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賢いがゆえに人間臭さが振り切れてしまう〜A LITTLE HISTORY OF PHILOSOPHY

洋書ですが、哲学史をざっくり概観しつつ(あくまでざっくりです)プラスアルファ、ちょっとしたスパイスが効いているのがかなり面白い『A LITTLE HISTORY OF PHILOSOPHY』 。

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わたしは英語は苦手ですが、最近はAI研究のおかげでいい仕事をしてくれる翻訳サービスがありますから、その力を借りて、です。(DeepLがすごいと思ってましたが、たまに真逆の翻訳をしたりすることもあるので、翻訳に頼り切らず、自分でも読み解きつつ、セカンドオピニオンとしてGoogle翻訳なんかも使ったほうが安全だと思ってます)

当然のことながらソクラテス、プラトン、アリストテレスからはじまり、ストア派(エピクテトス、セネカ、キケロ)、中世(アウグスティヌスやトマス・アクィナス)〜近現代まで、総勢40数名の哲学者(その中にはなぜか?ダーウィンやフロイトも入っているのだけれど)の思想、思索、業績等についてざっくり解説。(マルクス・ガブリエルは入っていなかった)

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面白いのは、章末に豆知識というか、メインストリームではあまり紹介されないような世俗的な彼らの習慣や人柄を紹介しているところ。

「わかりやすく」(いい意味でも悪い意味でも)哲学史を概説している書物は多々あれど、本書がそのへんと一線を画しているのはそのスパイス(俗っぽい、ともすればスキャンダラスな)とのバランスかもしれない。

『史上最強の哲学入門』といえば、著者の飲茶さんの新刊、『「最強!」のニーチェ入門 幸福になる哲学』もよかったです。

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飲茶さんの書かれたものを読んだことのある人なら誰でも驚愕の生い立ち、とんでもない苦労を強いられる「定め」についての自己開示が類書との大きな差別化となっています。(もとから「エンタメ」として読者を楽しませるというスタンスがあり、この時点でもキャラ立ちはしてるのですが、今回はさらにさらにです)

脱線したので話をもどして、本書(A LITTLE HISTORY of PHILOSOPHY)について。

もちろん、浅学で門外漢のわたしに「哲学」自体を語る力も資格もないのでそのへんは置いておいて、本書の特徴であるプラスアルファの「スパイス」部分について是非紹介したいので、とくに「へー」と思った、面白かった哲学者たちについて。

どんなに頭がよくて高尚なことを考えていても、やはり彼らも(ハンナ・アーレント、ボーヴォワールも入っているので彼女らも)「人間」、human beingだってことです。

あ、だからこそ(超smart)なのか。

そんな人間くささが振り切れてしまうのも。

余白が足りないこともありますが、ここまででけっこう長文になったので紹介は次回以降に。

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