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2014/01/18 サカナクション - MUSIC STATION ライヴ観覧

「どうせ当たりはしないだろう」――期待しないくらいの方が吉報は舞い込んでくるもので、何十倍だか知れない競争率を勝ち抜いて、Mステことミュージック・ステーションのライヴ観覧に当選。そして参戦。

サカナクションに取り4回目のMステ、初のライヴ観覧。6時間の拘束に対して、観覧時間は10分に満たないけど、それでも余りある価値のある時間を過ごすことができた。

少し余裕を持って集合場所に着いたものの、周囲の女性の多さに居心地悪さを覚える。あまりに男子が少なくて不安になっていると、どうやらSEKAI NO OWARIの待機列に並んでしまっていたらしいことに気づく。なるほど通りで。正しい集合場所に着くと、幸運にも観覧に当選したモバイル会員50名が列を成し、こちらにはそれなりに男子の姿もちらほら見受けられた。

このご時世、どんな事柄もすぐにTwitterをはじめとするSNSで公言されてしまうので、予めスタッフから舞台裏の話はくれぐれも公言しないようにとのお達しがあった。ので、ライヴの様子のみ言及すると、リハと本番の2回観ることができたわけだが、想像していた以上にメンバーの距離が近く、しかも楽器が同じフロアにセットされていたので目線の高さまで一緒という具合。

通常の公演では有り得ない距離感に観覧者は皆、興奮の色を隠せない。驚くあまり息を呑むような声が漏れる一方で、悲鳴にも似た歓喜の声が方々から上がってくる――近すぎる! 観覧者には意外とサカナタオルを持ち込んでいる人が多くて、ライブTシャツとか、ウロコ柄のワンピースを着てる人までいる。自分はと言うと何も用意して来なかった(というかするつもりもなかった)。

メンバーがステージに向かうときも観覧者の間を擦り抜ける形で、まさに目と鼻の先。運よくちょうどその通り道の近くだったので、リハのときに江島さんが気づいてくれた。こちらを見て「おおー!」と言うのに「頑張れ!」の意を込めてガッツポーズを返す。マイクの前に立った一郎さんは少し気恥ずかしげに周囲を見渡してから、喉を調子を確かめるように何度もサビの「グッドバイ」のフレーズを繰り返し、ファルセットの出を確認。

大勢のスタッフが広くないスタジオを忙しそうに動き回る様を見て、テレビって凄いな……などとぼんやり思いつつ、併せて、この先サカナクションをこんな距離で観ることがあるだろうかと思いを馳せつつ、『グッドバイ』に聴き入る。ほぼ江島さん正面で、メンバー全員の姿が非常に見やすかった。ラストのサビ前で一郎さんと目が合った――ような気がした――瞬間、見事に歌詞が飛んではにかむ。こちらに気づいてハッとした拍子に飛んでしまったのだろうか。

間近でライヴが観られるのに加えて、「死ぬまでに一度は見てみたい」タモリこと森田一義氏のご尊顔を拝むことができ、タモさんは想像よりシュッとして小柄で、なんだか人形みたいな印象を受けた。やっぱり芸能人は一般人より造りが一回り小さい感じがする。

リハも無事に終わり、解散、再集合を経ていよいよ本番へ。今度は他の出演者達もトーク席に揃っている。ゴールデンボンバーの樽美酒のメイクがテレビで見るのとそのままだ。AKBもテゴマスも三代目J Soul Brothers等もいるけど、眼鏡を忘れたせいでよく見えない。トークはちょうど一郎さんが釣りの話をしているところで、「鯰が釣れる」という話の後、メンバーはリハーサル時と同様に観覧者の間を抜けてステージへ向かっていった。再度ガッツポーズを示し、それに頷きで応える江島さん。

あとは放送の通りなわけだが、確認したら何回か後頭部が映っていた。サカナクションと共演(?)。演奏後、去り際に通路沿いのファンにピックを渡して席へ戻る一郎さんは、ほっとした様子で、歌詞を間違えていたけど――似たような言い回しがあるので無理もない、ということで――声もよく出ていたし、なんだかMステ常連の風格みたいなものが出始めているような。江島さんは最後にこちらを振り返って手を挙げてくれた。やっぱりエジ兄さん良い人だ。

〝結果〟、〝果報〟、〝因果〟――不確かな果実は過去にのみ見られる。勿論、それらは未来にあるのだけど、人々は未来のうちにそれを見る術を持たない。どれも過去においてのみ認識できる。だから皮を剥いて認識しようとするのだけど、皮を剥ききって中身を認識したときにはもうそれは過去にあるのだ。前も同じようなことを書いた気がするけど。

家に帰ったら今季唯一の買い物であり、ずっと欲しかったJIL SANDERのニットが届いていた。暖かい。明後日はいよいよサカナクションのツアーを観に行く。


#サカナクション

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