旅の記録|大久野島
なんだかんだで長旅の帰路についているセゾンです。やっと出張おわりです…
などと、そんなことはどうでもいい! つ、ついに念願のこの島へ行ってきましたよ…!!
この島の存在を知ったときから、いつか何がなんでも行ってみたいと常々思っていました。で、出張で近くまできたので(?)勢いあまって上陸してしまいました!
海を渡るので実質海外です、うん!
さてさて、どんな島だったんでしょうね?
あーあー、長文になる予感しかしないなー!
島へのアクセス
車で行くなら別の港からもアクセスが可能ですが、公共交通機関を利用する場合は一択です。まず、新幹線で三原駅に行き、そこから呉線に乗り換えて20分くらい電車に揺られて忠海駅に行き、そこから船で上陸します。
駅から港までは歩いてすぐです。線路を横切らないといけないですが、一見すると行き止まりにも見えるのでちょっと不安になります。案内もちゃんとあるんだけどねー…
あと、曲がらないでまっすぐ行った先にコンビニがあるので、そこでおひるごはんと飲み物を買っていくのがオススメです。島にレストランは一件しかなく、間違いなく激混みになるからです。まあ、おいしそうなんだけど。
もうお分かりですね!! 大久野島、うさぎの島としてとても有名な島です。第二次世界大戦時に毒ガス製造していた島でもあり、史跡も数多く残っていますが、そんなことは正直どうでもいい…
島の周長は4 km、島の面積は東京ディズニーランドの1.3倍くらいです。
3時間も歩けば十分島を一周できます。ネズミの国で遊んでないで、うさぎの島で遊ばなきゃ()
昔は広島の人のみぞ知る小さな島だったようですが、卯年にメディアでとりあげられて、今では世界中から人が来ているようです。
うさぎの数は観光客の数(エサの量)で増減するようで、2019年ころに900羽まで増え、コロナ禍で一時的に500羽くらいまで減っていたそうですが、2024年現在は700羽くらいまでまた増えているそうな。
お店の中で乗船キップを購入したら、あとは船に乗りこむだけ!
船は時間によって2種類、フェリーと客船があります。客船は10分で着きますが、ちょっと揺れが大きく感じます。フェリーは15分かかりますが、そんなに揺れを感じなかったので、船酔いしやすい人はフェリーに乗ったほうが良いでしょう。
いざ上陸
さあさあ、皆様お待ちかねの上陸です。
お天気にも恵まれて、気温は20℃まで上昇。完全に春の暖かさです。日程のずらしようもなかったのでとてもラッキーです。
そしていよいよ念願のファーストコンタクト…
記念すべき一匹目です! うわーーー!!なんてかわいいんだー!!! 感無量!!!!
さっそくエサあげなきゃ!!!
島の中ではエサを売ってないので、例のキュートなお店でエサを買うか、エサを持ってくるしかありません。
で、野菜を持ってきました。うさぎといえばニンジン…
なのですが、個人的にはもっと葉っぱっぽいものをあげたい!
そこで、選ばれたのは
小松菜でした!
…なんで?
うさぎもグルメだろうから、キャベツやらニンジンやら、ありきたりなものを持っていってもきっと食べ飽きているに違いない…
でもって、葉っぱをモシャモシャ食べるうさぎを想像しただけで、もうかわいくてかわいくて…
つい新幹線の中でニヤついてしまうくらいに… 完全にただの不審者ですね…
だって小松菜おいしいもんね!!!!!
なるほど、小松菜、食いつきも良かったです! これは正解だ、イエーイ!
ちなみに、芯のほうまでモリモリ食べてくれます。
そんなこんなで島の探索を開始。島をうろうろします。
そしたら、いるわいるわ!! うさぎが…たくさん……!!!!
そして、うさぎがエサをおねだりしてきます…!
