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16億円を調達したVR/XRの配信プラットフォーム事業とは!? ジンが記す週刊SmartPitch [メタバース業界] 2023/08/04

執筆者紹介🖌

執筆者は2023年3月末にSmartPitch運営のインターンとして参加した通称ジン。SmartPitchの認知度拡大と最適化に奮闘する中で、資金調達やM&A、業務提携情報が一括でまとめられたメディアの有用性に注目して週刊SmartPitch発行を決意した。
日頃は新しいもの・ことに常にふれながら、個人の裁量が大きなこの職場で、第3者かつ学生独自の視点を活かしつつ、様々なことを実行に移しPDCAを回し続けることを心掛けている。


今週のPick Upニュース
先週末、世界最大級のあの大英博物館が、THE SANDBOXとのパートンーシップ協定を締結した。メタバースという没入空間で、収集品の一部を間近で閲覧できるようになるそうだ。世界を様々に変える、メタバース業界について、今回は特集していきたいと思う。


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ソーシャルマーケティング、HashPaletteとの業務提携

 Web3特化型マーケティングSaaSツール「ソシャマ」を提供するソーシャルマーケティング株式会社と、株式会社HashPは、Web3企業・プロジェクトのマーケティング支援を目的とした業務提携契約を締結した。
 また、当社は、HashPaletteが提供するメタバース型ファーミングゲーム「THE LAND〜エルフの森〜」にDevelopment Partnerとして参加する。

 Web3企業のマーケティングには大きな課題がある。検索エンジンやSNSなどのデジタル広告、大手メディアへの出稿については、特にクリプトを扱う非暗号資産交換業者は審査の土俵に上がれないことも多くある。Twitterのフォロー&リツイートキャンペーンやインフルエンサーマーケティングなど、選択肢が限られている状況だ。
 マーケティングツールや代理店が必須となりコストがかかる中、取り組める施策は認知獲得には有効であるもののコンバージョン獲得には繋がりにくく、効果も一時的。企業は継続的な露出機会の獲得に難航している。

 Web3企業・プロジェクトにとって本当の意味で効果的なマーケティング手段として、コミュニティの力が注目を集めている
。トップインフルエンサーとして著名ではなくても、TwitterやDiscordで一定の層から強い信頼・支持を集め、影響力を発揮している個人やナノインフルエンサーが多く存在している。今回の業務提携により、当社とHashPaletteはそれぞれの資源を活かしてWeb3企業・プロジェクトのマーケティング支援を加速する。

 HashPaletteは、サポートするWeb3企業・プロジェクトに対し、当社の提供するWeb3特化型マーケティングSaaSツール「ソシャマ」の導入・運用のコンサルティングおよび販売促進業務を行う。
 Web3企業・プロジェクトにおけるマーケティング担当者の負担を軽減し、成果の見える施策実施をサポートすることで、チームの資源配分の最適化、そしてマーケティング活動全体の効果の最大化を実現していく。


W TOKYO、株式会社NTT DigitalとWEB3事業における連携に合意

 株式会社W TOKYOは、株式会社NTTドコモの子会社でWEB3事業推進を加速する株式会社NTT Digitalとの間で、WEB3の普及および社会実装の加速に向けた連携に合意致した。今後は3社が連携し、NFTを使ったコンテンツ・知的財産の管理や売買、暗号資産やステーブルコインによるFinTech、DIDを活用したパーソナルデータの自己管理といったユースケースを共同で創出していく。

 当社は、ドコモと史上最大級のファッションフェスタ・東京ガールズコレクション(以下、TGC)における新たな形態のイベントやビジネスモデルを創出するため、2023年5月8日(月)に業務提携に向けた基本合意を締結。この度の連携合意は、その事業領域のひとつである、WEB3及びメタバースを活用したイベント企画及びTGCのファンコミュニティ形成を創出するための一歩となる。

 W TOKYOは、リアル・デジタル両軸の体験をTGCユーザーに対して提供することを、中長期成長戦略の一つに据え、2021年からTGCの世界観をバーチャル空間で再現し、バーチャル空間ならではのコンテンツを提供するバーチャルTGCをスタートしている。さらに今後は、メタバースに限らず、TGCのイベントやファンコミュニティに対してWEB3のテクノロジーを活用した新たなビジネスの展開を検討している。その際に、NTTドコモが投資を検討している同領域のアセットと連携することを目指しており、W TOKYO単独での事業展開よりも、圧倒的なスピード感をもって事業を推進できるものと考えている。


