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ありがとう川井さん、そして次の鳥栖へ
Xのフォロワーの皆さんもそうでない方も
こんにちは、こんばんは、おはようございます
しょーと申します
今回は
「ありがとう川井さん、そして次の鳥栖へ」
と題しまして、8月9日の午後にこのようなポストが回ってきました
【川井健太監督 契約解除のお知らせ】
— サガン鳥栖公式 (@saganofficial17) August 9, 2024
この度、サガン鳥栖では8/8(木)付で川井健太監督との契約を双方合意のもと解除することとなりましたので、お知らせいたします。
◯詳細https://t.co/5A8qod835S
見ての通り、今まで2年半サガン鳥栖を率いてきた川井監督の契約解除
【木谷公亮テクニカルダイレクター監督就任のお知らせ】
— サガン鳥栖公式 (@saganofficial17) August 9, 2024
この度、木谷公亮テクニカルダイレクターが監督に就任することが決定しましたので、お知らせいたします。
◯詳細https://t.co/73QM0ZGt0v#サガン鳥栖#sagantosu pic.twitter.com/C0doclSABB
それから次の監督として今夏、鳥栖にやってきた木谷さんが次の監督になることがリリースされました
X上では様々な反応がありましたが、個人的には
・感謝の言葉とこの結果じゃ仕方ないの意見や
・もう少し選手が移籍しないお金があるクラブで指揮してる所を見てみたい
・ようやくフロントが決断してくれた…等
様々なものがありました
まあ、常日頃から解任解任!言ってた人がいざ契約解除になってしまうと、なんだか寂しそうにしてたり
契約解除されたことを(今の結果じゃ仕方ないのかもしれませんが)
喜んでる、なんなら感謝も何もしてません!等の発言があったり
本当に色々あるなあて思いながら見ていました
僕自身の考えは1つ目の意見が1番近いのかなという感じです
これを言うと、鳥栖サポ失格!や信者と言われるかもしれませんが
僕の中では1番は感謝の気持ちが強いです
この記事を読んでいる方の中の多くは知っていると思いますが
川井監督が監督就任してくれた3年前のシーズンオフは
・債務超過の時限爆弾を背負っている
・主力が毎年のように抜けている(実際3年前のシーズンオフの主力の流出は大変なものでした)
・前任者の監督がパワハラにより解任された直後
このような状態でした
この火中の栗を拾うような状態で監督を引き受けてくれたことにまずは物凄く感謝したいです
そして主力の大量流出があった中で迎えた開幕戦
それは雪が降ってた広島戦でした
期待値が低かったというのもありますがそこで繰り広げられていたサッカーはとても魅力的で
僕が指導者の時に志していた
見る人もやる人も楽しいサッカーを体現していたように思えました
夏に飯野が移籍をしたりしてシーズン後半は失速してしまいますが、あの絶望的なシーズンになんと残留を果たすことが出来ました
そして、その年のシーズンオフも戦術核だった宮代がレンタルバック、小泉、ジエゴが移籍
2年目も開幕戦で湘南相手に1-5の敗戦
更には1年目に続き、連勝がないなど暗雲がたちこめますが
後半開幕戦ではその湘南相手に6-0の勝利
ホームの京都戦では大逆転勝利を収める
ACL王者の浦和に勝利するなど
しっかり残留を勝ち取ります
しかし、シーズン後半に勝ち星がなかったこと等も踏まえて個人的にはここで契約満了かなと思っていましたが契約更新
ここで、僕は中々博打だなと思いつつ確かに監督をここで変えるより
続投させて選手の入れ替え激しくせずに債務超過解消するのかと解釈しました
確かにフロントの目線でいえばそういう考えもできるのかと思い迎えた3年目
開幕戦の新潟戦では負けてしまったものの次節の札幌戦では4-0の快勝
今まで2年間果たせなかった連勝を果たしたり
不調とはいえ苦手としている川崎やマリノスに勝利するなど光明が射したかのように思いましたが
それ以上の連敗、無得点の試合が多い、勝ち点1を取りこぼすことが多い
そして何より残留に向けてはここが本当にギリギリかなと思い今回の決断に至ったのかなと思います
今まで無かった試合終盤の5バックやロングパスを多用する等の変化が見れてただけに
