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来異牛(kuruiusi)【詩】

今日
異国よりの来訪者
優雅にして優しい音色を纏い
凶事の前兆を
漆黒の翼で隠しながら
ほくそ笑む

もう狂ってしまった牛は
粉々の脊髄と腑をぶちまけ
はみ出した脳髄を引きずりながら
嘆きの道を歩む
我らの体を返せと
我らの心を返せと

やがて
飛び散った肉片と髄液は
千の破片から
千の呪詛へと姿を変え
我らを呪うだろう
愚鈍な我らを
牛鈍な我らを

来訪者の狂言に踊らされ
我らが脳髄をぶちまけるのも
すぐ
もうすぐ

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鐘子寿ゞ実(かねこすずみ)
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