アルファコード、日本テレビ/ WOWOW等との資本業務提携により総額16億円超を調達

 3D実写映像をベースとしたVR/XRコンテンツの配信プラットフォーム事業を手掛ける株式会社アルファコードは、日本テレビ放送網株式会社、株式会社WOWOW等を引受先とする第三者割当増資により、総額16億円超の資金調達を実施する。
 2015年の設立から一貫して「空間プラットフォームの世界一を目指す」をビジョンに掲げてきた当社は、VRの登場によって人々の視聴形態にパラダイム・シフトが起きることを予見し、これまで多くのVR/XR技術を活用した「アプリケーションの開発」「プラットフォームの開発・運営」「コンテンツの制作・配信」に取り組んできた。

 その先に描く未来は、スクリーンの枠を超えて空間コンピューティングされた世界で、高精細な3D実写と3DCGの高度な融合による、リアルに迫るあるいは人々の想像をも超える体験「イマーシブ・エクスペリエンス(没入型体験)」をもたらすプラットフォームの創造。

 1891年に動画(活動写真)が誕生してから132年、これまで人類は平面に映る映像だけを眺めてきた。当社はこの視聴形態に変化が訪れる時こそ、本当の意味での「メタバースの到来」であると捉えている。これにより、映像は視聴覚を言語で支える形での「情報(Information)」から「体験(Experience)」へと進化する。今後、国内最大級のメディアカンパニーである日本テレビまた世界中のエンターテインメントを放送・配信するWOWOW等との協業により、芸術からスポーツまであらゆる領域において人々に体験を伝えられるコンテンツを制作し、当社が開発したイマーシブ・エクスペリエンス・プラットフォーム「Blinky(ブリンキー)」でそれらを配信することで、人々に驚きと感動を届けていく。

 また今回の資本業務提携をきっかけに、VR/XRが持つ更なる可能性の追求に向け、日本テレビ等と3D実写×3DCGによるイマーシブ・エクスペリエンスの企画・制作に特化した合弁会社の設立も計画している


タスキとツバイスペースが業務提携

 不動産テックを活用した新築投資用IoTレジデンスの企画開発を行う株式会社タスキと、不動産関連アプリケーションの開発運営会社である株式会社ZWEISPACE JAPANは、2023年7月3日に業務提携契約を締結した。
 
当社は2023年5月9日にてお知らせの通り、従前より取り組んでおりました新築投資用IoTレジデンスの企画販売に加えて、リファイニング事業として商業ビルの取扱いも開始した。リファイニング事業については、不動産価値最大化のために積極的な業務提携を行い、先進技術の活用も引き続き推進していく。

 今回の業務提携においては、ツバイスペース社が持つ不動産ブロックチェーン特許技術を使い、当社の開発・保有する商業ビルをデジタルツイン化し、ブロックチェーンで現物と繋ぎデジタルツインの権利を保証しインターネット上に再現させ、OMOによる収益力を向上することで、不動産価値の向上を目指していく。
 当社のファンドに組み入れた人形町プロジェクトより実証実験を開始する予定。入居している飲食店店舗と同じ空間をデジタルツインで再現し、商品の販売をバーチャル店舗上で実施する。従来の食品ECと比較して、リアルな店頭購入に近い購買体験を提供。予約サイトへの動線構築も検討しており、バーチャル店舗を体験することでの予約率向上を目指す。

 また、不動産ブロックチェーンによる権利管理、賃貸売買管理機能等をタスキの保有物件に備えていくことも進めていく。

 世の中に多数あるデジタルツイン化の取組みのなかでも、ツバイスペース社は不動産ブロックチェーン特許をグローバルに取得しており、唯一現物不動産とデジタルツインとをブロックチェーンで紐づけが可能。現在ブロックチェーンを介すことで安全な取引記録の保持と権利保証を実現している。


クラスター、53億円の資金調達に続き、博報堂DYホールディングスと資本業務提携

 イベント累計動員数2,000万人を超える、国内最大級のメタバースプラットフォーム「cluster」を運営するクラスター株式会社は、株式会社博報堂DYホールディングスより第三者割当による出資を受け、資本業務提携に合意した。今後、クラスターの有するメタバース研究所と共に、メタバース空間での新たな生活者エクスペリエンスの研究、マーケティング/ビジネスソリューションの創出に向けた動きを今後さらに加速していく所存だ。

