【お話】三者面談でキツいことを言われたら
今回は、学校の三者面談についてのお話です。
塾の仕事をしていると、「三者面談でかなりキツいことを言われた」というお話をたびたび耳にします。
特に、「進路」と「成績(赤点)」について、そこまで言わなくても…と思うような言い方をされているケースがよくあります。
三者面談でイヤな思いをした人に向けて、どう受け止めればいいのかをまとめていきます。
①前向きな話し合いができない場合は、無視!
三者面談は、普段なかなか接点の取れない保護者の方とお話する貴重な機会です。
そのせっかくの機会を、ただ生徒の欠点だけをあげつらって、不快にさせるだけで済ませてしまう教員も残念ながらいるようです。
そういった類の人の話は、自己肯定感をなくすだけの無益なものなので、学校を出たらすぐに忘れましょう!
大事なことは、「現状がどうであるか?」、「今後どうしていけばいいか?」です!
わざわざ個別でお話するわけですから、その子が今後どうしていくべきなのかを、目標を確認しながら一緒に考え、建設的な話し合いをしなければなりません。
その過程で、どうしても厳しい意見になってしまうこともあるかもしれませんが、自分のためになる前向きな話し合いになるのであれば、逃げずに真剣に立ち向かいましょう!
真剣に考えたことは、必ず自分の糧となります!
②厳しい意見が多くなる理由その1
厳しい意見が多くなりがちなのは、一言でいうと「見通しが甘いから」です!
中には心配性が過ぎる人もいて、試験会場に行っていつもどおり受けさえすれば合格する力がある場合や、明らかに「3」以上の成績を取れると思われる点数なのに「1」の心配をしている人もいます。
こういう慎重な人に厳しい意見をすることはまずありません!
普段生徒のみなさんとお話していると、受験や進級のための追試を甘く見ている人の方が多いように感じます。
ぎりぎりになってから焦る人が多いですが、気づいたときには間に合わなくなっていることがほとんどです!
しかし、生徒のみなさんの見通しが甘くなることは仕方がない面もあります!
様々な受験がある中で、多くの人にとって、長い期間万全の準備をしなければならないのは、大学受験くらいです。
そのため、経験によって先の状況が読める者として、厳しい意見を言わざるを得なくなるのです。
特に受験は、その後の生き方を左右することも多いので、ある意味、残りの人生を全財産として戦うギャンブルと同じです!
油断したら出題者にも競争相手にも取って食われてしまう危険が一気に高まります!
その子の将来を考えると、当然、厳しい内容になることもあります。
③厳しい意見が多くなる理由その2
「理由その1」は、生徒のみなさんへのアドバイスという立場での理由でした。
「理由その2」は、一言でいうと「学校の先生として」の理由です。
学校教員は、学校でしか仕事ができません!
卒業後など学校を離れたあとは、多少の相談に乗ることはできても、仕事としてではありませんし、責任も持てません。
仕事としては、そのとき学校に通っている生徒が最優先になります。
卒業後であれば仕事として生徒にできることは、「調査書の発行」しかないのです!
自分の指導した生徒が、路頭に迷っている姿は見たくないですから、指導の方針が「比較的安全」な方に流れる傾向にあるのは、そういう事情もあるのです。
だから、「自由に進路を選ばせてくれ!」と思ったときは、「ここならまず落ちることはないだろう」と思われる滑り止めまで、きちんと考えて受験プランを立てることをおすすめします!
【まとめ】
人生は、自分の責任で、また自分の力で歩まなければなりません。
三者面談に限らず、人の話を聞いたり話し合いをしたりする場合は、相手を好きかどうかではなく、自分のためになるかどうかで判断すべきです。
必要なことには、たとえ気が進まなくても前向きに取り組み、自分の糧としていきましょう!