エサをやるとき、野菜をしっかり持っていないと、たいがいぜんぶ持っていかれます…強い…
そして、本当にたくさんのうさぎがいて、性格も好みもまちまちです。小松菜を食べない子もいました。無理強いはいけません。小さいうさぎは食べるのもゆっくりでした。
島全体はアップダウンがあり、山のようになっている場所もあります。小さいけど海水浴場があって、夏場はきれいな海で泳ぐこともできるみたいです。
なんだかんだで、朝10時くらいからうろうろしてましたが、やがてお昼をすぎると、だいたいのうさぎのお腹も満たされ、エサどうでもいいモードに入ってだらけてる子が多くなってきます。特に船着場あたりは、みんなエサをあげるので…
島の反対側までエサを温存できる人はそんなにおらず、そちらはまだまだ食べたりないご様子でした。弾数がすぐ尽きちゃう…
ちなみに、このうさぎはアナウサギ (カイウサギ)という種類だそうな。けっこう至るところに穴を掘っていて、おろかなニンゲンが穴に落ちるのを待っています。
また春ごろが繁殖期らしく、4-5月あたりは子うさぎに遭遇する確率が大幅に上昇するそうな。ちょっと外したかな? でも2匹くらい見かけることに成功しました。なんだあの生き物、めっちゃかわいいぞ…
子うさぎは警戒心が強いので、近寄っては来てくれませんが。だからと言って追いかけるのはNGです。
4時間くらいいましたが、持ってきた小松菜2袋、ニンジン1本を全て消費してしまいました。めっちゃ楽しかった!!
そして、エサをやりながら写真撮るの、めっちゃ難しい…よくみんなかわいい写真を撮れるもんだな…鍛えられ方がちがう…
写真が山のように…これでも厳選したんだぜ…
ドライブの容量がうさぎで圧迫されるぜ…(嬉しい悲鳴)
よーく観察していると、うさぎの習性が分かります。
まず、うさぎの耳は伊達ではない… どうもうさぎは目があまり良くはなく、目の前で野菜をふったとしても、全然興味を示しません。ニンゲンがビニールやらのカサカサする音を立てると、途端にエサをくれる存在だと認識して飛んできます。あるいは、他のうさぎが野菜をムシャっと食べる音で、エサの時間だ!と認識して飛んできます。で、食べものかどうかは、においで判断している感じでした。
そして、島のあちことに食べ残した野菜やうさぎフードが落ちているので、最悪エサを忘れたとしても、それらを回収してあげると、うさぎちゃんは食べてくれます。ほんとはよろしくないんですが。フェリーの時間が来たからと、エサを適当に砂地に全部ぶちまけてる人がいましたが、カラスやらネズミやらのエサになり、最終的に子うさぎが襲われる原因になるので、ぜったいやめてね…
最低限のルールくらいは守りましょうね…
ここで余談。島に来ていた父と娘の会話
娘「お父さん!! なんで野菜持ってこーへんかったん!!」
父「持ってこようと思ってんけど、冷蔵庫開けたら玉ねぎしか入ってなかってん….」
玉ねぎはうさぎにとって毒らしいからねー…エサあげないと楽しくないもんね! 最終的に、どこかの人が小松菜をあげたらしいですよ。よかったね!
ここに来ると、しばらくうさぎのことしか考えられなくなります。特に重症だったのは、生野菜を食べているときに、幸せそうに野菜を食べるうさぎの顔が出てきて、あー、おなじ気持ちで食べてるのかなぁ…おいしいよねー…と謎の共感が引き出されるという症状でした…
ぜったい、何度でもここに来るからな!! 待ってろようさぎ! 次もおいしい野菜をぜったいに持っていくからな!!
という気持ちを胸に、島を去るのでした。
悩みも疲れも何もかも吹き飛ぶしあわせの島、ぜひ一度は行ってみてね!!
ほらー、写真も文もとんでもない量になったやん…
と、なんだかんだでようやく帰宅しました。いい旅だった!
ではではー
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