The Label Fruitのラベルデザイン誕生秘話
皆さんこんにちは!広報の弘田です。
少し前にこちらの記事↓↓
でもご紹介しましたが、ラベルフルーツは12月半ばに原宿にオープンしてから、本当にたくさんのお客様にご利用いただいています。
創業以来、「次世代の消費体験を生み出す」ことを目指してきたShowcase Gigでは、今回の出店にあたり、まさに”新たな体験の提案”を意識して店舗開発に挑みました。
その”新たな体験”の大きなポイントとなっているのが、ボトルのラベルです。
モバイルオーダー時に、ネームの文字から背景デザイン、色に至るまで自由にカスタマイズができます。
実際にSNSでは
「好きな名前やカラーのラベルを作ってもらえるから嬉しい」
「誕生日当日に行ったら日付もはいるし、Birthdayラベルにもできるから最高!」
などと、かなり好評です。
そんな大人気のラベルをデザインしたのは、弊社デザインチームのKさん。
完成するまでに紆余曲折があったそうですが、実際にデザインが出来上がるまでどのようなプロセスだったのか。今回はそんなラベルの生みの親であるKさんに、その知られざる裏側を聞きました。
ーーラベルデザインを作り始めるにあたり、まず何から着手したのかを教えてください!
まずは案出しをするための情報収集から始めました。今回のお店は、モバイルオーダーやカスタマイズ体験をテーマにしていたこともあり、それらに親和性のあるZ世代の女性をターゲットにしていますが、最初からデザインもそこに絞ってしまうと、視野が狭くなってしまうと思ったので、まずは幅広く、世の中のトレンドを調べました。
単にボトルや飲食系のデザインだけでなく、色々なラベルや商品のパッケージを研究しました。国内だけでなく海外のものも見てみたり、人気のある化粧品のパッケージなども分析したりしましたね。
また今回はZ世代がターゲットなので、ボトルの写真を撮ってSNSで共有するのも楽しい体験にしたいと考えていました。そのため、映った時の見え方も意識して、チームでも相談しながら、綺麗め、可愛い系、など、想定するターゲットの周辺トレンドなども研究を重ねました。
また、「推し活」といったニーズにも応えられたらさらに幅も広がり楽しいのではという話もメンバー内で出ていたので、世の中の皆さんがどんな風に「推し活」を楽しんでいるのかも調査しました。
ーーそうしたさまざまな調査や研究の中から、実際どのようにラベルデザインに反映していったのでしょうか?
今回は並行して進んでいた店舗ロゴ(ブランドロゴ)のデザインが先に決まったので、色々出したアイデアの中から、どれが店舗ロゴの世界観に合うんだろう?というところを考えてデザインに落とし込んでいきました。
ーー店舗ロゴは具体的にどういった世界観だったのでしょうか?
ロゴ自体は、私の上司でデザインチームを率いる部長を中心に最終決定したのですが、同じく想定するターゲットやトレンドの研究を経て、特に最近の韓国ポップカルチャーの多くに見られる、レトロアメリカンの再来、という流れを意識して完成しました。白黒やメタリックなものではなく、ちょっとかすれた感じやグラデーション、写実的なイメージです。そうした世界観に合うものをイメージして、ラベルのデザインも作っていきました。
ーーなるほど。ちなみにどんなラベルデザイン案が出たのでしょうか?
たくさんあったのですが、その中から3つご紹介しますね。
A案:ジャムのような雰囲気のラベル(今の案の元になったもの)
ジャム瓶のように、中身の飲み物のグラデーションも見やすいように意識したデザインです。
B案:Instagram投稿を考慮したラベル
これは、Instagramに載せた際、名前とフルーツの間にいいねのハートが来るように、ということで、投稿時の構図を意識したものです。
また、少し擦れた表現の写真を使用しつつ、果汁感を出し、甘すぎない、男性でも手に取りやすいデザインにしました。
C案:ヴェイパーウェイブ(※)をイメージしたラベル
このように、少しターゲットの年齢層を下げてみたパターンも作っていました。
当時はまだ店舗の場所がどこになるかも決まっていなかったので、いろんなターゲットのパターンでこのほかにも色々な案を出し、メンバーで検討を重ねました。
ーーすごい!本当にたくさんあったんですね!ここからどうやって、今のデザインに近づいていったのでしょうか?
