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腰痛に悩んでいる方へ

腰痛はなってしまえばなかなか治らず、日常生活にも支障をきたしてきます。現在日本では2人に1人が腰痛に悩まされていると言われています。

腰痛は仕事で座りっぱなしの方に特に多いです。立っている時より座っている時の方が腰への負担が大きいことが分かっています。

また介護職など重いものを抱え上げる方にも良く見られます。

一口に腰痛といっても様々な種類があります。今回は代表的な3つの腰痛について紹介します。

腰椎椎間板ヘルニア

誰しもが聞いたことがあるのではないでしょうか。おそらく30代後半以上の方のほとんどがこれだと思います。まずこのヘルニアについて説明していきます。

・原理

背骨は24個の骨が繋がって出来ています。その間に椎間板というゲル状の組織があります。その椎間板は「髄核」とそれを覆う「線維輪」に分けられます。卵で例えると髄核が黄身で線維輪が白身です。

その髄核(黄身)が上下の背骨の骨に押しつぶされ線維輪(白身)を突き破り近くの神経を刺激することで痛み、痺れが発生します。

・原因

若い年代でのヘルニアはスポーツでの接触プレーや高いところから転落したときに外力が加わり線維輪が破壊されることがあります。30代以降の方は加齢により線維輪が脆くなってしまい破れやすいというのが主な原因になります。

・症状

腰の痛み お尻、もも裏の痺れ 前屈で痛み

腰椎分離症

この怪我は椎間板ヘルニアに比べると知名度は落ちますが成長期、特に中学生の男子に多い怪我です。

・原理

腰椎分離症は言ってしまえば背骨の疲労骨折です。背骨の骨には突起部がありその突起の根元で疲労骨折が起き、痛みや痺れにつながります。

・原因

まだ骨が未完成なうちの成長期に過度なスポーツ活動による骨へのストレスです。特に野球などの回旋ストレスがあるスポーツはより発生しやすいです。

・症状

運動時の腰の痛み 後屈での痛み 稀に下半身の痺れ

筋筋膜性腰痛症

最後は筋筋膜性腰痛症です。これは腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症のように椎間板や骨に異常が無くただ腰が痛いだけの方はこれに当てはまります。いわゆる腰痛症と呼ばれるものです。

・原理

基本的な原理は傍脊柱筋と呼ばれる背筋群の凝り、また背筋群を覆う筋膜の滑らかさが失われていることが多いです。

・原因

過度な運動により背筋群に疲れが溜まることや、背筋と共に働き体のバランスを取っている腹筋の筋力低下が主な原因になります。

・症状

姿勢に関係なく腰が痛い 腰が重い、凝ってる感じがする

この3つが基本的な腰痛の種類です。自分の症状と照らし合わせて見ましょう。

次回は改善方法、予防方法についてです。

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