第1回目 座標系
はじめに
地理情報を扱う上で知っておかなければいけないこととして、座標系があります 重要ですが、分かりづらく敬遠しがちです(ギターコードのFみたいなものです (´・ω・`)ワカンナイ) ですので、説明は「あ~なるほどね」のレベルまでしかしませんので 片手間程度で見てください (関連リンクも貼っておきますので詳細はそちらからどうぞ)
座標系
座標系をざっくり説明すると、地球上の特定の位置を表すための原点や座標の単位などの取り決めのことです 今回は代表的なものを3つだけご説明します 日頃目にしているものでも実際は「えっウソ?」となる事実もあるかと思います
1.地理座標系
イメージとしては地球儀です 3次元の球面を使用して、地球上の位置を経度と緯度で表現する座標系です 経度は赤道を基準(0度)として南北の、緯度は旧グリニッジ天文台跡を基準として東西の、それぞれ角度を表した数値です
広域に渡る範囲を一定の尺度を持った1つのデータとして管理できる利点がありますが、距離・面積・角度のいずれも正確ではありません なぜなら、地球は球ではなく、楕円形だからです
2.投影座標系
イメージとしては世界地図です 3次元である地球を2次元の平面に投影し、XY座標で表現する座標系です 投影法によって、距離・面積・角度のいずれかを正確に表現できる利点がありますが、全てを正確に表現できません よく目にしている世界地図もメルカトル図法と呼ばれる(コレ結構有名?)角度が正確な図法が用いられています よって面積はめちゃくちゃです なぜなら、赤道から離れるにつれて大きな面積に見えてしまうからです そもそも、球体を平面にしているのは無理があります(南極があんなに巨大なわけがない)
例としは
・実はロシアは思っているほど巨大ではない(アフリカくらいです)
・日本って結構でかい(ドイツからスペインくらいあります)
上記のような記事を探すと結構驚かされます
上記のようなことが理由かは分かりませんが、Googleマップも、全てをメルカトル表示する手法を徐々に廃止していく流れなのかもしれません
要するに
これまでの説明でもわかって頂けたかと思いますが、1つの座標系で、地理情報を表示するには無理があります ですので、座標系はめちゃくちゃたくさんあります その1つとして、日本には国内を測量するために作られた座標系があります
※伊能忠敬と座標系はなんの関係もありません※
3.平面直角座標系
地図投影法(2次元に投影する方法)の一種であり、狭い範囲を対象とした測量や大縮尺地図(縮尺が1/5000程度より大きい地図)に使用されます 日本では、国内を土地の状況に合わせて19に分割し、それらの分割区画は、第1系~第19系と番号付けられているので、扱うには目的とする地点がどの系に含まれるかをまず知らなければなりません 1/2500地図のような比較的狭い範囲の地図に適した座標系ということになります
わかりやすいとタイトルに書いてある分かりにくいサイトのリンクがこちらです
と、ここまでが座標系の話です 少しとっつきにくいように思われるかもしれませんが、慣れれば直感的に分かるようになります 要は、ギターコードのFみたいなものです ( ・`ー・´) + キリッ
最後に
次回からGIS(地理情報システム)を連載していく上で、使用するESRI社が提供するArcGIS製品(システム・ソフトウェア)は、日本で使用される座標系の定義も含め、約4,500種類の定義があらかじめ用意されています そして、異なる座標系のGISデータを動的に投影変換して表示することが可能です
こうしたことは、ソフトウェアが自動で制御してくれるので、開発上ではあまり意識することはないかもしれませんが、地理情報を扱う上で基礎となる部分ですので、第1回目の掲載として取り上げてみました 最後までお目通しいただきありがとうございました