【後編2】なんと、古典ミステリの名作も無料で読める📚クリスティ、クイーン、ヴァン・ダインなどなど
ひとつの投稿で余裕で書けそう、紹介できそうなものですが、なんだかんだで三つめになります。
前編はほぼ「枕」。
後編1でやっとアガサ・クリスティ。
この「後編2」で、残りのクイーンとヴァン・ダイン、いってみましょう。
基本的に、このテーマでは「Kindle Unlimitedで無料で読める」ものにしぼって紹介してます。(Kindle Unlimited 会員になると「読み放題」対象の書籍は文字通り読み放題)
エラリー・クイーンとなると、読み放題(無料)の作品はかなりしぼられてきますね。(ようするに「少ない」ということ)
とはいえ、ドルリー・レーンもの(探偵役)の『Xの悲劇』や『Yの悲劇』はありますし、異色の(そして隠れた名作でもある)『シャム双生児の謎』(邦題は微妙に違うバージョンがいろいろありますが)はおさえてくれているので十分でしょう。
このふたつの「悲劇」ものは(三作目に「Z」もあります)、エラリー・クイーンが生み出した名探偵のうちのひとりで、その経歴、バックボーンが大変ユニーク、そして魅力的です。
個人的にはクイーンの国名シリーズ(「オランダ靴の秘密」など、国名を関したシリーズがあります)等よりも好きです。
その探偵役は「ドルリー・レーン」といって、引退した元シェイクスピア俳優。
引退した理由は耳が聴こえなくなったからですが、そうしたハンディキャップを「備え」つつ、犯罪事件の解明に嬉々としてのりこんでいくっていうね。
すでに老齢に入っているということもあり、こなれた人格、性質もあいまって重厚かつ独特な「探偵役」をつとめてくれます。
とくに『Yの悲劇』は名作ですね。
日本では日本版に移植された日本版のテレビドラマがあり(同名の)、その主人公はあの(金田一耕助といえば、の)石坂浩二さんが主役をつとめています。
原作とは別物として楽しむべき作品ですが、これはこれで素晴らしい。
早逝した天女、夏目雅子さんも出演されてます。
すでにご存知の皆様においては「なにをいまさら」ですが、エラリー・クイーンは二人の作家(フレデリック・ダネイとマンフレッド・リーの共同筆名です。(ドラえもんの藤子不二雄のような)
そして、この筆名(ペンネーム)が、そのまんまもうひとつの代表作の探偵役の名前になっているという。(なんかちょっとややこしい)
それが探偵エラリー・クイーンものです。
まだま青い(若い)「エラリー」と、そのお父さん(警察官)が一緒に事件にあたるっていうのもこのジャンルでは珍しい。(そのことが色を作品に色をそえることにもなっている)
Kindle Unlimited で無料で読めるということに絞れば、この「シャム双子」を。
状況、動機(犯罪の)が他の作品に比べて抜きん出てユニークですから。
本作が映像化されていないのが不思議です。
すごくその「し甲斐」がありそうな気がするんですが。
あ、気がつけばもうこんな時間。
紙面の余白ももう足りなくなってきました。
まだ続きそうですが、書いている本人はけっこう楽しくやっているので、ま、いっかっていうところです。
「ブログで稼げる」っていう認知が一般的になってきてから、つまらない文章をネットでみることが増えました。
PREP法だとか、心理学だとか。
もちろん、ブログを書くこと(文章を書くことが)≒お金 ということであれば、そうしたものは有効だし必要なんでしょう。
でも、惹かれる文章、ファンになってしまう文章と、それら(お金になる)はまったく別物なんですよね。
もちろん、わたしもお金は大好き、必要(足りなくて日々困っている)なので、そうした目的でブログ(文章)を書くひとたちを「すごいな」と思えこそ、disるなんてことはまったくないですが。
ということで、ヴァン・ダインは次回(今度こそ最終回になるか)に。