地獄への道は善意で敷き詰められている〜メディア・レイプ
善意で舗装されている、とも。
The road to hell is paved with good intentions.
悪質に近いセールスをしている業者もいると聞いていた「次亜塩素酸ナトリウム」を使った消毒(殺菌、除菌)グッズ。
なるほど。
こういうふうに「善意」で舗装されているのだなと。
(スプレーを置いているほうはもちろん善意から、そして、だからこそタチが悪いとも言える)
「もの」に対してならともかく、キッチンハイターで、カビ取り剤で手を洗うのか?
(たとえ薄められているとはいえ)
第一の防護壁である皮膚常在菌をもっと大切に。(『10% HUMAN』くらいは読んで)
『メディア・レイプ』で現状にドンピシャリなものを見つけて「Eureka!」。
前に述べたとおり、嘘は、犠牲者の協力がなければ、成功しえない。こうした犠牲者は、その嘘から自分たちも利益を得るだろうと信じ込まされて、せっせと嘘に協力するのである。
(『メディア・レイプ 第四章 メディア - 脳を洗うコインランドリー』から引用)
「犠牲者」なのに「協力」?
と思うかもしれない。
犠牲者が、その犠牲の元となるものに協力?と。
引用元(『メディア・レイプ』)での流れとは前後するけれど、ここで前述の引用にある「前に述べたとおり」の部分を以下に。
もし視聴者が、実際に起こったことを本当に知りたいと望んだなら、公然たる嘘や誤報を信じ込ませることなど誰にもできはしない。
ここでは、被害者も詐欺師の犯行に一枚噛んでいるのである。
だいたい詐欺というものは、カモにされる側もゲームに参加するのでなければ、成功しない。
用心深く、批判力があって、探究心の旺盛な視聴者は騙せない。こういう人を騙すには、まず彼らを説得して、操作者を信頼させ、その言葉を信じ、その「客観的真実」を受け入れさせるようにしなければならない。
(『メディア・レイプ 第四章 メディア - 脳を洗うコインランドリー』から引用)
そう。
犠牲者(被害者とは違う)にもメリット、インセンティブがある。
(嘘、詐欺に加担することによって得られるメリット、それを肯定できるなにかが)
だからこそ嘘、詐欺に「のる」。
(だから犠牲者ではあっても被害者ではない)
植え付けられた恐怖からの逃避(それについて「思考する」ことからの逃避も含めて)がそれ。
であれば、その恐怖を無力化してしまえばいいだけのこと。
ウィルソン・ブライアン・キイ(『メディア・レイプ』著者)が言うように「もし視聴者が、実際に起こったことを本当に知りたいと望んだなら、公然たる嘘や誤報を信じ込ませることなど誰にもできはしない」のだ。
「知は力なり」(フランシス・ベーコン)
画家のほうを先に知ってたので混乱してたけど、先祖 || 子孫 関係だったとは。
「本当に知りたい」と望んでいるかいないかは、すっかりファッション化した(あらたなる経済というか、消費物の台頭、それもあまりに貧乏くさい、醜悪な)あれを着けているか否かが目印に。(好きで着けてるならいいんだけど、俺はそれでもあなたをちゃんと見て、知りたいから、そんなもので隠している人に歩み寄っていく気はまったくない)
「いや、だって、しょうがないから」って
全然しょうがなくないから。(生姜、あるから)
本当に知りたい(そのうえで、生きていくことを自ら選べるか)か、唯々諾々と従っていれば「楽」だからとそっちを選ぶのか。
それだけだから。