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藤井風さんのスピリチュアリティに関する考察

風さんとスピリチュアル

藤井風さんはスピリチュアルな人である。
これを知らしめたのがデビュー曲『何なんw』について自ら解説した次のYouTube動画だ。

この中で彼はこう語っている。

この曲は誰しもの中に存在しているハイヤーセルフを探そうとする歌です。
ハイヤーセルフとは神様みたいなもんで、天使・ヒーローみたいな言い方でもいいと思います。
ワシはハイヤーセルフが一人ひとりの内に存在していると信じています。
彼はエゴ・利己心・嫉妬とかそーゆー色んなネガティブな感覚と無縁の存在で、彼のすべては愛です。
この曲の中で、人生において正しい道に進むよう彼はワシに説教したり、嘆願したりしてきます。
彼は「ワシの言うことを聞いてくれ」「あんたに幸せになって欲しいだけなんじゃ」的なことを歌っています。
まぁそれがこの曲の核となるメッセージなんですけど、多くの日本人にとっても理解するのは難しいと思います。
だって、韻を踏んだり、言葉遊びがたくさんあったり、田舎の方言(岡山弁)丸出しだからです。
だから説明しときたいとは思ってました。

色気と才気がほとばしる若者の口から、しかも『何なんw』なんていう草生えたタイトルからは想像もできないワードが飛び出して、ぶっ飛んだ人は多いと思う。

私とスピリチュアルと風さん

私はどうだったかといえば、「この人、知ってるんだ」というのが最初にでてきた言葉。私も、スピリチュアルな考え方を少し知っているからだ。

こういう話をするとまず引かれてしまうので人に言うことはなかったが、藤井風さんと出会い、「なんだこの言いようのない魅力と才能の塊は!」と磁石に引き寄せられる砂鉄のごとくファンになり、まもなくして彼がスピリチュアル的な思考を持ちあわせている、しかもそれをテーマに曲を書き、堂々と解説していることを知って、ふわーっとすべてのことがつながったように感じた。

風さんの言葉を借りれば、私の“ハイヤーセルフ”が風さんに引き合わせてくれたのだろうと思ったからだ。「こっちにおいで、あなたが好きになって幸せを感じられる人がいるよ」と。

あ、引いちゃってますよね。すごくわかります。

それでも、彼の言葉が私を奮い立たせる。
『"もうええわ"って何なん』という動画の中で、曲のスピ的解説をしたあとにふっと笑って言った言葉だ。

Am I going too far?(ちょっとイキ過ぎ?)
Am I going too spiritual for you?(スピリチャル過ぎ?)
I feel like “Mo-Eh-Wa”(「もうええわ」って感じ?)

風さんさえ躊躇しちゃうんだから仕方ないさ。

…と、ここまでが前置き。

私はいま、猛烈に風さんの曲のスピリチュアル性を解明したいと思っている。
彼がどんな思考をもち、それを歌詞にのせ、どんなメッセージを届けてくれているのかを深く理解したいのだ。

そもそもスピリチュアルって何なん?

日本でのスピリチュアルという言葉のイメージは、「霊的な」とか「宗教的な」とか「怪しい壺を買わされそう」とか「現実見ないでいっちゃってるやつ」みたいなものだと思う。

詳しく解説すると本が1冊書けそうなくらいなので大きく端折るが、スピリチュアルとは「自分の内側に目を向ける考え方」のこと。
周りの声や価値観に人生のハンドルを握らせず、自分が今感じていることを一番大切にして人生を楽しんでいくことだ。この大事にするもののことを「魂」と呼んだりする。
そして、これを意識的に行っていくのが「スピリチュアルな生き方」だ。

よく風さんが言う言葉に「ネガティブではなく、ポジティブにフォーカスして」という言葉がある。
人は何もしないでいるとネガティブな感情に偏りがちだ。なぜなら「心配」や「不安」「恐れ」などのネガティブな感情は、自分の命や心を守るための防衛手段として機能しているから。
傷ついた経験を二度と繰り返さないために「ほら、あなたを傷つけようとしているものがあるよ」とアラートを鳴らしてくる。「守りを固めて。期待しないで。なんだったらやられる前に攻撃して」と。

このアラートを鳴らすのがエゴ(自我)と呼ばれるもの。エゴに悪気はないんだけれど(もしまったくエゴがなかったら、断崖絶壁にも恐怖を感じず命を落としてしまいかねないので)、これにとらわれすぎてしまうとネガティブにフォーカスした人生になってしまう。こうなると人生はあまり楽しくない。極論を言えば「死なないために生きる」みたいなことになってしまうからだ。

反対にポジティブな生き方とはどういうものだろう。
風さんが言うように「ないものではなくあるものにフォーカスして」生きれば、世界は一気に光に照らされる。これが大げさに聞こえるなら、風さんの曲を聴いて幸せな気持ちになっている自分を想像してみてほしい。たとえ悩みや心配事があっても、その瞬間はとても幸せでしょう?

「瞬間だけじゃ意味がない。永遠に満たされなければ意味がない」という声が聞こえてきそうだけれど、常にネガティブではなくポジティブな感情を拾って(選択して)いくことで、幸せを感じられる人生は続く。

常に機嫌よくいられるから、周囲の人にも優しくなれる。感謝の気持ちが自然とあふれ出して、あなたの周りの人を笑顔にする。だからもっと愛される。一緒にいたいな、力になりたいなと思ってもらえるようになり、人生がますますスムーズに動いていく。

これってまるで風さんのことみたいでしょう?
武道館公演後、「藤井風公式アプリ」に寄せられたずっずマネージャーの文章を読むと実感できるはず。

話が壮大になっていきそうなので、今回はこの辺で。
今後は1曲ずつ取り上げて、藤井風さんのスピリチュアリティを読み解いていきたいと思う。果てしなくニッチな研究だけれど、生温かい目で見守っていただけたら幸いです。

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