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シリーズ北海道2.バイクツーリング⑥(道東ツーリング&)遺跡見学
*遺跡見学への道中については前記事をどうぞ
さて、遺跡見学である。
道中も十分に満喫したが、メインは遺跡見学だ。東京大学というものへのミーハー心もある。
奈良大学の文学部文化財学科という考古学の盛んな学科に在籍していたにも関わらず、あまり考古学にハマらず、とはいえその学科を選ぶほどには興味あるという中途半端なわたしには、こういう一般向けの遺跡見学への参加が一番ちょうど良く知的好奇心を満たしてくれる。
関西とかだと、こういう中途半端な好奇心を持て余したおじいちゃんとか結構いっぱいいるのだが、さすがは道東、そもそも参加者が少ない。わたしは旧twitterで知ったが、他の人もそうなのかな?というくらい遠方からの若者(考古学界隈では50アンダーは若者ということでお願いします。)が多かった。札幌からっていう方もいた気がする。でも、忘れてきました。今書いてるときからもう1年も前なんですよね…。てへ。
あいかわらず集合時間ぎりぎりに滑り込むと、バンに参加者みんなで乗り込んで出発する。
まずは貝塚に連れて行ってくれた。
このツアーの案内の写真で事前に見ていて、楽しみにしていた。
貝塚そのまんま。だれが見ても明らかでわかりやすくて良い。
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和気あいあい、とまではいかなくても、解説を聞く熱量が感じられる参加者たちと、コミュニケーションを取ろうとする運営側の努力とで、まぁ悪くない雰囲気だったのではないでしょうか。
質問とかも聞いてくれて嬉しかった。
次に向かったのは、ゴルフ場。
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なんと「大島2遺跡」はゴルフ場の奥の尾根に遺構が並んでいる遺跡なのです。
この尾根を歩いていて、これは遺構だ!と気付いた方がいて、発見に至ったそう。そんな経緯が信じられないくらい、わたしからしたらただの森。
ただ、解説を聞いていると、確かに遺構にも見えてくる。いや〜、わたしってば考古学のセンスがない。
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遺跡と遺跡を移動するバンの中から、知床半島が見える。知床ってやっぱロマンあるよね。流氷が流れ着く最南端!
次に向かったのは「大島1遺跡」。現在、東京大学が発掘中の遺跡で、発掘現場がどのようにおこなわれているのかを見せてくれた。
学生さんたちが作業の手を止めて、挨拶をしてくれる。元気が良い。
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最後は、「トコロチャシ跡遺跡」の遺跡整備中の様子を見せてくれた。
わたしが博物館が好きな理由のひとつは、「伝える」「共有する」という部分だ。遺跡整備は「伝える」ためにおこなうものであり、興味のある分野なので、めちゃくちゃ興奮したし、楽しかった。
遺跡の整備中なんてなかなか見れない。解説がなければただの森状態から、訪れた人がわかるような整備がおこなわれることを願っている。
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以上、大満足の遺跡見学でした。
参加人数が少ないのは、結局場所の問題なのだと思う。結局は立地、アクセスなんじゃん、という結論。オンラインとかも検討してもよいのかも、と考えてみたが、講演会ではなく現地説明会なわけだし違うか。
地元の協力なくして、遺跡を守っていくことは難しいので、もっと現地の人にも興味を持ってもらい、足を運んでもらえるイベントにしたら良いのかもしれない。でもそれは別の機会が設けられているのかな?なんて、外野がごちゃごちゃ言うとります。
関わったみなさま、ありがとうございました。
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トコロチャシ跡遺跡の整備が済んだら、再訪したい。
トコロチャシ跡遺跡群は現在、令和7年春からの一般公開を予定しています。詳細が決まり次第、ところ遺跡の森ウェブサイトでも告知いたします。