「パチパチ強炭酸」
僕の彼女は、
ほんわかしているけど
嫉妬深くて、刺激的だ。
例えるなら、
仕事帰りの疲れた日に飲む
濃い目のハイボールが、喉を通り越す感覚に近い。
「ねぇ。」
「この写真、何?」
桜が持つ僕のスマートフォンには、
この前、後輩と撮ったツーショット写真が。
『いや、この子は会社の後輩だから』
「でもさ、だからって」
「飲み会でツーショット撮らなくない?普通。」
『まぁ、そうかもしれないけど…』
「好きじゃなきゃ撮らないよね?」
「なんで許したの?」
『それは、かわいい後輩だからだよ』
「理由になってない。」
『わかったよ、僕が悪かった』
『ごめん』
「許さない、それだけじゃ。」
「ケーキ買ってきたくらいで許すほど、私も甘くないから」
「これから、お仕置きするから。」
今日もまた、
僕は桜の、虜になるらしい。
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