いつまでも後輩でいたいなぁと思っているけど、現実はそういかないよね

なんか最近思ったことをつらつら書いていこうと思います。

大学生活も終わりに差し掛かり、いろんなことを懐かしく思い出します。あの頃はまだ青かったなぁと、最近出会った人たちを見ながら思いを馳せることがあります。
時折、人脈を広いとか社会人と繋がりがあるとか意識高い人たちがよく言ってるのを見ると、そういえばそういう人たちもいたなぁと、風呂で思いに耽けています。僕はあまりそれを望まなかったので当時は馬鹿らしく思っていましたが、今ではそういう時期も大事だったのかなぁと思うのです。
そして、時は流れ、今では先輩として立ち振る舞わないといけなくなって、アドバイスをしたり相談を受ける方になって、なんか嫌だなぁと思ったりしています。

意識を高く行動に起こしてる人を見ると、頑張ってるなぁと応援したくなります。
僕は将来投資家やエンジェルになりたいと思っているので、何かに挑戦する人たちにお金や機会をあげたいと思っていて、僕の勝手なお節介でエゴなのですが、それが僕の素や本心です。
あいつはエントランスだから、サニーだから、だんだから、先輩だからと最近は敵視されることも多く悲しいですが、いろんな人の背中を押せればなぁと思っています。あと、たぶん僕はエントランスでもサニーでもだんでも割と外れ値の方なので、それだからというより僕個人と相性が悪い気がする。

なんやかんやあって珍しいことに僕が相談を受けたりしたこともありました。性格は似ていながら対照的な２人です。
２人とも意識が高く、お調子者で、マウントを取るような性格ですが、一人はコミュ力が微妙だけどビジネスをバリバリやって稼いでいる人で、もう一人は実践力は全然ないけどコミュ力とリーダーシップがある人。前者の人はワンマンプレーは確かにすごいんですがチームとなると全然ダメどころか足手まといで、後者の人は口ばっかで何もしなくて面白くないなぁって感じでした。
そんなこんなでいつもの僕で相談に乗ってやると、辛辣だとかもっと柔らかく言えだとかそんなことを言われる始末。先輩としてアドバイスや道を示してやれと人からは言われるのですが、正直そういうのはクソだるいのであんまり好きじゃありません。
僕も昔はそうだったので気持ちはわかるんですが、なんか優しい言葉を掛けるのも意味わからんなと思って普段通りの率直な感想として相談というものに答えていました。前者後者どっちがいいとかそういうのはなくて、不得意だから・苦手だから・やったことないからしないという選択は面白くないね、とそう言ってました。


僕が出会った起業家になかなか忘れられない人がいます。ずっと機嫌が悪そうに、僕らのプレゼンに文句や指摘ばっかりしてきて（ただしめちゃくちゃ正論ではある）、すごく嫌な感じの人でした。帰り際、他に参加していたその起業家の知り合いに、なんであの人は機嫌が悪そうなのか？と尋ねたことがあります。聞くと普段はそんな態度ではないそうで、こういうところでのみ悪い態度をとるそう。そして、彼は「偽悪的」なんだと知り合いは言っていました。先輩として、先駆者として、投資家として、彼は悪者になると言います。
それを知った時、僕は率直に、この人はすごく優しい方なんだなぁ、これは愛だと思ったのを覚えています。
良くも悪くも投資家や起業家というのは良い方に良い方に話を持っていこうとします。彼らだけではなくいわゆる先輩という生き物や先生という生き物も、お前は出来るとかもう一回やってみようとかキラキラした言葉を並べるのを好みます。その方が多くの人から好かれるし、その子のモチベーションも上がると言われています。いわゆる褒めて伸ばすの方法です。ただその一方で、学校ではいつもガミガミ怒っていて、あんまり好かれてない先生もいたりします。その先生がいつも正しいとは全く思いませんが、きちんと怒る、指摘する、偽悪的な人たちもいて愛だと感じていました。
その起業家は、周りの良い良いと上手く話を持っていこうとする人たちとは反対に、厳しい現実や自身の弱点を警告する本当の意味での先駆者だっとのだと思います。

辛辣さや棘のある言葉を使うのは、僕もこの起業家も性格なので割と仕方ないんですが、嫌われてもいいから目の前の現状に気付かせてやることや危険な道に行かないようにしてやることは、褒めて伸ばすなんていう偽善者より僕は好きだなと思っています。


いろんなことをしてきた学生生活ですが、いつのまにか僕も先輩という立場になっていてすごく嫌なのですが、本当に人間的に成長できたかなぁと思うことがあります。そうであればいいなと願っています。

卒業した友達に、大学なんて行かなくてよかった、早く就職すればよかった、時間が無駄だった、そうすればもっと早く成長ができた、と言う人もいます。残念ながら僕はそう思いません。たぶん、彼も大学にきちんと行ったからこそその答えに辿り着いたのだと思います。
それは後輩だろうと先輩だろうとそうで、学生生活っていろんなことを体験して、人として育っていくんだと思っています。
後輩というか後続の人たちに、唯一アドバイスや助言をするのなら、安心して、色んなことやってみて、たくさん失敗して、たくさん学んでみてください。もし仮に間違った道に進んだとしても愛ある先駆者たちがたぶんきちんと怒ってくれるから。