【第3回】GTD 上級への2つのステップ
こんにちは、show_ando です。
本サイトでは、「好きなことに思いっきり時間を使うために、一日の可処分時間を最大化すること」を目的に記事を書いています。
「人生で予測可能なタスクの大半が管理できるなら、どんなことになるだろう?」と思って取り組んでいます。
この連載では、GTD 上級への取り組みを最短で始めるには、どうするとよいか?について、その一例を紹介します。
GTD 上級以上での取り組みに関する記事が、皆無と思ったのが理由です。
今回のテーマは、GTD 上級以上を構築するときの2つのステップを紹介します。
このサイトで伝えたいのは、GTD 上級以上を目指してシステムを確立するために、このツールをどう設定して、どれくらいの期間維持し続け、どのような成果を上げようとしているか、実用的な内容を発信したいと思ったからです。
ちなみに整理する対象は年齢に比例して増えていくので、早いうちから整理しておくと、のちのちの人生がラクになると思います。
利用しているツールは、2つの Apple 系OS のアプリです。
次にやることの整理:OmniFocus macOS版(使用歴:2008年8月〜)
次にやることの実施:たすくま(使用歴:2014年9月〜)
今の GTD システムの稼働:2017, 8 年~
GTD 上級とは
GTD 本では「上級」を以下のように定義しています。
GTD の三つの柱
初級 ワークフロー管理手法の基本を取り入れる。
上級 より高いレベルで人生全体を管理するための統括的なシステムを確立する。
最上級 GTD のスキルによって生まれたゆとりを活かし、視野を広げて創造的な活動に取り組んでいく。
GTD 上級の構築ステップ
大まかなステップは、以下の2つ。
構築までのステップ
短期集中で、気になること/やることリストなどを、2~3年かけて収集・整理します(本マガジンの対象領域)。
構築後の運用・保守ステップ
構築後のシステムを維持しつつ、新しいことにも取り組む活動です。
(スタンダードプラン・マガジンの対象領域)
スタンダードプランのマガジンは、特定分野にだけに GTD を活用したいときの参考になるといいなと思っています。
メンバシップ前の記事は、すべて無料なので参考にしてください。
構築までのステップ
自分の人生全体でのやることリストを整備する活動です。
そのためには「収集」と「整理」を繰り返すことがポイントになります。
収集
上級レベルでは(対象が人生全体なので)、収集する量は初級に比べて広範囲かつ、数も桁違いに多くなります。
ICTツールの活用も不可欠です。
また短期集中で、大量の網羅的なリストを収集することになるので、収集先のツールは統一した方がよいでしょう。
最初は紙に書き出しましたが、整理を考えて OmniFocus にのみ書き出すようにしました。
構築段階での収集は、整理するツール上で行うのが合理的と思います。
このステップでは、集中力と忍耐力が勝負です。
軽く2~3年はかかるので、そのペース配分も大切です。
安易に始める前に、覚悟を決めて(笑)着手することをおすすめします。
わたしは当初、気合を入れすぎて紙上で、ブレインダンプのために「ノンストップ・ライティング」をやりすぎて、次の整理が大変になったことがありました。
ゴールに早く到達するために、どんなことをするといいかを考えてから始める方がよいでしょう。
(上手に手を抜くことも大切でした)
整理
収集したあとは、なるべく早くそれを「整理」します。
収集と整理は別々に取り組み、なるべく同日内に終えるとよいでしょう。
この整理段階でのお勧めは、前回の記事で紹介しました。
整理ステップに、大分類を取り入れると、作業がはかどると思います。
まず大分類で仕分けし、次に各分類単位で整理する手順です。
気になっていることは、似たような内容で何度も収集しがちなので、この大分類内で一本化しやすくなります。
わたしは、このノウハウなしに整理して、類似プロジェクトの統合に長い間難儀しました。
構築ステップの終了
構築ステップに2~3年かかるのは、整備したやることリストの有効性を改善していくには、年間を通して試す必要があるからです。
同時に、2つのツールのタスクを同期していきます。
同期するのは特定のタスクだけで、あとは臨機応変に対応できるように、日中のタスクはスカスカの状態にしています。
またリストによって、試す周期も違います。
毎日、毎週、隔週、毎月、各月、三か月ごと、半年ごと、毎年など
周期の短いリストで、リストの精度を上げるスタイルを見つけると、構築ステップも短縮できると思います。
もしこの構築の短縮に AI を活用するとき、ポイントを押さえて自分の頭を使っていればよいのですが、すべてを任せてしまうと、懸念されている「AI に使われる人」(シンクラ人間)になってしまうようにも思います。
あらかじめ、自分の頭でいろいろと考えるステップは必要でしょう。
終わりに
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は、システムの構築ステップについて、紹介しました。
この構築ステップでは、自分にとって必要なリストの整備がポイントです。
リストを改善し続けると、常に最適な段取りが提示されるので、このシステムに次に何をするかを委ねやすくなります。
多くのことが整理されてくると、あれもこれもと覚えることが減り、認知資源も節約できるので、頭が軽くなった分、アイデアもひらめきやすくなった気がします。
そして、シンプルにものごとを考えられるようになりました。
推奨ポイントは、実施する段取りをすべて自分の頭で考えることです。
システムですから、壊れることもあります。
一度、自分で考えてつくったので、思い出しながら実行できるでしょう。
途方に暮れ続けるよりは、もう一度つくりあげる方が、メンタルが強くなると思って一歩を踏み出しました。
やっていることは、単純で、一度何かを実行した結果、不都合なことや、改善点などがあればリストを更新して、次に実行するときに活かすということです。
ちょっとした、将来の自分への知の継承と思って、取り組んでいます。
わたしは note 以外での発信( X/Twitter, facebook, LINEなど)はしていないので、今この記事をお読みいただいている方とそのご縁に感謝しています。
ではまた