 クラスターは、「人類の創造力を加速する」をミッションに掲げる、誰もがメタバース上で音楽ライブ、カンファレンスなどのイベントを開催できるプラットフォーム。同時に最大10万人が接続することが可能で、これにより大規模なバーチャルイベントの開催による“集まる”熱狂体験を提供してきた。このように、メタバースビジネスが大きく注目される中、現在は新たなトレンドとして、メタバース内でのコミュニケーションを行う、「バーチャルコミュニティ」にも注目が集まり、バーチャル空間でのコミュニケーションを促進する情報サービスや、3Dアバターを活用した新たなサービスへのニーズは一段と高まっている状況である。

 博報堂DYグループは、先端テクノロジーによって新たに生まれる生活者との接点を「生活者インターフェース」と捉え研究を進める中で、メタバース内の生活をアップデートする技術やメタバースにおける身体性や感覚相互作用やコミュニケーション、それらに付随する社会科学に関する研究の重要性に着目している。今後、バーチャルプラットフォーム内での体験エクスペリエンスやリアル空間でのARコミュニケーションなどのメタバース空間における次世代顧客接点、生活者がメタバース内の生活をより楽しむためのエクスペリエンスの技術、アバターでコミュニケーションを進めることによる社会科学観点での影響などをさらに研究していく予定。

 今後、クラスターが保有する国内最大級のメタバースプラットフォームとメタバース研究所、博報堂DYグループが進めてきた次世代顧客接点に関する研究ナレッジやアセットを組み合わせることで、メタバース空間での新たな生活者エクスペリエンスの研究、マーケティングソリューション/ビジネスソリューションの創出に資する研究を推進していく。


株式会社VIC、アバターと会話が出来るアプリ「Back Stage」の開発資金として約1億円調達

 株式会社VICは、3月に約1億円の資金調達を実施した。リード投資家はANRIで、さらに複数の個人投資家から出資を受けた。資金調達の目的は、アバターを纏ったキャストと1対1で会話をし、日々の生活に新たな癒しや刺激を与えるアプリ「Back Stage」の開発資金。

 私たちのミッションは、人類を仮想世界へ導くこと。AI、アバター、メタバースなどにより、人々の働き方や生き方に変革の時代が来ている一方、どれだけ便利な世の中になろうと、人の営みの本質は変わらないと考える。
 物質的な豊かさだけでなく、より精神的な豊かさを求められる今、技術とアイデアを駆使して人々の生活をアップデートするべく、私たちは日々新たな挑戦をし続ける。

 BackStageは、個々のユーザーが自分だけの特別な居場所を持つことを可能にする。それはまるで、あなたが日々の生活から一歩脱け出し、自分のありのままの感情で新たな人間関係を結び、新しい体験をするためのオンライン空間。このサービスの重要な点は、一対一の深い会話を通じた人間関係の構築にある。ここでは、アバターを纏ったキャストと心の距離を近づけ、自分自身を表現することができるのだ。その会話は特別で、一対一だからこそ生まれる深みと信頼感があり、どこにいても繋がることができるBackStage。それはあなたが自分自身を表現し、新たな人間関係を築くためのステージだ。

 VICは、当初VTuberの開発・運営を行っていた。VTuberブームにより、アバターを着用しながらオンラインで活動する文化が広く認知され、一部の才能を持った者たちによって新たなエンターテイメントの形が築かれてきた。しかし、私たちはその可能性を更に広げ、誰もが活動できる場を提供する。
新たに開発している「BackStage」は、会話という人の基本的なスキルを通じて癒しや笑顔を与え、人間関係を構築する場として設計されている。そして、私たちはBackStageで築かれた人間関係を、そのまま仮想空間へと移行させることで、新たな居場所を生み出す未来を実現することを目指す。
 この取り組みにより、仮想空間が単なるエンターテイメントから、人々の生活の一部となり、日常に新たな彩りを加える存在へと進化するだろう。


オッドナンバー、シードラウンドで12億円の追加資金調達。4億円の追加資金調達を予定

 株式会社オッドナンバーは、シードラウンドにて引受先であるファンドに対し新株予約権付社債を発行し、12億円の払込が完了した。また、さらに4億円の追加資金調達を予定している。

 オッドナンバーは「異次元のチームでコンテンツに、体験に、革命を。」のミッションを掲げ、オリジナルIP、及びコンテンツの企画・開発を行うために誕生したプロフェッショナル集団。

 web3.0やメタバースへの注目が高まる新しい時代を迎える中、世界中の人々が熱狂するコンテンツを生み出すためには、既存の手法やメディア戦略を超えた柔軟な発想が重要であるとの考えの下、エンターテインメント業界の内外から集結したあらゆる人材やノウハウを融合し、この世の中にまだ存在しない、革新的なユーザー体験を提供するコンテンツの開発に取り組む。主力事業の一つであるメタバースを活用したコンテンツ開発においては、新たな市場の開拓を目指しつつ、独自の手法による新規事業の開発に取り組んでいる。そのためのノウハウの習得と蓄積、技術力の向上、人材獲得等、あらゆる施策の強化に対しての積極的な投資が必要なこのフェーズにおいて、 今回の資金調達により以下の領域に資金を充当することによって、更なる事業成長の加速を見込んでいる。