どういうサッカーをするか楽しみでしたが、
今夏に木谷さんというS級ライセンスを持った方がやってきたことを考えると恐らく中断明けの鹿島戦が
分岐点だったこと、その後任が木谷さんということは容易に想像できました
擁護ではないですが、川井さんの名誉のために言うと
恐らくこのチーム状況で残留に導ける指導者というのは本当に中々居ないと思います
そして僕が個人的に印象に残ってるエピソードを2つ紹介出来たらなと思います
1つ目は、今年の何戦かは忘れてしまいましたがinsideでのセリフです
鳥栖のエース、マルセロヒアンの奥さんが第1子を出産するぐらいの時だったかなと思います
試合前に、
今はヒアンの奥さんも戦ってるけどチームの為にヒアンもここに居る
ヒアンがいい顔して帰れるように今日は勝って帰ろう
と言いました
このセリフは僕自身も子を持つ親としてとても嬉しかったのを覚えています
試合前は色々考えることがあるでしょうが、試合直前に選手だけでなく選手の家族を気遣うその人間性が本当に素晴らしいなと思いましたし
ヒアン自身も物凄くこの言葉は嬉しかったと思います
そしてそれを見聞きした奥さんも旦那さんがこのチームに来てくれてよかったと思ったと思います
2つ目は新体制発表会での発言です
彼等に対して誹謗中傷することを私は許しません的なニュアンスの言葉を言っていたんですが
ここで、我々ではなくて「彼等」という言葉を使っており
監督として当たり前と捉える人もいるかもしれませんが
あの公の場で結果が出なければ選手自身の問題では無い
自分の問題、だから自分は何言われてもいいと捉えれるような発言をした勇気が凄いなと思えました
ただ、川井さんが鳥栖にもたらしてくれたものは何か
これを考えた時に、今までの鳥栖とは違う部分があるように個人的には思えました
それは選手の成長という部分
僕自身、サッカー選手には2種類の選手がいると思っています
それは
・タスクを制限された方が実力を発揮する選手
逆に
・自由にプレイさせた方が実力を発揮する選手
今までの鳥栖の監督のイメージは上のタイプ
川井監督はコメント等からも読み取れるように下のタイプかなと個人的には思います
この違いがよく批判の対象に出されていた
「ユースを中々出場させない」に繋がっていたのかなと個人的には思っています
僕自身も中学、高校のサッカーの指導をしていた身ですが
指導する側としてはタスクを制限させ、選択肢を削った方が指導しやすいですし
一発勝負のトーナメント形式の公式戦を戦う上で意思疎通が容易になりチームとしての綻びが生じずらいです
それは一戦必勝の残留を目指すチームを見ても分かると思いますが
残留を目指すチームも同じような方向に舵を切ります
(だからこそこのタイミングでの監督交代なんでしょうが)
ユースには携わったことはないのでなんとも言えませんが
県内外の高校の指導者の話を聞いても育成年代では上記のような指導が恐らく一般的なのかなと感じます
役割が決められた中でプレイしてきた選手が突然、それなりに役割は任せるけどあとは自分の好きなようにプレイしてもいいよと言われれば
戸惑うのは当然ですし
自分で考える、その癖がつくまでに一定の時間がかかっても何ら不思議ではありません
自主性を尊重することで選手の成長に繋がるというふうに考えているが故に若い選手よりも
経験豊富な選手を起用していたんじゃないのかなと思います
元々才能やセンスはピカイチのユース卒業の選手はその癖がついてきた頃には
しっかりと試合に絡めるような選手に成長してきています
更には移籍していった選手にも変化がありました
今までは移籍していったチームで出場機会に恵まれず戻っておいでと言われる選手が多かったように思えますが
川井監督になってからは移籍していった選手も、試合に出た上で活躍して鳥栖に戻ってきて欲しいと言われるようになったのは
タスクを制限されない分、型にハマりすぎず自分で考えることで選手が「個」として成長した証拠なのかなと思います
移籍させるために選手を育ててるんじゃない!と思う人もいるかもしれませんが
今季まではどうしても仕方ない部分があるのかなと思っています
ただ個人的には、モチベーターの監督の元でヘッドコーチに徹する副官や監督をするにしてもヘッドコーチにモチベーター的存在が居ないと
真の実力は発揮されないのかなあと感じていました
