「ふわふわ微炭酸」
僕の彼女は、
ほんわかしているけど、
爽やかで心地よい。
例えるなら、
夏の蒸し暑い日に
つい欲しくなってしまう炭酸飲料を
一気飲みしたような感覚に近い。
今朝起きた時も、
「ふわぁ…おはよぉー…」
あくびをすると、寝ぼけ眼の奥にある
透き通った瞳で、僕を見つめてくる。
『おはよう、桜。』
「今日、何しようかぁー?」
『う~ん…』
『思いつかないなぁ…』
「じゃあ、今日はお家でゴロゴロしよっか?」
『うん、そうしよう』
『ここ最近、お互い忙しかったもんね…』
「そうと決まったらぁ」
「おりゃー!」
起き上がっていた桜が、
再び、僕の枕元に飛び込んできた。
「じゃーあ、思いっきり甘えるね?」
今日もまた、
僕は桜が、好きになるらしい。