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「照らし出された私の情熱」 Vol.2

みなさん、こんにちは!アートマネジメントコース企画制作室、広報担当の萩原です。
前回に引き続き、「夜奏のアトリエ〜カルテットで奏でるゴッホの光彩〜」の企画者である渡邉史緒へのインタビューを掲載します。今回はゴッホとの出会い、夜の風景画を選んだ理由について深掘りしていきます!



ゴッホとの出会いについて、詳しくお聞かせください。美術展はよく行かれるんですか?

月に一度は美術展に通っています。最近では、「マティス展」や「テート美術館展 光-ターナー、印象派から現代へ」に行きました。
今後も行きたい美術展が多いのですが、特に今年はゴッホ生誕170周年ですので、10月からSOMPO美術館で開催される「ゴッホと静物画―伝統から革新へ」には絶対に行くつもりです!また、現在日本橋三井ホールで開催されている「イマーシブミュージアム」という、プロジェクションマッピングを使った美術展でもゴッホの作品が取り上げられているので、美術館とは違った感覚でゴッホの作品に触れたいと思います。

渡邉の部屋に飾られている美術展で購入したポストカードたち


最初に「ゴッホ」の美術展へ行こうと思ったきっかけは何だったんですか?

母の勧めでゴッホについて書かれた小説「たゆたえども沈まず」(原田マハ著)を読んだことで興味を持ち、それで実際にゴッホの作品を鑑賞したいと思いました。ちょうどその時、東京都美術館で「ゴッホ展―響き合う魂 へレーネとフィンセント」がやっていたので「これは行くしかない!」と思いました。初めてゴッホの作品を生で見たときの第一印象は「眩しい…!」でした。《種まく人》の鮮烈な黄色をみたとき、思わず立ち止まり、そこから動けなくなりました。明るいだけでない眩しさを感じ、すぐさまゴッホの色彩感や絵のタッチに魅了されました。そこから美術展に行くことにも夢中になりました。母には感謝しています(笑)

「たゆたえども沈まず」原田マハ著
《種まく人》/フィンセント・ファン・ゴッホ

ゴッホの作品の中でも夜に注目したのはどうしてですか?

ゴッホが描く「夜の風景画」は《ひまわり》や《種まく人》などとはまた違う眩しさを感じたからです。
夜の絵はどうしても暗い印象があります。しかし、ゴッホは夜空を「黒」ではなく「濃紺」や「青」を使って描いており、それによって暗い印象が払拭されています。また、月や星も白や黄色、オレンジなどを使い、眩いばかりに輝いています。《麦束のある月の出の風景》を初めて見たとき、空の明るさと鮮やかなオレンジで描かれた月を見て「これは昼の太陽を描いた風景だ」と勘違いしたほどです。一見すると昼の風景と見間違えるほどの明るさで夜空や月を描いたりするゴッホの色彩感と夜に対する発想の幅広さ、特徴的な空の歪みに心を奪われました。この魅力と衝撃を多くの人にも知ってもらい、「ゴッホは《ひまわり》だけじゃない」ということに気づいてもらいたいと思いました。

 《麦束のある月の出の風景》/フィンセント・ファン・ゴッホ




今回は彼女のゴッホとの出会いや、夜の絵に注目した理由をインタビューしました!
ゴッホへの愛が感じられるインタビューとなったのではないでしょうか!?
次回はついに最終回となります!この公演の見どころ、伝えたい想いについて語っていただきます。
次回もお楽しみに!!


【公演概要】
「夜奏のアトリエ〜カルテットで奏でるゴッホの光彩〜」
〈日時〉2023年11月30日(木)開場18:00 / 開演18:30
〈会場〉昭和音楽大学 南校舎5階 ユリホール
〈出演者〉小林美恵(ヴァイオリン)、淵野日奈子(ヴァイオリン)、松実健太 (ヴィオラ)、山岸彩子(チェロ)、沼田英子(絵画解説)、宮崎由衣子(司会)
〈チケット料金〉一般:3,000円/ゆりフレンズ:2,700円/学生:1,500円(全席指定・税込※未就学児入場不可)

【チケット購入】
〇インターネット受付
昭和音楽大学チケットセンター
https://www.tosei-showa-music.ac.jp/concert/ticket.html

〇電話受付
昭和音楽大学アートマネジメントコース企画制作室
TEL:044―959―5121 平日10:00~17:00(土日祝を除く)

公式SNS】
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