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妖狐異聞録『おかたんのしゃむしょ』第陸譚「本当は怖い〇〇、最初から怖い説」

あらすじ

埼玉県にある古い神社の娘、花子はある日、江戸時代に地下室にあらわれたという妖狐の化身、おかたんを封印からときはなってしまった。
“おかたんの封印解けるとき、埼玉県と近県に災い的な何かがもたらされる“
という言い伝えを聴いていた花子は、神主から授かった狐面の妖力によって、再びおかたんを面に封じることに成功し、おかたんは、花子のそばでしか具現化できない中途半端な存在になったのだった。

狐面は、花子が本気で恐れおののき、怖がれば壊れるという。
ついでに憑依体質となったクマのぬいぐるみとおかたんは、
はたして、感情の起伏があまりないクールな花子を怖がらせることができるのか。二人のオカルト談義が、今宵も始まる…。

第陸譚「本当は怖い〇〇、最初から怖い説」

むかしばなしとか、おとぎ話が実は怖かったっていう
本当は怖い(恐ろしい)ジャンルってあるじゃない?

藪から棒にどうした?
いわゆる“ホンコワ”のことではなく、実は怖い話じゃったという後付け解釈や原典のことじゃな

そうそう、90年代にブームになった『本当は恐ろしいグリム童話』とかまさにそれなんだけど、ヘンゼルとグレーテルが怖い話だったのを知ってショックだったのを覚えてるなぁ・・“お菓子の家”とか夢があってよかったのに

花子よ、ヘングレはそもそもが狂気のような話じゃぞ

半グレみたいに聞こえる略し方やめてよ、童話なんだから

童話・・内容を思い出してみるがよい、そもそもあの兄妹は“口減らし”のために森に捨てられてしまうのじゃ、そしてお菓子の家の魔女は兄のヘンゼルを太らせて食べるとグレーテルに宣言しよるサイコパスじゃ

確かに森の中に突如として出現したお菓子の家も相当不気味だけど、家主の許可なく兄妹でいきなりかじりついているのもよく考えると
魔女側から見たらヒトコワかもしれない・・

そしてグレーテルは、かまどの使い方がわからないとカマトトぶり、親切に教えてくれようとした魔女をその燃え盛るかまどに突き飛ばすんじゃ

そ、そんな話だったかしら・・おとぎ話だったような・・
お菓子の家で幸せに暮らしましたとさ、みたいな・・

今一度読み返すがよい、呪詛をはきながら魔女は焼け死に、その財宝を根こそぎ強奪し、ちゃっかり家に帰っておる。二人を森に捨てた継母は、都合よく病気で亡くなっていて、父親と幸せに暮らしましたとさ、となっておる・・ヒトをかまどに突き飛ばしておいて、幸せになど暮らせるか

グレーテルは一生十字架を背負うことになるよね・・継母ももしかして
やってるかもしれない・・ヘンゼルと父親だけなんかずるい

ヘングレが実は恐ろしいといわれるのは、それが継母ではなく実母であったとか、魔女をかまどに突き飛ばす際に、その顔が自分たちを捨てた母の顔に重なったという心理描写があるからといわれておる、つまり・・

グレーテル闇が深すぎじゃない?

そういうことじゃ、「本当は」どころか「よく読めば最初から怖い」物語なんじゃよ・・この童話は、時代背景もさることながら、子どもを自分本位で無責任に捨ててはいかんぞという親たちへの戒めの話でもある

倫理観も価値観も現代とは違うもんね・・
日本のむかしばなしも実は怖かったっていうのがあるよね

どこぞのポッドキャスターが勝手に解釈した真説みたいなものもあるが、日本のむかしばなしこそ、身震いするほどの恐怖が詰め込まれていたりするんじゃぞ、カチカチ山などは代表格じゃ

あ、それは知ってる!
たぬきが無抵抗のお婆さんを叩き殺してしまうんだよね

もっとエグいぞ?たぬきはお婆さんを鍋に入れて煮込んだうえに「婆汁」と名付けてをそれをお爺さんに食べさせるのじゃ、やってることはハンニバル・レクター博士とおんなじよ

どええ・・・!
うさぎの仕返しが生ぬるく感じるほどの大罪!

もっとも・・爺さんもそれを「うましうまし」とむさぼり食らってしまうのじゃがな・・業の深い夫婦よ・・

むかしばなしはそういう、人でない怪異に食べられちゃうお話が多いよね・・舌きり雀もそんな描写があったような・・大きいほうの葛籠(つづら)を開けたら魑魅魍魎が出てきて、お婆さんが食べられちゃったよね

ほう!よく知っておる。しかし、まだエグさを理解しておらん。
そもそもその婆さんは主人公の妻じゃ。そして大きなものを選ぶのは強欲であるという雀サイドの勝手な先入観が働いている世界じゃ、爺さんがもし大きな葛籠を選んでいたら、歓待を受けたのに食われるという、浦島太郎の上位互換のような話になっていたであろう

雀の舌を切ったのは、お婆さんなのに!?

じゃが舌きり雀の本質はそこではないのじゃ
原典では、爺さんは雀のお宿を探すために何人もの人に道を尋ねるも、彼らは情報と引き替えに馬の糞や牛の小便を老人に飲ませるなどといった行為をおこなっておる・・つまり、スカト〇むかしばなしということじゃ
ちなみに爺さんも嬉々として受け入れておる

童話というジャンルで子どもたちに読み聞かせしていいのか
わからなくなってくるね・・

グガガ・・本当は・・怖い・・Youtuber・・

また変なのが乗り移ったか・・
本当は怖いも何もYoutuberの本質は基本的にヒトコワじゃろうて
視聴者を財布としか思っていない、カネのためならタブーでも犯す・・

神社の鳥居に落書きしたり、懸垂したり、マウンテンバイクで駆け下りたり、マナーもへったくれもないようなYoutuberが話題だものね

ナラバ・・本当は怖い・・ジブリ

お題を出しているのか?
ジブリこそ本当は怖いシリーズの考察がはかどる題材じゃろうて

トトロ死神説とか、メイは実は見つかっていない説も有名だし、千と千尋の油屋は本当は死後の世界を描いているとかいろいろあるよね、耳をすませばの聖司くんナチュラルにちょっとストーカー気質なところも・・

ナウシカのテトは巨神兵の放射線を浴びて死んでしまうとか裏設定もあるな
じゃが、げに恐ろしいのは、ユパ様がまだ45歳という事実じゃ
あれは老けすぎじゃろうて

※ジブリは公式が場面写真配布をしています。

グヌヌ・・「風立ちぬ」はさすがにナカロウ・・?

あまいのクマの字、堀越二郎は実はUFOを大真面目に研究していたのじゃ

ちなみにジブリは「思い出のマーニー」というほぼホラーな物語をつくっておる、ネタバレはせんが、タイトル通りの心霊現象じゃぞ

※ジブリは公式が場面写真配布をしています。
/プシュー\

ムググゥ・・!クワシスギダー!!

あぶなかった・・本当は怖いホーホケキョ!となりの山田君といわれたら引き出しはなかった・・

本当は怖いOn Your Markでもキツかったわね・・

7分じゃからの・・

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※第壱譚は↑。ひとつ前は↓から


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昭和オカルト奇譚@Podcast🎧 note出張所
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