ダサイ、イタイではなく”そこそこ”目指してみませんか?
中高年にとってのビジカジ
カジュアルフライデー、クールビズ、ウォームビズ、中高年おやじには、何か懐かしさを感じませんか?
特にカジュアルフライデーは、今思えば20年くらい前ですかね、一部の企業で導入したものの、広く世間には定着しなかった印象がありますが、導入企業では、号令の下中高年おやじが一生懸命にビジネスカジュアルを手探りのように頑張り、「ゴルフウェアかよと思わせる、仕事着としては場違いなダサさを感じるスタイル」や「ちょっと前のバブルの匂いがするイタイ感じのするスタイル」そして「週末のくたびれたおやじ」。
そして、カジュアルフライデーだっていうにも関わらず、「ドレスコード」なるものが策定そして”議論やアンケート”の結果改定され、あれは良いけど、あれはダメとイラストつきでの解説までされる始末。どんどんカジュアルの定義がフォーマルに近づき、カジュアルの意味は?となり、結果お客様との商談時にカジュアルな恰好では失礼だからとサボタージュする割合も増加、雲散霧消となって知らぬ間にカジュアルフライデーは消え去る。若い頃、そんなこともあったなとお感じの方もいるのではないでしょうか。
クールビズは定着したが…
そんなカジュアルフライデーに関する歴史と前後するかのように、クールビズが世に出始める。政府が旗を振ったことも大きいが、クールビズというフレーズ、そして「ネクタイを外す」というだけの簡単さと実際の夏場にはネクタイ外すだけで体感温度が変わる実用性もあってか一気に定着。でも当時は、お客様の前では失礼にあたるからという理由で、常にネクタイは持っておくという状態(笑)。
余談ですが、〇〇ビズは、クールビズで当たったことに気を良くしたのかどうかはわかりませんが、どんどん増えているように。良いのですが、使いまわしすぎた結果、陳腐化してしまい、メッセージ性が弱くなっている気がしています。最近は「スムーズビズ」なんていうのも電車の広告で見ました。そろそろ、使いまわしはやめた方が良いかもです。
このクールビズ、一気に定着はしましたが、中高年おやじのスタイルは、「仕事終わりに酔っぱらってネクタイはずしただけ」「シャツがヨレヨレした感じが際立つ」といった方が多かったようで、若い方からの辛辣なコメントや印象があった感じがします。
ウォームビズの頃から、新制服「ユニクロ」拡大
クールビズに続けとばかりにウォームビズ。その頃から、中高年おやじ世界で自然発生的に増殖してきたのが、ちゃんちゃんこ族。ちゃんちゃんこ?となるでしょうが、当時ユニクロと言えばの大定番であった「フリース」を職場で着る中高年が多発。これが、時折サイズが異様にデカかったり、そぐわぬ色のものを着用していたりして、後ろから見ると折り紙の奴さんのようにも見える始末。結果お相撲さんが着用するちゃんちゃんこのような雰囲気に。他にも、ユニクロのダウンベスト。スタイルの良い人が着ると良いのですが、中高年おやじは、スーツの中に着ると単なる着膨れ感が増し、急にパンプアップがしたという超常現象に。
こぞって、ユニクロ族が拡大し、カジュアルの新スタンダードというか、職場の新制服のような状態になり、これまでの仕事着=スーツにネクタイが、夏はネクタイ外し、冬はユニクロという「季節によるスタンダート」が増えただけのような状態であったと思う。今思うと試行錯誤の時代であったのかなとも思うし、日本人特有の横並び意識や同調圧力の世界が支配していたのかもしれない。ちなみに、最近では夏にポロシャツもOKとなっている会社も増えた結果、中高年ユニクロポロシャツ増殖現象も起きています。
カジュアルの受容度でわかる会社の柔軟性
そんな試行錯誤を抜け、Tシャツ、パーカー、ポロシャツ、デニム、スニーカースタイルが勢力を拡大し、スーツスタイル勢力と拮抗するようになってきた感じがする。スタートアップやIT系等の、新しい会社は、カジュアルがスタンダードが多いように感じる。一方、重厚長大や古くからの会社は、仕事は黙ってスーツスタイルを基本にして貫いている感じがするが、時代には逆らえずちょこっとだけ緩和してる風にも。もちろん、そういう括りではない会社も多数あるので、大ぐくりな自分の印象として受け止めてほしい。
