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探偵!オカタンスクープ!『20年前に放送された不気味なドキュメンタリー番組』の正体を追え!

番組をお聞きの方もそうでない方もこんにちは。
ポッドキャスト番組『昭和オカルト奇譚』のマサです。
リスナーさんからのおたよりが某ナイトスクープのようなご依頼だったので、マサ探偵だけでは解決できないため公開捜査に踏み切りました。

20年ほど前に放送されたドキュメンタリー番組を探せ!

とりあえず週末ではないけど気分をアゲるため、OPを置いておきましょう。関西人の方は時報のように嗜んでいるアレです。

というわけで、マサ探偵のもとにおたよりが届いたのだ。HN タマコさんから。

マサさん、ヤスさん、こんにちは。タマコと申します。オカルトは少し苦手ですが、お2人の掛け合いが大好きでいつも聴いてしまいます。 突然ですがお願いがあります。20年ほど前のドキュメンタリー番組を探してほしいのです。

おたよりから抜粋

以下は多少編集して読みやすくしたものである。

■ドキュメンタリー番組ストーリー

それは、ジサツ願望を断ち切りたい若者たちと、彼らを支える支援者Aさん(中年男性)の物語でした。
Aさん自身もかつてはジサツ願望に悩み、立ち直った過去を持ち、同じような若者を助けるために厚生施設を立ち上げました。

最初は、心温まる展開でしたが、若く美しいB子さんの入所により物語は複雑になります。複数の男性入所者がB子さんに惹かれ、入所者たちの間に亀裂と緊張が生じます。
それでもAさんは献身的に若者たちを支援し続けました。

ある日、大学生のC夫君が入所しました。彼はイケメンで高学歴であり、すぐにB子さんと付き合うことになりました。2人は共に辛い過去を持ち、ジサツ願望もありましたが、お互い励まし合い、次第にジサツ願望が薄れていきました。Aさんはそんな2人を温かく見守りました。

このような日々がしばらく続きましたが、突然C夫君がジサツしてしまいます。彼は施設の近くの川に身を投げたのです。当然ながらB子さんは深く落ち込みます。そしてしばらくして、Aさんが施設近くの池で遺体として発見されました。彼はC夫君の死に責任を感じて身投げしたのです。施設は閉鎖されることなり、若者たちはそれぞれの道を歩み始めます。

しかし、物語の終わりに驚きが待っていました。エンドロールを見ていると、途中でモノクロ映像が背景に流れてきました。それは施設の近くの橋で、施設の若者3人がC夫君を無理矢理引きずってきて、彼を橋から落とすという映像でした。これは一体何なのか、フィクションなのかと驚きました。しかし、エンドロールの最後に「この物語はフィクションです」という一文が表示されなかったため、混乱しました。

視聴者を混乱させる番組でした。 数年後、その番組についてネットで調べましたが、手がかりを見つけることができませんでした。こんなに奇妙な番組なので、一部でウワサになっているのでは?と思ったのですが。

この番組が何だったのか調べてください。探偵さんお願い致します。

HN タマコさんからのご依頼内容

…という内容。
20年ほど前といえば、2003年(平成15年)。大河は『武蔵 MUSASHI』が放送され、六本木ヒルズがオープン、『世界の中心で、愛をさけぶ』(片山恭一)がベストセラーになり、社会情勢的にはイラク戦争が勃発した年。流行っていた曲はSMAPの「世界に一つだけの花」、ドラマでは「白い巨塔」、アニメは「プラネテス」が放送されていた。そんな時期に、そんな不穏なドキュメンタリーが放送されたのだろうか?

フィクションである可能性

マサ探偵は、ひとまずググってはみるも一致するものはヒットせず。ChatGPTに聞いてみるも、特定の番組は答えられないとポリシーアラートが表示される。内容から察するに、「あいのり」のようなドキュメンタリーではなく、映画の中の1シーンか、ホラードラマのシーンである可能性が高い。または、刑事モノドラマの1エピソードである可能性も否めないと考えている。「相棒」などは2002年から連続ドラマシリーズとしてスタートしているので、導入シーンなどであってもおかしくはない。

ひとりの美しい女性が交わることでコミュニティが狂うというのは、昨年ぐらいにテーマにしようと調べていた「アナタハンの女王事件」を彷彿とさせるような内容だ。

公開捜査

はたして、こういうシーンが含まれる何かの作品なのか、それともスナッフビデオのような(当時でいう)アングラー界隈で出回った映像なのか、謎が深まるばかりだ。今回、リスナーさんたちの知見にも助けを求めたいので、初めての試みではあるも、こうしてnote記事にしてみた。
心当たりがある、見たことがある、という方はぜひおたよりフォームか、トゥイッターのDMへ一報入れてほしい。

タマコさんが記載されている内容がすべて正確であるという保証はないので、記憶によるところであることを前提にしたほうが良いかもしれない。

有力な情報①

「おんじ」さんよりDMにて。おたよりフォームには「ベアなっくる」さんからも同じ回答でいただいています。

おそらく「放送禁止」シリーズ5作目「しじんの村」だと思われます。 いわゆるモキュメンタリーなのですが、放送当時(私はリアタイでは見ていないので定かではありません)は「ドキュメンタリーか否か」みたいな部分を、あえて明記しなかったと目にしたことがあります。

昔の映像なので、記憶違い部分はあると思います。 大筋が合っているのと、おそらく「自◯の厚生施設で◯人が起きていた、しかもフィクションだと明示されていなかった」ことが、強く印象に残っているのではないかと感じました。

フジテレビで深夜に放送していたフェイクドキュメンタリードラマがあったようだ。夏場にニコニコ動画とかでやっていた100日ホラー特集などで放送されていたような気もする(404 not foundシリーズみたいな)。
Youtubeには件の動画もアップされていた。

解決!

タマコさんからは…

長年のモヤモヤが晴れました!迅速なご対応ありがとうございます。情報を提供してくださった方々にも感謝です。

とのこと。これであっていたようだ。スピード解決で何より!
note記事をアップして僅か30分だった。あらためて、リスナーさんたちのオカルト知見の深さを思い知った。

今の時代なら“そもそも放送局がそんなヤバいの流すはずはない”とわかっているので話題にならないだろう。20年前のまだSNSという単語もなかった時代だからこそ、真偽不明な番組が深夜とはいえ流せていたのかもしれない。

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