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読書の轍

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わたしになにかしらの轍を残していった書物たち。
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2020年12月の記事一覧

煩悩と同じく、ほどほどに〜スマホ脳

煩悩と同じく、ほどほどに〜スマホ脳

スマートフォンへの依存に自覚がまったくないとか、害がある?といったことに疑問をもつ人にはサクッと読めて役立つかもしれません。

以下のような類書を読んだことがある人なら、読んでも立ち読みくらいでいいかも。

とはいえ、「スマホ」だけでなく、その根(依存やそのきっかけとしての反応)についても繰り返し言及しているので、そこからは例の感染症の話題になぜ多くの人が「過剰」に反応するのかもみえてきます。

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善も悪もない、適切な場所で機能するか否か〜美しき免疫の力

善も悪もない、適切な場所で機能するか否か〜美しき免疫の力

免疫学の歩みと、そこに関わった科学者たちの軌跡を紹介しているポピュラーサイエンスの一冊。

どんな内容なのか、訳者あとがきから一部引用します。

免疫システムは体内に侵入した異物を見つけて攻撃するシステムである、と多くの人が考えていた。でも、異物であっても食物や腸内細菌は攻撃されない。いったいどうやって区別しているのか。高齢になると免疫機能が低下すると言われているが、それはなぜか。体を守るはずの免

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賢いがゆえに人間臭さが振り切れてしまう〜A LITTLE HISTORY OF PHILOSOPHY

賢いがゆえに人間臭さが振り切れてしまう〜A LITTLE HISTORY OF PHILOSOPHY

洋書ですが、哲学史をざっくり概観しつつ(あくまでざっくりです)プラスアルファ、ちょっとしたスパイスが効いているのがかなり面白い『A LITTLE HISTORY OF PHILOSOPHY』 。

わたしは英語は苦手ですが、最近はAI研究のおかげでいい仕事をしてくれる翻訳サービスがありますから、その力を借りて、です。(DeepLがすごいと思ってましたが、たまに真逆の翻訳をしたりすることもあるので、

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