どっちが良い悪いではなく、表に出るスタイルが、相手に対して、その会社の印象を左右しているのではないかというのが、大事だと思う。従来は、お客様の前では失礼だからという理由で、スーツにネクタイだったのが、今は、その会社は柔軟性のある若めの会社なのかな?、お堅めの会社なのかな?というファーストインプレッション要素になっている気がする。
そんな時代になっていると受け止めて、中高年おやじは対応していくしかない。逆に、徹頭徹尾「スーツにネクタイ」を貫くのもかえって新鮮かもですが(笑)
ソコソコイケてるとするために
そんなこと言っている自分はどうなん?と言われそうですが、最初に言いますが、ソコソコになれるよう努力しています。転職し、複業もやる中いろんな業種や世代の方に今まで以上に会う機会が増えました。それなりの印象を持ってもらい交流していきたいのと、第一印象で「古い・堅物」と思われたくなく。また、カジュアルスタイルの楽しさ、心地よさもなんとなくわかってきたところなので、同世代の中高年おやじに向けて、自分なりの意見が参考になればなと思い、この記事を綴っています。
①振れ幅の調整
これは、フォーマルとカジュアルの幅が大きすぎると、あまりにも印象的になりすぎて、本当にオシャレな方ならばかっこいいですが、得てして逆効果に。仮に、フォーマルをスーツスタイルとして、カジュアルを週末のユニクロスタイルとするとちょっと幅が大きすぎるかと。
そこで、お勧めなのがカジュアルの起点をフォーマルに近づけて、振れ幅を小さくすることです。フォーマルをカジュアルにはダメですか?と質問がきそうですが、ダメではありません。例えば、フォーマルの起点をカジュアルにとすると、例えばジャケパンスタイルでも良いと思います。でも、なかなかフォーマルをカジュアルにするには勇気がいるかもですので、最初はカジュアルの起点をフォーマルに近づけることをお勧めします。
それこそ、先程お話ししたジャケパンスタイル、最近ではパジャマスーツなるものもあります。もう少しカジュアルに振りたいなであれば、機能性のあるユニクロは取り入れつつも、例えば中高年おやじの若き頃に流行った「ビームス」「SHIPS」「アローズ」あたりで探してみてはいかがですか?
お金が…の切実な声も出そうですし、自分も気になりますがアウトレットもありますので、よく見てみるとリーズナブルなものも多くありますよ。
②白・黒・ネイビー基本に、無地一択、靴も抜かりなく
「ビームス」「SHIPS」「アローズ」で探すのはわかったけど、探す際には「色」は大事。決して冒険しないこと。白・黒・ネイビーを基本の3色とし、広げてもグレーと茶までとするだけにします。この3色+2色までの色選びは分かったが、柄は?ですが、「無地」一択です。よほどおしゃれに精通されて、自他ともに認める方以外で、職場で着ていく際は「無地」。それが、一番無難です。基本ができれば、”そこそこ”な感じがします。ですので、中高年ユニクロ祭りにならないよう、選ぶショップを少しだけ変えてみましょう。決してお店のスタッフや若い人に、これかわいい、お似合いですーとかおだてられて、奇抜な色柄を買ってしまうという行動にならないようしましょ。
あと、おしゃれは足元からと言われるように靴は大事です。仮にスニーカーを選ぶとして、色は先程の基本3色は同じですが、とにかくきれいにしましょう。足元がくたびれていると、せっかくのセットアップも台無しです。
③週末こそ
こうして選んだカジュアルスタイル、仕事だけで着るのではもったいないです。週末や普段からも、選んだスタイルを着用してみてください。急に「くたびれたおやじ」にならないためにも。
普段から着慣れてくると、仕事での着用時にも自然な雰囲気が出ますし、色柄は基本を守っても、少しだけ冒険してみようかなという遊び心も芽生えてきます。基本が守っているのであれば、イタイ・ダサイにはなりにくいです。
週末、普段からのスタイルにしておくことで、外へ出てみようという行動範囲も拡大します。くたびれたおやじは、家にこもりがち、でも仕事での使っているカジュアルスタイルならば、恥ずかしいなんてなく、むしろそこそこイケてます。外に出ると、参考になるイケてる中高年を見て、ちょっと真似してみようかなということにもなりますし、外に出る結果健康にもなりますし。
自分も、そこそこ目指してちょこっと努力していますが、楽しんでいます。是非、そこそこ目指す中で得られる楽しさと効果を味わってみてください♪
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