旅の記録|マウナケア
おはこんばんちは!
今日は昨年の残置案件です。とはいっても大半が回想録なので、大半が残置物ですね… 処理しなきゃ…
今日はずいぶん真面目なおはなし。本当です!
マウナケア?どこなんだそりゃ?とお思いの方もいることでしょう。実はハワイ島にある山の名前です。なんと、ハワイ第三段目でしたね。
マウナ・ケアとはハワイ語で「白い山」を意味するそうですな。近くにマウナ・ロア(長い山)もあります。マウンテン=マウナ…この類似性はいったいどこから来たんでしょう…
しかしこのマウナケア山、とても有名な山でして…おそらくご存知の方は天文学に興味の深い方でしょう。なぜなら山頂には天文台がたくさんあります。マウナケア天文台群と呼ばれています。巻頭写真もよーくみると山頂に何やら見えます。そう、それです!日本の国立天文台もここにあったりします。
日本では同じくハワイ島にあって、しょっちゅう噴火しているキラウエア火山の方が、中学校の理科の授業に楯状火山として問題に出てくるので有名ですね(行けなかった)
閑話休題、なぜこのマウナケアの山頂に天文台がたくさんあるんでしょうか?探検隊はこの疑問に迫るため、マウナケア山頂を目指したのでした(ちがう)
マウナケアについてもう少し。マウナケア=白い山、え、白くない?というのは季節の問題で、冬になれば雪が積もるそうな。ハワイなのに?
それもそのはず、山頂の標高は4,207 m(!!!)富士山が3,776 mなので、それよりも高い! 気温は100 mにつき0.6℃下がるので、いくらハワイの海岸が20℃といえど、そこから25℃下がってマイナス5℃の氷点下です…
ここはハワイにいながら冬服の装備が必要なんです…
その影響は気温だけに留まらず、当然空気も薄いです。気圧はおよそ0.6気圧(600 hPa(ヘクトパスカル) )に…台風でも0.9気圧なので相当な低気圧です。いや低気圧なんて問題じゃない…
富士山に登ったことがある方はご経験あると思いますが、血中酸素濃度が下がりすぎます。血中酸素濃度は94%以上が正常値ですが、マウナケア山頂では人によって70%とかになります() ちょっと動くと速攻でフラフラになります。そうでなくても眠くなります。しかし寝ると呼吸が浅くなってさらに血中酸素濃度が下がって悪循環に…
低気圧で頭痛になる人の気持ちをだいぶ把握しました。 あとだいぶ乾燥していて、気温が7℃くらいにも関わらず、息がぜんぜん白くならない…!
山頂へは車(4輪駆動に限る)で行けますが、一気に登ると高山病のリスクが増えに増えまくるので、高度2,800 mにあるオニヅカビジターセンター(0.7気圧くらい)で休憩してから上を目指します。ここでもちょっと動くとフラフラになる…ちなみに、名前の由来はエリソン・オニヅカさんから。チャレンジャー号という悲しい出来事のあの方に由来します。
じゃ、マウナケアに天文台が多い理由はというと
天気が安定している。風の流れも年間を通して一方向。
空気が薄くて空気の影響が少ない。そして、人間がギリギリ正常な状態で活動できる。
道路が整備されていて物を車で輸送できる。
周りに街灯などがなく、人工的な光が少ない。
という話でした。
ちなみに、電波望遠鏡が近くにあるため、WiFiなどは飛ばせないようです。全部有線しかない…
天文台に興味なくとも、サンセットツアーとかもやっているようなので(大半がそのはずでしか来ない)、そちらを目当てに行くのが良いかと。昔は天文台の一般展示をやっていたそうですが、今はやっていないそうです…
すばる望遠鏡の写真がないわけではないですが、うpするわけにもいかないので、興味のある人は調べてね…(あるいは…?)
そしてこれは帰りの飛行機の話ですが、この高度順化のせいか、お酒を飲んでもちっとも酔いませんでした()
それでは今日はこの辺で さらば、昴よーー!