高校時代も正しいことを言う監督とモチベーターが居るコーチという図式だったのでそう思うのかもしれませんが
正論だけでなく、ある程度熱量が選手達に伝わらないと
やはりモチベーションを最高潮まで上げることは難しいのかなと思います
川井さんも言葉は熱いことを言っているのですが
声を大きく出すのが苦手なため、その熱量が全て伝わっていなかったんじゃないかなと思います
実際、山形時代でヘッドコーチをしていた頃の監督のクラモフスキーさん(現FC東京監督)はモチベータータイプですし、そのような構図が必要だったんじゃないかなと今になっては思うところです
しかしながら、選手がインタビューの度に
「サッカーが楽しい」や山形時代では「川井さんの指導で」等の文言が多く見られたのもまた事実です
指導者として慕う選手が多いのは人間性の良さの賜物なのかなと思います
しかし、そういった中で
皆さんの言うように「鳥栖らしさ」が失われてきていたというのは僕自身否定はしませんし
僕より長く見てきた人たちが言うんです
それはその通りなのでしょう
ただ、成功体験にすがり続けた結果が無理な補強を敢行し、それが債務超過をうみ
それを解消するために、
そのために補強が中々出来ず、ユース卒を初めとした
若手や限られた戦力で勝利をしなくては行けない状況下で戦わざるを得なくなった結果が前任者のパワハラに繋がった部分も多少なりあると思います
僕は新規も新規の鳥栖サポです。
中々現地にも行けない、皆さんから見ればサポーターと認めたくないうちの一人でしょう
それを自覚した上で口を出すのは烏滸がましいのは百も承知ですが
今まで積み上げてきた鳥栖らしさというのも勿論大切ですし
僕もそこに魅了された人間です。継続して行って欲しいとは思います
ただ、その愛が強すぎるあまりに異なるものを受け入れる体制や上手くいかない時に村八分的な扱いをしていないのかなというのは個人的に感じたところではありました
なぜ、鳥栖が生まれ変わろうとしたのか
まずはその前提に目を向けることも大切なのかなと思っています
何故ならその負の遺産と戦い続けそれを刷新した上でJ1に残留するという難題に向き合いながら
新しいスタイルを確立しようとしているのが今の鳥栖なので…
僕は「現在の」鳥栖の指揮官を応援することしか出来ないので
続投派でも解任派でもなかったですが、上記のような人間性やスタイルが好きだったので、次のステージでは躍進出来るように頑張って欲しいと思っています
話は変わり、木谷さんが新しい鳥栖の監督です
正直、期待値としては「未知数」
これしか言えません
木谷さんの経歴を見るとフィジカルゴリゴリ時代の鳥栖でのコーチをしていたり
前述した育成年代の監督をしていたり、タイプ的には鳥栖の時計の針を少し戻す感じになるのかな?と思います
今までの川井さん体制の鳥栖をそんなに見ていない分、
競争が1からになったのはチームとしてかなり大きいのかなと思っています
主力抜けたといってもそんなに長く見ていないですし
今の選手の実力や特徴をフラットに見ると思うのでどういうスタメンになるか今から楽しみです
今まで主力だった選手は今の地位を守ろうと必死になるでしょうし
逆にベンチ外に甘んじてた選手も主力も抜けた今
これをチャンスと思い、死に物狂いでスタメンの座を勝ち取ろうとしてくるでしょう
仙台ユースの情報を見る限りでは
4-4-2 or 3-5-2のどちらかになるとは思いますが
・運動量やフィジカル重視になるのか
・それともポゼッション形式は継続なのか
・どのポジションの選手を中心に置くのか
・新体制で新たに主力に名乗りをあげる選手はいるのか
・木谷さんが望むメンバーの補強はあるのか
これから色々と楽しみです
今は鳥栖は残留チームが勝ち点を積み重ねたり
補強をしていく中、主力も抜かれて連敗という最悪なチーム状況下にあります
この監督交代により、チーム内の競走の活性化により
勝ち点のブーストがかかり、何とか残留してもらいたいです
昔の鳥栖を知っている木谷さんが監督になったことにより
泥臭く走り球際を激しくいく皆さんが言うような鳥栖らしさを発揮しつつ
木谷さんの色を出していってほしいなと思います
この猛暑に負けない熱い試合とシーズン展開になることを願ってこの記事を終わりにしようと思います!
頑張れ!!サガン鳥栖!!!
それでは皆さん
𓂃 𓈒𓏸 𝑰 𝒉𝒐𝒑𝒆 𝒕𝒐 𝒔𝒆𝒆 𝒚𝒐𝒖 𝒂𝒈𝒂𝒊𝒏𓂃 𓈒𓏸