第三話 「タイパ」とジャネーの法則
こんにちは、show_ando です。
本サイトでは「好きなことに思いっきり時間を使うために、一日の可処分時間を最大化すること」を目的に記事を書いています。
「人生で予測可能なタスクの大半が管理できるなら、どんなことになるだろう?」と思って取り組んでいます。
「次にやること」の把握や整理が進むと、何かをしながら考えごとがしやすくなりました。
この記事はそのスピンオフ版として、気になったことをまとめています。
「タイムパフォーマンス/タイパ」は、どうも不思議な用語に思ったので、ちょっと雑感を記します。
タイムパフォーマンスは、同じ時間で、できるだけ大きなリターンを得ようとすることになります。
タイパ雑感
「タイパ」という言葉にはじめて触れたとき「ジャネーの法則」を思い出しました。
この法則に照らして考えると、「タイパ」で優先したいことの意味あいが、年齢とともに変わるんだろうな思いました。
「ジャネーの法則」とは
Wikipedia から引用します。
「ジャネーの法則」とは、一年間を、記憶年齢との相対比で考えるので、加齢とともに、物理的な一年間の時間も、想定的に短くなります。ジャネーの法則とも表記する。
簡単に言えば、生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢に反比例すると主張したものである。
年齢とともに、自分の人生に占めている一年間の長さは相対的に短くなっていくということです。
例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、50歳の人間の10日が5歳の人間の1日に当たることになる。
若年層の「タイパ」と中高年層の「タイパ」
若年層
若いほど(記憶している)人生に占める一年間の比率は大きくなります。
だから取り組んだことに対して、期待通りの結果(報酬)が得やすいことを好む傾向が強くなるのだと思いました。
「いま何をするのか」が、自分の人生に大きく占めているからでしょう。
とくにモバイル経由でほぼ常時接続になっている人が大半と推測すると、その人づきあいにかける時間も増えるので、それ以外の時間で、何をするのかが切実になっているのでしょう。
この「タイパ」で得ようとしていることは、おそらく身近な「人間関係」「友人関係」にかかるコストを最小化しようとしているように思えます。
中高年層
一方で、中高年になると、人生に占める一年間の比率は、年々小さくなっていきます。
記憶できる数にも限りがあるので、都合よく忘れてもいきます。
そして問われだすのは、今までどう過ごしてきたか、何をしてきたか、何を成したか、などが、問われるようになるのです。
このとき訊かれる「タイパ」は、どんな意味になるのだろうと考えました。
おそらくこの長期ベースの「タイパ」で期待されることは、いろいろな経験や失敗(ときには挫折)、回り道なども含まれるように思います。
また、たとえそんなことが少なくても、自分の経験や知見を上手に使えるようなことも含まれるでしょう。
集団の中央値や平均値から、少し離れて、ユニークな意見や経験をもっていることや、それを上手に使えることが、好まれやすいと思います。
どこで切り替わる?
もし、この2つの「タイパ」が切り替わるとすると、どのタイミングなんだろうと思いました。
一つ考えられるのは、「人間関係」にかけるコストが減らせたタイミング(学校の卒業など)かなと思いました。
大人になると若年層のときのような「友人関係」に大きなコストをかけられる機会が減っていくからでしょう。
大人にとってのタイパ考
この「大人にとってのタイパ」とは何かを考えるときに参考になったのが、この本でした。
この本の「1.コスパ・タイパ・リスパ(橘氏の造語)」では、以下のように説明されていました。
コスパ/コストパフォーマンスは、同じ費用でできるだけ大きなリターン(利益)を得ること
タイパ/タイムパフォーマンスは、同じ時間でできるだけ大きなリターンを得ること
リスパ/リスクパフォーマンスは、同じリスクならより大きなリターンがある方がいい
そしてこのようにまとめられていました。
よい選択とは、コスパとリスパを最適化すること
タイパの本質は人間関係のコスト
「友だちを減らせば大量の時間資源(リターン)が生まれる」
終わりに
最後までお読みいただきありがとうございました。
本サイトのテーマ「一日の可処分時間を最大化すること」で求めているのは、今日、自由に使える時間資源の獲得です。
そして、コスパとリスパを最適化して、何をするのかを問い続けてきたように思いました。
「第3回の記事」にも書きましたが、GTD 上級システムの構築には2~3年はかかります。
でも習慣になっていくと、体感的には早くできあがりました。
いっけんすると、コスパが悪そうに思えますが、次にやるとがシンプルになっていくので、今ではリスパのいい取り組みだったと思っています。
わたしは note 以外での発信( X/Twitter, facebook, LINEなど)はしていないので、今この記事をお読みいただいている方とそのご縁に感謝しています。
ではまた
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