね…。

とはいえ、私個人としては、劇団やガイドラインを責めたい気持ちはとくにないんです。
ガイドラインは、読む限り状況に応じて適切にアップデートされていると感じますし、

最新のガイドライン7/22版です↓
http://jpasn.net/PDF/contrast220723a.pdf

劇団はそれを守っている。
オミクロン株は感染力が強いので部屋に閉じこもってたってかかるときはかかるし、ましてやマスクなしで至近距離で80人が集まる舞台はなおさら。
(花組も東京公演から108期生が合流でした)
たしかに、「そんなこまめに検査しなきゃいいじゃん」と思いたくなることもあります。
ですが、いちど症状が出てしまうと結構しんどいらしいし、熱が下がってからも咳が続いたり、喉が痛い人も周りにいるので、歌って踊って演技することが生業の大好きなタカラジェンヌたちにそんな思いをさせるのは絶対に避けたい。
そのためのガイドライン、そのためのPCRだと思うんです。
「代役を立てて続行できないのか」と思いたくなることもあります。
もちろん劇団は検討していたと思いますが、感染力が強いオミクロン株なので(しかも潜伏期間〜発症するまでが感染力が強いらしい)予想以上に内部でうつってしまったのかなあと私は感じました。

なので、「しょうがないことだ、誰も悪くない」と理解はしている。

大劇場でも見たじゃん、東京でもラッキーなことに1回は見れたじゃん、退団者、そしてそのファンはもっとつらいだろう…と心から思ってもいる。

とはいえ辛ええええええええええええええええええ!!!!!!!!!


その気持ちは、やっぱりぬぐえず。
むしろ誰も悪くないと思っているから余計につらく。

前置きが長くなりましたが、今回は、なぜ自分がこんなに落ち込んでしまったのかという自己分析です。
なんの生産性もなくて、すみません。

8/19(金)まで

7/11(月)に大劇場千秋楽を終えてから、7/30(土)の東京初日までに、新規陽性者数が急増。
もしかしたら危ないかもな…と、東京公演も楽しみにしつつも心のどこかで覚悟はしていた
そして8/13(土)まで中止。
もちろん悲しかったけど、あと3週間はできる!
そこを精一杯楽しもう!となるべくポジティブに考えるようにしていた。
8/14(日)からの公演再開、超絶うれしい。
めずらしく友の会が友達になってくれたおかげで8/16(火)に観劇も叶い、大劇場から演技の間が変わったりショーで愛蘭みこちゃんの髪型が変わったりしているのを楽しみ、やっぱり花組っていいな!!宝塚はいいな!!と思うなどする。
また仕事が繁忙期に入り、なかなかリラックスできない状況のなかで、「でもこれ乗り切れば花組みれるし!!」それだけが、よすがだった。

8/20(土)10:08

日比谷に向かう電車の中で、公演中止を知る。

まさか自分が直前中止に遭うとは…。
この時は悲しいとかつらいとかいうより、
うわーーーーーーーーー!?!?!?
というただただ衝撃だけがあり、人生最速のAM10:30から酒をキメる

楽しい友人たち(とビール2杯ハイボール2杯モヒート1杯)のおかげで気持ちも少し持ち直し、今は自分の生活をがんばるしかない。
濃厚接触者の待機+公演準備があるだろうから、きっと8/27から再開できるはず…となぜか超楽観的に考えていた。
元禄バロックロックが東京公演の後半は公演できたことも脳裏にあったと思う。

8/21(日)〜8/25(木)11:02

さらに仕事が忙しくなる。
終わらない仕事、追いかけてくるメール、長引く打ち合わせ…
シンプルにねむい。もう何もしたくない。

でも来週は花組みれるし!絶対やるし!と自分を鼓舞する。

仕事中だったので、母に全ツ宮城の電話戦争を頼みつつ、
打ち合わせのすきまにスマホを見る。

8/25(木)11:03

公演中止再延長のお知らせ。
新人公演中止。
しかも千秋楽もまだ出来るかどうか不明とのこと。

…さすがに心がポキッと折れて、打ち合わせをサボってふて寝しました。
(上司ごめん)
なんとか仕事はこなしたけど(ほんとにこなしただけ)、眠いのに眠れなくて脳がギンギンになったので、書く。(←いまここ)

なんでこんなに落ち込んでしまったのか

こうして書き出してみると、これまでは心の覚悟をしていたからあまりショックを受けなかったけれど、今回は期待値と現実の落差が大きかったからなんだなあとよく分かりますね。

急にMY楽が来てしまった、というのも大きいかもしれません。
あの公演が最後とわかっていたら…とも思いましたが、結局オペラで見る場所は固定なので、一緒でしょうか。

あとは、シンプルに仕事が多すぎる。

ここから単純に対策を導き出すと、「自分の心を守るために、もう期待しない」「宝塚以外で、かつコロナの影響を受けない趣味を増やす」とかになってしまうのですが、それではやっぱり寂しすぎる。

私の好きな広告に「チケットを取った瞬間、旅が始まる」というANA旅割のキャッチコピーがあるのですが、観劇も同じだと思うんですよね。

当日の舞台と同じくらい、その日まで仕事を頑張ろうとか、課題終わらせようとか、かわいい服を選ぼうとかヘアサロンに行こうとか、その日までのワクワク感も、楽しみの一つだと思うんです。
チケットを取った瞬間、観劇は始まる。
だから、次のチケットにワクワクする喜びは、忘れたくない。

それでも私は期待する

感情は、その人だけのものです。
無理に元気を出す必要はないし、吐き出したいときは吐き出すべき。
周りのそれが辛かったら、一度スマホから離れてみるのもありだと思っています。
そしてこのnoteもあくまで「私はこう思った」ということなので、それ以上でもそれ以下でもありません。

私は書いてスッキリしたので、また酒でも飲んで千秋楽を楽しみに待ちたいと思います!

公演関係者の一日もはやい回復と、9/4(日)千秋楽が無事に上演できることを願っています!


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