 2023年4月にリリースしたラブライブ!シリーズの新規スマートフォンアプリ「Link!Like!ラブライブ!」においてはすでに多くのユーザーのみなさまに楽しんでいただいているが、今後も更なるユーザー体験の創出を目指し、新規施策の実行や新機能の実装へ向けた開発に取り組んでいる。また、 当社オリジナルコンテンツの開発や新規の国内大手コンテンツ事業者との協業による革新的なコンテンツ開発に取り組んでおり、開発体制をより強化するための開発費に資金を充当する予定だ。


メタバースクリエイターズが資金調達・VRChatとの提携で世界へ

 株式会社メタバースクリエイターズは、2023年6月21日(水)に、プレシードラウンドとしてDelight Venturesから資金調達した。日本から世界へ向けオリジナルコンテンツの創出を加速していくための資金を調達するとともに、メタバースの注目サービスであるVRChatともオフィシャルパートナー契約を締結、日本から海外へ向けた企業や自治体とのコンテンツ創出を加速していく。

 「日本から世界へ羽ばたくクリエイターとコンテンツを生み出す」というメタバースクリエイターズのビジョンへの共感いただき、Delight Venturesからのプレシードラウンドでの資金調達を完了した。今回の資金調達により、日本から世界へ向けオリジナルコンテンツの創出を加速し、2024年までに企業や自治体との協創を含め100以上のコンテンツを創出し、所属クリエイターを200名に拡大することを目指す。
 メタバースクリエイターズは、メタバースの第一線で活躍するトップクリエイターたちを束ねるプロダクション。さらに当社はグローバルのメタバースに関する知見を多く持っているため、世界へ向けたコンテンツづくりやメタバース空間を活用したグローバル・プロモーションを実施したい企業・自治体のコンテンツの企画・制作を得意としている。メタバースのプラットフォームは日本に比べ海外が先行し、グローバルに向けたコンテンツ配信には最適なプラットフォーム。その中でも世界最大級のソーシャルVRアプリ「VRChat」ではさまざまな国籍のユーザーが集まる空間になっている。

 日本からグローバルをリードするクリエイターを生み出していくため、メタバースサービスの最重要プレイヤーの一つであるVRChatとクリエイタープロダクションとしては初となる公式パートナーシップ契約を締結した。本締結によって、VRChatを活用したメタバースイベントの開催や配信など、商用コンテンツの企画・制作が可能になる。グローバルへ向けたコンテンツ発信をメインに、海外から注目度の高い日本の文化資源を生かしたコンテンツ創出に注力し、ワールドやアバターなどを制作・展開・販売する。

今回の資金調達とVRChatとの提携により、日本から世界に向けたオリジナルコンテンツと自治体・企業との協創コンテンツの制作・海外へのプロモーションを強化し、「日本ならではのコンテンツ」の創出を加速していく。


Brave group、企業のDXを支援するITパートナーGeek Hiveと経営統合

 株式会社Brave groupは、企業のDXを支援するITパートナーGeek Hive株式会社と経営統合し、同社を子会社化した。
 
Brave groupは『80億の、心をうちぬけ。』というミッションのもと、次世代Virtual esportsプロジェクト「ぶいすぽっ!」やバーチャルミュージックレーベルを擁する「RIOT MUSIC」などVTuberのプロデュースを行うIP事業、自社のメタバースエンジン「Brave Engine」を活用したバーチャル学園都市「MEキャンパス」を運営するPlatform事業、esportsスクール「CR Gaming School」の運営やAI・Web3などを活用して新興領域を開拓するIncubation事業など、さまざまな事業・サービスを国内外に向けて展開している。

 この度、Brave groupは、さらなる事業の拡大に向けて、これまで数々の企業のDXを推進してきたGeek Hiveと経営統合を行い、同社を子会社化いたしました。ゲームのオンラインスクール「CR Gaming School」の根幹システム開発など、兼ねてより連携していた同社とともに、引き続きIP周辺システムの開発や社内外のDX支援、また、AIやWeb3などの新興領域分野の研究開発などを行っていく。なお、IP事業のファンの方に向けた各種サービスも拡充していく予定。


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