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実際に経験したアジア人差別

皆さん

こんにちは。

ブログの更新が滞ってしまい、すみません。。。

今回は、少々暗い感じの話になってしまいますが、

僕が実際に受けた”人種差別(アジア人差別)”の話を

させていただこうと思います。

ありのままの事を綴ります。

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実は9/13(日)の試合(アウェイゲーム)で

”人種差別(アジア人差別)”的発言を

相手サポーターから受けました。

人種差別的発言は試合中と試合後に起きました。

まず1つ目は、

試合中(後半)ゴールキックになった時の出来事でした。

ボールが相手サポーターの方に転がっていったので取りに行った時、1人の相手サポーターAから『コロナ!』と言われ、その数秒後には笑いながら『コロナビール!』と言われた。

正直、不愉快でしたが、

試合中だったので構う事なくボールを持って

プレーを続行しました。

2つ目は、

試合後にロッカールームへ引き返そうとした時。

チームメートと話しながらロッカールームへ引き返そうとした時だった

先程とは違う相手サポーターBが現れ

B『ヤポン?』

と言われたので、

『そうだよ。』と返答したら

B『トウキョウ、ナガサキ、○!※□◇#△!』※若干、呂律が回ってなかったので、もしかしたら酔っていたのかも...

最後の言葉はスロバキア語だったので、

良く分からなかったですが、

蔑んだ目と手のジェスチャーに加え、

一緒にいたチームメートに『気にしなくていい、あんな狂った連中も中にはいるから。』

と言われたので、侮辱されているという事が

明らかに分かった。

土壇場で失点して負けた挙句、こんな事されるとは…

さすがに、

普段温厚な自分も

その時ばかりは怒りが込み上げてきた。

ただ、少し冷静に考えた

ここで挑発に乗って文句を言ったり手をあげたりしたら

それこそ、”日本人やアジア人の価値・評価”というもの落とす事になる…

とても悔しかったが、

その気持ち(悔しさや怒り)を押し殺して

何も言わずにロッカールームへ引き返した。

スロバキアに来る前にニュースやSNSで、コロナ禍による影響でヨーロッパの地でアジア人差別が多発しているという情報を耳にした事がありましたが。

代表的なのがこの記事だと思います。

スロバキアに渡航する前にこの記事を読んでいたので、

人種差別ってやっぱり起こるんだと...深く考えさせられました。

事後もこの記事を見返し、"この記事の内容に比べれば大したことないな"

と思えるようになりました。

僕の場合は、コロナによる人種差別でしたが

タイミングが悪かったのもありました。。。

その試合が行われる前の週からスロバキア内でも

コロナの感染者数が徐々に増えてきていました。

その時、中村さんの記事の内容が頭によぎり、

もしかしたら差別を受けるのではないかという覚悟はしていましたが、

いざ自分がその立場になると

ショックは少なからずありますね。

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ちなみに、アジア人差別に関しては練習中にも起こります。

ミニゲームになるとスロバキアチーム対日本チームで行われる事が時々あるのですが、

自分の所属しているチームには自分含め日本人が3名所属しています。

それ以外のメンバーをスロバキア人で補うんですけど、僕ら(日本人)や僕らと同じチームになったスロバキア人に対してチームメート(相手チーム)が”つり目ポーズ”をされるケースがよくあるんです。

実際のところ、嫌悪感はそこまで感じないが気にはなります。(ある程度関係性を築けてるからというのもある)

イメージでいうと

学生のいじりあいのような感じでやってきます。

これは関係性にもよるし、人それぞれ感じ方は違うと思いますが。

ただ、チームメートに一つだけ忠告しておきました。

『俺は日本でも目が小さいと言われるから全然平気(ではない…)だけど、アジア人にそのポーズをするのはタブーだからな!』という風に自虐ネタを入れつつやんわり伝えた。

それ以降、スロバキア対日本チームのミニゲームは減り、つり目ポーズをされる事もほとんど無くなった。

要するに、

彼らにとってはただ冗談(いじりとして)で言ってるだけであって、悪意があって言ってるわけではないのだ。

だから、こちらが不快に思って行動や態度、言動で示せば余程の事がなければそういう差別的な行動や言動は控えるでしょう。

伝え方も大切かもしれませんね。(喧嘩腰ではなく、やんわりと)

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話を戻しますが、

シャワーを浴び、着替えてロッカールームを後にした時のことでした。

また違う相手のサポーターCから声を掛けられた。

C『もしかして相手チームのキーパーか?』

先程のことがあったので、

また差別的な発言されるのかなぁ…と思いつつ

『そうですよ。』と返したら

『最高のプレーだったよ。』と握手を求められた。

先程のことがあったので、少し戸惑ったが、

『ありがとう。でも(試合に負けたから、)悔しいよ。』と返した。

するとその相手サポーターから

『確かにチームは負けたけど、お前はいいプレーしてたぞ。』と

その言葉を聞けて気持ちが楽になった。

複数名で飲んでいた相手サポーターDがビール片手に、『敵ながらお前のキックにはあっぱれだよ。それに、そんなに上背ないのに勇敢なプレースタイルだな。』と褒められ、『ビール飲むか?奢ってやるよ!』と言われた。

良い人達だなぁ…と思った。

こっちの人は良い意味でも悪い意味でもフランクだ。

日本だったら『次も頑張ってください!応援してます!』

カンボジア(東南アジア)だったら『Idol(アイドル)の一言』

スロバキア(ヨーロッパ)では、肩の後ろに手を回して『次も頼んだぞ!死ぬ気でやれよ!』と結果を出したら食べ物やアイス、飲み物などを奢ってくれる。※気前が良い。。。

日本や東南アジアとはまた違って、面白い。

日本や東南アジア(シンガポール・カンボジア)では、

選手サポーター

スロバキア(ヨーロッパ)では、

選手=サポーター

のように個人的に感じます。

これもアジア人だからなのかな?

とりあえず、サポーターCやDのおかげ

先程の差別や侮辱的発言を受けた時の感情が

嘘かのように凄く気が晴れた。

それと同時に

敵であろうが味方であろうが、

“見てくれてる人はちゃんと見てくれてるんだ。”

そう思った。

これこそが、スポーツの素晴らしさであり、スポーツの本来の姿だと感じた。

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僕の場合、記事で紹介した中村さんのように生活できなくなったり、街で被害にあったりなどではなかったので幸いでした。

このブログが人種差別で悩んでる1人でも多くの人の支えになれば幸いです。

この件はチームのみんなに心配かけたくなかったので、(その時一緒にいたチームメートを除く)チームメートやスタッフには伝えてません。

そして、

差別的発言を受けたものの、

スロバキアにはそれ以上に良い人が沢山いるし、

親切で素敵な国です。

これがきっかけで嫌いになる事もありません。

日本にも無礼な人はいるし、世界中のどこにだってそういう人はいる。

それと同じだと思います。

要するに、

大事なのはではなく『人(人間性)の部分』なんです。

この記事を読んでくれた方の中で、もし人種差別やアジア人差別を受けた方がいましたら遠慮なくコメントしてください。

何かしら役に立てることがあればと思っております。

こうやって何かに書き記したり誰かに話したりすると少しはスッキリするものですよ!

という事で

長々となってしまいましたが、

自分はこれからも普段通り過ごしていくので

変わらず朝生翔也をよろしくお願いします!

ブログも引き続き更新していきます。

それでは

Cau! #22

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