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大手IT企業を退職し、セブ島に移住した3つの理由 -マーケティング編-

経歴

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30歳でセブ島に移住した男の日常記録」の記事でも触れましたが、自分がセブ島に移住を決めた理由は「1、語学力を身につけるため」「2、マーケティングを学ぶため」「3、海外での生活を経験するため」の3つになります。

今回は「2、マーケティングを学ぶため」について、さらになぜマーケティングを学びたかったのかの理由を深掘りして記事を書きたいと思います。主な理由は下記です↓

・ものが「売れる仕組み」を学びたかった
・ものが「売れるまでの流れ」を学びたかった
・セールス以外で売上を作ることにチャレンジしたかった
・「セールス×マーケティング」で人材価値を上げたかった

ものが「売れる仕組み」を学びたかった

まず、自分の中でのセールスとマーケティングの定義は、下記としています。

セールス : モノやサービスを「顧客に売る」こと
マーケティング : モノやサービスが「売れる仕組みを作る」こと

セールスを7年間経験し「売る」ことについてはある程度学べたので、次は「売れる仕組み」について学んでみたいと思ったのがシンプルな理由です。
さらになぜ売れる仕組みを学びたかったかの理由を深堀りすると、それは自分が置かれた環境も影響していたと思います。

セールスとマーケティングの連携を指す「スマーケティング」という言葉があるのですが、前職のLINEでもベネフィット・ワンでもマーケティングチームがあり、セールスとの連携はとても重要でした。
自社のプロダクトの売上を作っていく上では、セールスもマーケティングも目標は同じなので、定期的に合同MTGも行ったりして連携を図ります。

ただ、プロダクト視点で見た時のアプローチの仕方が違います。
自分の中では、セールスはクライアントや代理店に対して100%コミットして売上を作るのに対して、マーケティングはもう少し全体を俯瞰して様々なツールを使い、プロダクト全体の売上やグロースを狙う中で効率的な仕組みを作るイメージです。

よって、自分の場合はそのような組織の環境に身を置いていたからこそ、プロダクト視点でみたアプローチの仕方を変えてみたいと思い、「売れる仕組み」について学んでみたいというマインドになりました。

ちなみに補足ですが、マーケティングに明確な定義はないです。
厳密にいうと定義自体はされているのですが、人によって違ったり、国によっても違ったりします。ネットで調べても色々な定義がでてきます。

なので、自分の中でマーケティングをどう定義してもいいと思っていて、逆に「自分の中のマーケティングはこうです」と言えれば良いと思うので、人ぞれぞれ定義や解釈は分かれてていいと思ってます。

ものが「売れるまでの流れ」を学びたかった

マーケティングのスキルや全体感を理解できてくると、プロダクトを軸にものが売れるまでの流れを言語化して説明できるようになると思います。

自分がセールスをしていた時は、資料請求や問合せでトスアップされたSQL(Sales Qualified Lead)をいかに成約に繋げるかという部分にコミットしていましたが、ここにマーケティングが絡んでくると、SQLに入る前の段階のMQL(Marketing Qualified Lead)を作ることが重要になってきます。

例えば、MQLを一つ取っていく上で、

・LPを作りWEB広告でリード(見込み客)をとる
・HPやオウンドメディアを運用してリードをとる
・説明会やセミナーを開いてリードをとる

上記のようなリードの取り方が挙げられると思いますが、じゃあそのリードを効率良くとることや最終的なCVRを上げるためには、ABテストをする必要があったり、プロダクトや会社のブランディングが必要だったり、SEOやデザインの知識が必要だったり、アナリティクスツールでの分析が必要だったり、MAツールの導入が必要だったりします。

「売れるまでの流れ」と一概に言っても、その手法やテクニックなんて山程あるんですね。

そしてこの部分が圧倒的に自分の知識と経験として足りなかったところだと認識していたので、様々なテクニックやスキルや知識を実体験として学び、ものが売れるまでの流れを言語化できるようになりたいと思っていました。

セールス以外で売上を作ることにチャレンジしたかった

LINE、Facebook、Twitter、Instagram、Netflix、YouTubeを始め、世の中のto C向けのサービスやアプリケーションにはセールスがいないことが多いです。
それはそもそも無料で使えるサービス(キャッシュポイントが「利用=支払い」ではなく、その先の広告や課金)であるという理由がありますが、ここで自分が感じていたのは、「プロダクトの質×マーケティングの力」だけで十分サービスをグロースさせられるということでした。

もちろん本当にこれはプロダクトによります。
単価感にもよりますし、企業との提携案件や加盟店を開拓する上でのセールスは必要です。
ただ、LINEに在籍していたのでよく分かった部分もあるのですが、LINE自体は勿論、LINE music、LINEマンガ、LINEPayの「ユーザーを増やすためのセールス」っていないんですよね。
基本的にプロダクトの改善とマーケティングでグロースさせていきます。

自分は7年間ずっとセールスでやってきたので、セールスの立場で売上を作るというマインドになっていましたが、セールスを必要とせず、マーケティングの力でプロダクトをグロースさせるということにチャレンジしてみたかったという理由がありました。

「セールス×マーケティング」で人材価値を上げたかった

「セールス1本で生きてきたので私はセールスのスペシャリストです!」という人と「セールスもマーケティングもできます!」という人の2人がいた場合、どちらが人材価値が高いか、もしくは希少性があるかと思ったときに、自分の場合は後者だと思ってます。※ただこれは本当に人の価値観によると思います・・

上述しましたが、セールス×マーケティングの全体感を理解できてくると、プロダクトを軸にものが売れるまでの流れを言語化して説明できるようになるので自分は良いと思っているのですが、これはセールス×マーケティングを問わず、2つ以上の立場やロールを経験してる人、もしくは理解ができる人は社外的にも社内的にも強いと感じています。

例えば、セールス出身のエンジニア、エンジニア出身のマーケター、セールス出身の人事とかでもいいです。
組織に所属してる中で、他部門の気持ちや立場を理解できる人は強いと思いますし、周りと連携もしやすくなったり信頼を得ることにもつながります。
※数ヶ月かじったくらいだと説得力もないので、最低1年の経験は欲しいですが・・

2018年のロシアワールドカップで西野監督が選手選考の際に基準としていた「ポリバレント性」にちょっと近いです。

組織的には、業務の属人化も防ぐことができるという意味では、ジョブローテーションの制度を採用している企業の狙いなんかも、そこにあると思います。

自分の場合は、それがたまたまセールス×マーケティングだったので、それが人材価値の向上に繋がると思って今は取り組んでいます。

ちなみに、自分は3年前くらいにネットマーケティング検定という資格を取りました。LINEにセールスとして入社したとき、最低限の知識として必要だったマーケティングについて本当に何もわからなかったので、独学で勉強して取ったものです。

この資格はちょっと勉強すればすぐ取れるので、そんなに誇れるものではないですが、「経験+資格(証書)」とかで実績を明示できると強いですよね。

以上が移住した理由の2つ目である「マーケティングを学ぶため」でした。

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