狂人号から分かった!!シーボーンの特徴について、そしてミヅキとの共通点
はじめに
この記事では、イベントやプロファイルの記述からシーボーンの特徴についてまとめていく。また、ウルピアヌスによるシーボーンの分析やミヅキとシーボーンの類似点・相違点についても触れる。
1.シーボーンに関して
最初に、潮汐の下および狂人号の記述を引用しながら、シーボーンについて考えてみる。
シーボーンの目的:生存
シーボーンたちが共通して持つ目的、それは「種族の生存」である。これについて記述は多く見られる。たとえば、狂人号ではスペクターに対してシーボーンは次のように発言する。
潮汐の下に登場したシーボーンも、自分を殺そうとするアビサルハンターたちにこう言っている。
一方で、スカジの中にいるイシャームラという存在の導きを望んでいるが、これは全てのシーボーン共通というわけではないようだ。
シーボーンの行動規範:献身と競争
シーボーンは同族と見なした相手に対して、種族の生存という目的に適うかぎり献身的だ。同時に、自分という個体のことを重視していないことが見て取れる。イベント中でも、敵対してくるグレイディーアや傷ついたアマイアに対して自分自分を差し出している。
また、群れの生存を目的としつつも、そのために同胞を殺害したり捕食したりすることもある。多くの同胞を殺害したスカジに対して、潮汐の下のシーボーンはこう言っている。
一見矛盾するようだが、これは群れの中での生存競争が全体の進化を促し、結果として群れの生存能力を強化するためではないかと考えられる。また、栄養が足りなければ同族を捕食して規模を調整している様子も見て取れる。
シーボーンの能力:伝達と共有
シーボーンは極めて早いペースで進化することが特徴だが、獲得した能力は他のシーボーンにも共有される。狂人号でアマイアを捕食したシーボーンは他を圧倒する能力を得たが、群れと彼女が接触すれば同様の能力を持ったシーボーンが多数発生するだろうと書かれている。
また、匂いを通じて情報を伝達することがおそらくは主要なコミュニケーション手段であり、そのため普通は「嘘」という概念を持たない。
先の引用にあるように、「近くの同朋に呼びかける」ことができるようだが、これが匂いによるものか、他の能力なのかははっきりしない。
2.ウルピアヌスの分析
狂人号の中で、アビサルハンターの1人であるウルピアヌスはシーボーンについていくつかの情報と分析を披露してくれた。
シーボーンは攻撃的?
まず、シーボーンの攻撃性は我々プレイヤーが思っているほど強いものではないようだ。ウルピアヌスは次のように言っており、潮汐の下でもシーボーンがエーギルへの攻撃について言及している。
潮汐の下で、シーボーンは嘘という概念を理解していない。彼の発言が真実であることは間違いないので、シーボーンが人間を攻撃するのは通常、自分たちの縄張りや生存が侵されたときだとわかる。
そうでない場合、「堕落したエーギル人」がシーボーンの攻撃を誘導しているということだろう。、描かれた中では深海教会がこの堕落したエーギル人に該当する。大いなる静謐も深海教会の行動がなければ起きなかった可能性がある。
ウルピアヌスの描く戦略
ウルピアヌスも、シーボーンが人類に攻撃しはじめたのには理由があると考えていることが発言からわかる。
同時に次のような発言があり、ウルピアヌスはシーボーンとの衝突を回避可能と考えているフシがある。
しかし同時に、スカジの中にいるイシャームラが目覚めればスカジを殺さなければならないとも発言する。
イシャームラという存在
ウルピアヌスはシーボーンとの衝突回避の可能性を探りつつも、イシャームラは敵と認識しているようだ。
狂人号に登場するシーボーンはイシャームラの啓示を求めていることが描写されており、宇宙への進出を望んでいるような発言もある。
こうした情報を合わせて考えると、生命の究極の答えを求めることや宇宙への進出?はもともと、イシャームラの提示した目標なのかもしれない。
そうだとすると、ウルピアヌスは自分がシーボーンの同朋と見なされていることを利用してシーボーン本流と交渉し、地上を経て宇宙への拡大を求めるイシャームラの群れを排除することを考えているのではないか?というのが現時点で予想できる。
もっとも、ウルピアヌスはシーボーンについてもっと知らなければならないと述べているので、現時点ではそこまでハッキリした展望を持っていない可能性もある。
3.ミヅキはシーボーン?
さて、ここまでシーボーンについて見てきたので、少し目線を変えてミヅキについて見ていこう。ミヅキは深海教会の者らしき人物によってシーボーン化処置を受けたが、そうはならなかったとプロファイルにある。
ここでは、ミヅキとシーボーンの同じ部分、違う部分について見てゆく。
ミヅキの目的:良い自分になる
ミヅキはプロファイルで、「自分を助けてくれたおじいちゃん」についてこう言っている。
それに続けて、自分が悪人たちを排除する理由を、こう述べている。
つまり、ミヅキは「より良い自分」になるという目的を「おじいちゃん」に与えられ、それを「善いことをする」=「悪人を排除する」と解釈したことが分かる。
与えられた目的をそのまま自分のものにしているところはシーボーン的でもあるが、シーボーンの目的は常にシーボーン種族の生存であり、進化はその手段にすぎない。
ミヅキは群れの生存について口にしたことはなく、シーボーンではなく人類を自分の同族と見なしている。この点で、シーボーンではなく人類の枠に留まっていると言えそうだ。
ミヅキの行動規範:善い人に従おう
ミヅキは「良い自分」=「善人」になろうと指向するが、その善悪に関する確固たる信念を持たない。そのため、善人の言うことを聞いたり願いを叶えることに執着する。ミヅキのボイスを見てみよう。
これらのボイスでは、ミヅキは悪に対して怒りや憎しみを持っておらず、「善人が困っているから」悪人を取り除くのだと言っている。また、「ドクターは善人だから判断を任せておけばいい」とも言っている。
ミヅキの行動は信念ではなく、単純に「良い自分になる」という目標を愚直に目指してのことだと判断していいだろう。
目的を大事にしつつも手段のほうは曖昧だったり、信念を持たず行動を他者に委ねがちなところは、ミヅキとシーボーンの共通点と言える。
ミヅキの悩み:人間になりたい
一方で、ミヅキが正しい目的だけを持った怪物かというと、そういうわけでもない描写がある。ロドスキッチンではミヅキが友達を作ろうとする描写があるし、ボイスでも自分の在り方を変えたいと思っているような発言がある。
「教えて欲しい」というのは、ドクターの言うことに従っていればいいのとは違う。これは明らかに「理由を理解したい」というミヅキの望みを反映した発言だ。ミヅキがより人間らしくなれる可能性は十分あると言えるだろう。
4.最後に
こうしてイベントを振り返ってみると、シーボーンにとって人類は敵というよりは障害物のようなものだと分かってくる。同様にプレイヤーから見ても、シーボーンは絶対的な敵とは言い難いことが狂人号で明らかになった。真の敵はあくまでも人間であって、シーボーンは自然現象のようなもの・・・というのが、ここから続くイベントで描写されていきそうだ。大陸ではシーボーンについてさらなる追加情報もある様子。我々グローバル版プレイヤーも続きを楽しみに待ちたい。