「帰り道は星空」
　　　　　　　詞・曲／冴沢鐘己

ため息をこぼしたら 　ふと思い出した
夕空に星を探す　パパの笑顔を
風呂桶を抱えてた　私は五つで
よく響くパパの声が　とても好きだった
　お風呂屋の角に　向日葵の花
　優しく撫でてく　石鹸の風
小さな星つなげたら　星座が見えると
見上げた空　指先に　淡い想い出がにじむわ

賑やかな洗い場に　泡は流れてく
目を閉じて聞こえるのは　パパの鼻唄
“たくさんの星たちが　きっと肩よせて
キラキラと帰り道に　待っててくれるよ”
　お風呂屋の角に　向日葵の花
　優しく撫でてく　石鹸の風
小さな夢かさねたら　幸せが来ると
見上げた顔　微笑んだ　大きな背中が恋しい

　想い出は　黄昏の中で　揺れる風の匂い

小さな夢かさねたら　幸せは来ると
くもった窓　手のひらでため息を消して
小さな星つなげたら　星座が見えると
見上げた空　帰り道　あの日の笑顔を見つけた

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籾井優里奈 2nd.シングル「天気雨にウィンクを」収録。

テーマは「お風呂」。夏の日暮れどきに銭湯の前を通ると漂ってくる「お風呂」の香り、懐かしいですよね。この曲の風景はもしかしたらあまりにも個人的なノスタルジーかもしれないけど、共感をえられたのなら幸せです。