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めんたいパーク in 三田
行ってきました、兵庫県は三田市にあるというめんたいパーク。
いや、なに、めんたいパークって。明太子って有名なん、福岡のかねふくやん。三田にあんの?
はい、めんたいパークはかねふくが運営しており、三田にもあります。
ほ~う。。。
全く興味ない。
一ミリも興味ない。
めんたいこのパーク?
え?それ楽しいんかな?
でも行きます。
なぜなら友だちが行きたいって言ったから。
興味ない雰囲気一切出さずに「行く」って返事した。
わたし、友だち大好きだから。
結果として、思ってたより全然楽しかった。
なめてたわ~。友だちと行ったということを抜きにしても楽しかった。
いや、それは言い過ぎか。
でも、note書こうと思うくらいには面白かった。普段の興味関心のある博物館や美術館での展示とは別物であることを踏まえた上で、エンタメに振り切ってなおかつ「明太子」の魅力を空間で伝えるという部分において、参考になるところもあるのではないかと思った。
感心した箇所を羅列する。
まず展示としては、失礼な言い方だが、普通にちゃんとしてて、なんなら映像はめっちゃ勉強になった。
映像は2本立てプラスかねふくのCMで、ひとつはオリジナルアニメーションで、もうひとつはNHKの『海の命』みたいなドキュメンタリー。というか本当にNHK制作だった。めんたいこのもとになるスケトウダラの漁はとにかく大変。過酷すぎる。おかげでわたしたちは美味しい明太子を食べられているのだが、あまりにも過酷で、この値段で食べれて良いのかな…、となるほど。一度見てみて欲しい。極寒のベーリング海での漁では、荒波に落ちたら最後、30秒ほどで亡くなるそうです…。怖い…。でも、誰かがスケトウダラを獲って、それをさばいて、っていうところから始まるんだよな、という当たり前のことに思いを至らせることができ、良かった。
アニメーションの方は、最初なんじゃこりゃあ、また作らん方が良かったやん!みたいなアニメーションかぁ?と思っていたのだが、見ているとなかなか、ちゃんとしている。最終的に、登場人物の「博士」と「たらぴよちゃん」に愛着が出て、グッズとか欲しくなっちゃっている。
そうそう、グッズも馬鹿みたいにとりあえず出す!って感じじゃなく、厳選してグッズ作成されているのも良かった。
なんなら、たらぴよちゃんと博士のクーラーバック買わなかったの後悔してる。
工場見学は、字面で想像するより簡易なもので、ガラス張りの向こうで作業されているのを眺めるのみだったが、まぁ、こうゆうので良いでしょう。
工場見学ゾーンの道沿いにパネル展示がされている。これがしっかりしてて、本当に良かった。普通に展示。でも、しっかり見る人はほとんどいない。工場見学の通り道という動線上に設置されているので、みんなチラ見はするものの通り過ぎてゆく。でも、ここをしっかり力入れて作っているところ、こうゆうのが大事。
体験型展示は、展示と言えるか微妙なくらいエンタメに寄っているが、導入としては良いのだと思う。滑り台があり、ボールプールがあり、小学校低学年あたりがちょうど嬉しい遊具かな?
ちゃんとたらぴよちゃんたちキャラクターはテーマにはなっていた。
写真撮影コーナーや、VRっぽい映像コンテンツもあり、誰でも参加できる展示もあった。今回友人夫婦とその子どもと行ったので、遊具で遊べる年齢に満たない赤ちゃんでも参加できるのは親としては嬉しいだろうなと思った。
紙ものも置いており、迷路や塗り絵、折り紙まであった。ほぼ全部やった。
たらぴよちゃんと博士が作れる折り紙は特に気に入った。
![](https://assets.st-note.com/img/1728201866-gFVEmxDToqSta5U6781sbikv.jpg?width=1200)
アプリゲームもあった。さすがにダウンロードしてないので、クオリティは知りません。
あとは、屋外に夏だけ小さいけど水遊び場ができたり、スケトウダラ漁に関連して船の遊具が置いてあったり、子どもが遊べる場所が本当に充実している。
家族で来てもらって、親に明太子を買ってもらうというビジネスプランだということがわかる。
以上、めんたいパークは、商業的なものであるゆえに、学術が土台の博物館、美術館とは根本的なところがまるっきり違う。それは声を大にして言いたい。いや、何度でも言う。博物館をエンタメ施設にすることは全くナンセンスである。
ただ、エンタメに特化して、楽しませることが第一優先ではあるが、軸の「明太子」がぶれていないのは素晴らしかった。まぁ、その軸ぶれちゃうと訳が分からなくなるのだが。とはいえ、老若男女が楽しめる、というか、こういうのが一般的にうけるのか、ということが知れて良かった。
そして、展示に活かせるヒントを掴めたら良いなと考えている。「伝える」という部分は一緒なのだから。