もっと色を目立たせた方がいいのでは、というようなデザインそのものについての話し合いもありましたが、実際にドリンクを作るときのオペレーションの部分からも、デザインに対する意見が出てきました。
例えば
「天面ラベルにミルクのカスタム内容を入れた方が店舗スタッフも見やすくてミスがなくなるのでは?」
だったり
「ボトルの外周を全て覆うようなラベルは貼るのに時間がかかってしまう」
といった具合です。
ただかわいいラベルを作るだけでなく、そうしたオペレーション面も加味してデザインをまとめていきました。そしてある程度固まってきたら実際に印刷をしつつ、フォントのサイズや色味の調節を話し合いながら行っていきました。
ーーなるほど!そうした細かなこだわりと調整を経て、今のデザインがあるのですね!案出しから最終決定まで、実際どのくらいの期間で作られたのでしょうか?
2ヶ月程度です。
Showcase Gigは結構スピード感のある会社だなと思っていたのですが、このThe Label Fruitプロジェクトでさらにそれを実感しました。
もちろんこのプロジェクトだけを担当しているわけではないので、とにかく最初はクオリティよりもどれくらい沢山の案を出せるか、を重視していました。
ーーそれだけ短期間で他のタスクもこなしながらだったんですね。特に大変だったところはありますか?
常に楽しかったので大変なところがあまり思いつかないです!笑
考えることが好きなのと、メンバー同士も仲が良く、率直に意見を言ってアイディアを出し合えるので、試行錯誤しながらもラベルデザインが決まっていく過程は純粋に楽しかったですね。
しいてあげるとすれば、ラベルのカラーが12種類あるんですが、その色味を決めるまではかなり苦労しました。
例えばラベルのカスタマイズをするときに、自分の好きなキャラクターやメンバーのカラーにする場合もあると思うんですが、どのカラーを今回のThe Label Fruitのカラーとして用意するか、という点は結構調べながら、話し合いをしながら、決めていきました。
例えばゴールドと茶色のどちらも担えるような色だとか、その辺りの色味の調整は難しかったです。
あと、商品のベースとなっている、ストロベリー、パイン、メロン、マンゴー、ピーチの5種類に近い色は、今回のラベルフルーツのVI(ビジュアルアイデンティティ)に近い色にしています。
ターゲットは女性ではあるものの、男性もかわいいものが好きだと思うので、デートや男性おひとりでも来店できるように、ということを考えると、色んなカラーがあったほうがいいよね、ということも考えました。
あとは、このラベルが実際に印刷されたり、ロッカーの画面に出てくるわけなのですが、このデータを実際にエンジニアメンバーに渡す際、ラベルの天面に対してこの文字は何ピクセル、のような細かな指示を出さないといけなくて。これまで経験してきたオンライン完結・オフライン完結のデザインとは違う新しい経験で、ちょっと大変でした。
1つのデータではなくて、背景だけ、やカラーの部分だけ、など分割したデータで渡してエンジニアメンバーとやりとりしたんですが、自分でもこの辺りはやったことがなかったのでドキドキしながら進めていました。
ーーただ印刷されるだけでなく、デザインが画面に映るからこその難しさもあったのですね!ありがとうございます。では最後に、完成したラベルの一番のこだわりポイントを教えてください!
トータルバランスです!
ボトルに天面ラベルとメインのラベルを貼ったときの全体の見え方や、ボトルの中のドリンク自体のグラデーションの視認性、写真撮影時の綺麗さ、などですかね。
洗っても大丈夫な紙質でできたラベルなので、ぜひ飲み終わった後も飾ったりして新しいかたちで長く楽しんでもらえたら嬉しいなと思います。
また、今後も新しい期間限定ラベルが登場するのでお楽しみに!
ーー素敵なお話ありがとうございました!
12月半ばのオープンからすでに大きな反響をいただいているThe Label Fruit。
そのラベルの裏側には、ただかわいいだけでなく、次世代の消費体験を生み出すデジタル店舗ならではの試行錯誤と工夫が詰まっているのでした。
次回は商品開発や店舗設計についての裏側に迫ります!お楽しみに。
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