【第9回】多様なリストを使って、GTD に取り組むということ

こんにちは、show_ando です。

本サイトでは、「好きなことに思いっきり時間を使うために、一日の可処分時間を最大化すること」を目的に記事を書いています。

「人生で予測可能なタスクの大半が管理できるなら、どんなことになるだろう?」と思って取り組んでいます。

目的

この連載では、GTD 上級(人生全体への適用)への取り組みを最短で始めるには、どうするとよいか?
GTD 初級とのギャップやその構築フェーズで伝えたいことを紹介しています。

前々回(第7回)の記事で多様なリストを作成してGTDに取り組むことを書きましたが、その実行で見落としがちと思ったことをまとめます。

今回のテーマは、多様な「リスト」の作成と同時に必須の「リスト」を手直しし続ける(レビュー)という習慣から考え直すということです。


この記事の「リスト」とは

GTD では、複数の項目で構成されたタスクを「プロジェクト」と呼びます。

一般に使われているのよりはずっと意味が広く、「望むべき結果」のうち、複数の行動が必要で、1年以内に達成すべきもののことだ。

「ひとつ上のGTD」 p.244より

この「プロジェクト」をここでは「リスト」といいかえています。

GTD のプロジェクトは、「ルーチン」の対義語の「広義のプロジェクト」とまぎらわしいことや、1年以上先にやることも含めたいからです。

「多様なリスト」をつくる理由

「リスト」にまとめておくのは、将来の実行に備えて、さまざまな段取りをつけておくことでしょう。
また「リスト」には、実行以外の参考資料なども含めることがあります。

そして「有用なリスト」の条件は、それが必要になったとき「つくっておいてよかった」と思えることが目安になるでしょう。

そのために労力をかけて作成する、先行投資ともとらえられるでしょう。

「有用なリスト」の条件

「有用なリスト」にするには、定期的に「リスト」を見直し改良することが必要です。

この作業を、GTD 本では「週次レビュー」で紹介しています。

でも「週次レビュー」は、「リスト」の数が少なく、対象範囲も限定的な「GTD 初級」には有用でしょう。

「GTD 上級」での条件

でもGTD 上級の構築に向けて「多様なリスト」を作り始めると、この「週次レビュー」が一気に破綻しかけました。

その課題はこの2つでした。

  • 「週次レビュー」という習慣を、新たにつくること。

  • 「週次レビュー」にかかる時間を減らすこと。

その経緯はこの記事に、軽くまとめました。

「多様なリスト」への戦略

「リスト」には、作成する作業と同時に、定期的に手直しし「有用にする」という作業がセットで必要です。

これは快適に住むために、部屋を定期的に片づけ、掃除、ごみ捨てをすることに似ています。

次に、この「リスト」は、「想定や仮説」から始まります。
実際に実行を始めると、不備があったり役に立たないこともあるでしょう。

「多様なリスト」を作るには、そんな状態から始まって、数をどんどん増やしても、維持し続けられる、しくみづくり、その考え方、そして価値観も必要です。

本サイトで紹介すること

このサイトで共有しているのは「GTD 上級」に肉薄しようとした軌跡とその振り返りです。

このサイトでは、その考え方だけを共有しているのは、どんな方法を採用するかは、各人の性格や価値観に依存するからです。

「多様なリスト」は、あなたにとって合理的か

こうしたことを踏まえて、「GTD 上級」以上に取り組みたいかを考えるとよいでしょう。

システムを構築するだけなら簡単に作成できます。
でも本来の目的であるストレスフリーに近づくためには、それを使い続けるために新しいストレスの対象が生まれるということです。

構築した GTD 上級システムを、3年以上運用し続けられて、ようやく上級システムが形づけられたと言えるでしょう。

そしてこれが「GTD 上級」以上への参入障壁にもなっているということです。

その実体を理解して、新しいストレス対象と対処していく覚悟が必要になるということを、今回の記事で紹介しました。

そんな面倒くさいこと、タイパ好きな方々は敬遠するでしょうね(苦笑)。
それをAIで解決すればラクでしょうが、なんかシンクラ人間っぽくて避けたいなと。

次回は、「レビュー」について紹介します。

終わりに

最後までお読みいただきありがとうございました。

GTD 上級システムに取り組むには、多様なリストを作成することが必要と紹介したものの、その先にある難所の説明が不足していました。

当初はプロジェクトを8分野で取り組んでいました。
でも「GTD 上級」に取り組むうちに気づいたのが、9番目の「保守」。
当初のやりたいことから非認知だった「保守」分野のタスク設計が必要だったということです。

わたしは note 以外での発信( Twitter, facebook, LINEなど)はしていないので、
今この記事をお読みいただいている方とそのご縁に感謝しています。

ではまた

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