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“ひまわり娘”伊藤咲子さんと対談実現!

 伊藤咲子さんと言えば、1973年15才の時に、かの有名なオーディション番組の草分け「スター誕生!」でチャンピオンになり、翌1974年に「ひまわり娘」でデビュー。その後も「木枯しの二人」や「きみ可愛いね」等ヒットを飛ばし、知らぬ人のない人気アイドルとして、今でも全国に熱いファンがいらっしゃいます。

 「ひまわり娘」は本当にいい曲で、僕の世代からすればそれほどリアルタイムでもなく、物心ついてなんとなく覚えてるくらいの記憶。つまり、それほどノスタルジィの力を借りずとも、改めて聞いて、グッとくるものがあるのです。

 今回、伊藤さんご本人にお話をお伺いして、当時のエピソードに触れることができました。

 作詞は大御所、阿久悠さん。オイルショックなどがあって若干不穏な世相の中、とにかく明るい曲を書かねばと思ってたところ、スター誕生で伊藤さんを見て、あ、この子を歌わせよう!ということで書き上げたんですって。一目で、ひまわりに通じる明るさを感じ取ったんでしょうね。

 でも「ひまわり娘」のいいところは、ただ明るいだけでなく、サビで「涙なんか知らない いつでもほほえみを そんな君が好きだと あなたはささやく」というフレーズに合わせてマイナーに転調し、ふっと影をさすように心をつかむ、その陰影のバランスなんですね。それをうけてラストで「あなただけの花になりたい それがわたしの願い」と来た日にゃあ、抱きしめたくなるってなもんですよ。さすがの名曲。

 意外だったのは、当時のスター誕生出身歌手は、デビュー前に厳しいレッスンを受けることで有名だったのに、伊藤さんはプロデューサーの意向で、ヘンなクセがつかないよう、レッスンを受けずにデビューとなったんですって。確かに素朴な歌い方だけど、迫力といい表現力といい、とても15才とは思えなくって、子どもの頃からしょっちゅう周りに歌を歌ってとせがまれてたというのもむべなるかな。まさに天才。

 一度歌手活動を休止し、再開した時はさすがに声が出なくなったけど、あらためてボイストレーニングを受けて、今では当時のキーも取り戻し表現力もさらにアップして、還暦を迎えてなお精力的にコンサート活動をされてます。なにせ、綺羅星のごとくスターや芸達者がいて、歌番組やバラエティー番組が全盛だった頃に活躍された方なので、普段のおしゃべりの時からとても魅力的。番組でも、1時間では足りないほど、ぐいぐいと話を広げてくださいました。

 最後は、平成のひまわり娘を名乗って(晴れて伊藤さんから公認をいただきました)歌もカバーさせていただいている籾井優里奈もご挨拶。伊藤さんを大きな目標として、ますます精進してくれたまへよ。

 そんな、伊藤咲子さん出演の「冴沢鐘己の、情熱の羅針盤スペシャル」は、アーカイブでもご覧になれます。こちらから

 2018年12月22日(土)には高槻の1624 TENJINで昼と夜2回公演があり、昼の部では籾井優里奈もちょこっと出演させていただきます。お楽しみに!

伊藤咲子公式ホームページ


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