転職するならヘッドハンティング! 実力をつけて転職するには?
このインタビューは、社員の皆さんに今まで知らなかったショーケース役員陣の価値観やエピソードを、インターン生が学生ならではの切り口でお届けする企画です!社員の皆さんのキャリアの判断材料となるような情報を提供することを目的に、インターン生が役員陣のキャリアや価値観を深ぼります。
前回に引き続き、株式会社ショーケース 取締役CFOの平野井 順一さんのインタビュー後編をお届けします。
後編では、若手社員に向けたキャリア思考とショーケースの未来について語っていただきます。
■ 前編はこちら
実力をつけてこその転職
ー 平野井さんはこれまで複数のご転職を経験されてきたと思うのですが、平野井さんが転職をして新しいことに挑戦しようとするマインドや価値観について、詳しく教えてください。
私は最初の転職のときに、将来的には経営側の仕事をするべきだと思いました。理由は、やはり社員・従業員の立場では限界があるというか、自分が正しいと思えないようなこともやらないといけない状況が続くように感じて、それが自分にとって望ましくないと感じていたからです。親が自営業をやっていた影響もあるとは思いますが、まず大前提として、何かしら経営に携わるようなことが良いと思っていました。
その中で、将来必要なのは何かと考えると、まずはマネジメント経験だと思い、一回目の転職ではそれを考えて行動しました。ですが、それ以降の転職に関しては、「キャリアがどうこう」はむしろ考えなくても良いのではないかと思っています。理由は、自分自身がある程度マネジメントができるようになると、自分の思った方向に持っていきやすくなるからです。自分の身の回りの仕事はもちろん、会社の中においても発言の仕方・タイミング、他の決裁権限者とのやり取り次第で、会社の方向性は大きく変わるものです。それが自分の思った通りにできるようになる、もしくはそういう割合が増えてくることになると、もはやそこから「キャリアがどうこう」は考えなくても良いと思っています。
あとは、打席に立ち続ければ、ちゃんとヒットやホームランを打てる実力はついてくると思います。ですから、そこまでの実力をどうつけるのかが一番大事で、それさえできれば、その後はある程度自分がやりたいと思った仕事に取り組みやすくなると考えています。そう思う背景として、二社目のANAP以降は、基本的には外からのオファーで転職することが多かったことがあります。実力がつきさえすれば、オファーの中から自分のやりたいことに近いところを選択すれば良いことになるので、将来的なキャリアを最初から決め打ちでやるのは、私はおすすめしていません。「外からオファーをもらえるくらいに成長する」という視点を持っていた方が、どこにでも通用しますし、自分のやりたいことができるようになると思います。
先ほど言ったように、常識は変わるものですし、自分の考えも変わります。その仕事が五年後、十年後も同じ状態かどうかはわかりませんし、立ち位置も変わるということを考えると、キャリアの決め打ちはやはりあまり良いとは思えません。自分のベースさえしっかりしていれば、幅は全然利きますし、逆にベースを作るところまでがポイントだと思っています。自分でベースの先を選べる状態を作れていないなら、実際はその人がまだそこに達してないだけだと解釈した方が良いと思います。
ー ショーケースの新入社員に向けてショーケースにおいてどのように働いてほしいか、また転職などを考え始めた際にかけるアドバイスなどはありますか?
転職するなら、やはり外からのオファーによる転職が良いと思っています。オファーが無いうちは、まだ自分の実力が少し足りていないと解釈した方が良いのではないかと思っています。そこまできちんと達することができたら、やはり外でもっといい仕事・やりたい仕事ができると思いますし、その方が本人にとってより成長できるのではないかと思います。そうならない状態で会社を離れようとすることは、給与の面で違いがあったりするかもしれませんが、本人のキャリアにとっては良い選択ではないと思っています。給与に関しても、将来的には若い頃の月収や年収を、数か月で上回ることも可能だと思います。ですので、自分の年収の数字に関してはあまり細かいことは気にせず、自分のキャリアにとって良い会社を選ぶことが大事だと思っています。
CFOが描くショーケースの未来
ー ショーケースのCFOとしての立場で、ショーケースを今後どのようにしたいと考えていますか?
まず今現在において、ショーケースの目標である時価総額300億円を達成していませんので、その実現を目指して日々仕事をしています。
ショーケースという会社にも長所と短所があります。短所としてはまだまだ認知度が低く、周りから高い評価をされるに至っていないということだと感じています。そのため、もっとショーケースを外の皆さんに知っていただけるような動き方をしたいと考えています。上場会社であっても、売上高が数十億円の会社で、利益もすごく高いわけではないとなると、高い注目度は得られないのが実情です。
ですから、会社以外の方々が「ショーケース」という会社を理解してくれる・知ってくれる状態を作りたいと思っていて、結果的にそれが企業価値につながると考えています。それは本当に幅広くて、人材採用や人事面においてもプラスに働きます。また、お取引先様も知っている会社の方が取引しやすいという影響もあります。例えば、サービス導入を検討するときに、まずショーケースが思い浮かぶということが大事になります。これは、個人ではなく会社として打席に立つことに近いものだと思っていて、たくさん打席に立てば、何割かはヒットを打てるようになるでしょうから、会社として仕事につながることになります。更にそれが大きくなればなるほど、企業価値が上がっていくことにつながりますし、そうなる状態を作らなければならないと思っています。
ー 最後に、時価総額300億円に到達した後、ショーケースを長期的にどのようにしていきたいとお考えですか?
抽象的ではありますが、「不確実なものの積み重ねで、企業価値が大きくなっていく」と考えています。私は、今想像している未来とは全く異なる未来が来ると思っています。
なので、「ショーケースを長期的にどうしていきたい」という発想は、そもそも前提が違う気がしています。ただ私は、ショーケースとして企業価値が大きくなっていくことは長期的に良いと思っているので、そうなるために今どうすべきかを考えています。確実な未来は存在しないため、不確実なものを積み重ねることで、結果的に三年後や五年後にショーケースの企業価値が上がっている状態を目指すこと、これに尽きると思っています。
平野井さん、ありがとうございました!
交渉力・コミュニケーション力を自分の強みとして、実力をつけ続けたというお話が印象的でした。
ベースとなる軸があるからこそ、たくさんの会社の転職ができたとのことで、とても納得できました。私もベースとなる自分の強みを見つけ、どの会社でも活躍できるような人材を目指していきたいと思います!
平野井さんのインタビュー記事は以上になります。
このインタビューは、社員の皆さんに今まで知らなかったショーケース役員陣の価値観やエピソードを、学生ならではの切り口でお届けする企画です。少しでも皆さんのキャリアを考える上での参考になると嬉しいです。
また次回のインタビューもお楽しみに!
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