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JIROというベーシストを音楽雑誌「GiGS」「BASS magazine」で探る記事。補足で「dig・it」も!
今年のSUMMER SONIC幕張(以下SS)でのGLAYのライヴは、俺に強い印象を残した。
俺はあのライヴで
「GLAYは、海外のバンドと引けを取っていない」
と、感じた。
やれメロディーがどうとか、楽曲構成がどうとかは、個々で意見が割れるだろうが、ここではスパッと焦点を絞る。
それは「演奏力」だ。
GLAYの演奏力は、間違いなく群を抜いていた。
別にGLAYは「俺たち演奏力がウリです」というバンドではない。
彼らのセールスポイントは間違いなく「楽曲」だ。
しかし、いかんせん楽曲には個々の好き・嫌いがある。
でも演奏は判断材料として、議論しやすい。
分かりやすく書けば、リズムに対してジャストか、ヴォーカルのピッチは正確か、などだ。
俺はGLAYの演奏が他の海外バンドと比べても、上手いと感じた。
なんせ、GLAYの出番前の海外バンドが、つまんねー演奏していたから、余計にその対比があった。
そこで、GLAYのベースを担当しているJIROに焦点をあて、当記事を書いてゆく。
本当は全員ぶん書かないとフェアではないが、ご容赦ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1729940571-HmBxoKsb0vVnF8CYfdI3t9ZT.jpg?width=1200)
まず、なんでJIROのことをプレイヤーとして書くかというと、ライヴでの彼の演奏している姿に惹かれたからだ。
JIROは身体をタテに跳ねながら、アクティヴにベースを弾く。
その姿が俺には「すごく楽しそう」に見えたのだ。
事実、彼はインタビューで「ベースを弾くのが楽しくて仕方ない」という旨の発言をしている。
これは、けっこう凄いことだ。
なにがどう凄いって、俺が彼を観て(楽しそうに弾くな…)と、思い、事実彼も(楽しい)と思いながら弾いているのだ。
つまり、想いがリンクしている。
(だから、何だ)
と思われるだろうか。
俺はライヴというものは、お互いが楽しいと思っている状態がベストだと思う。
俺はライヴにはそれなりに行ったが、正直、行くと色々ある。
割と多いのが、やっている側は楽しそうだが、観ている俺は楽しんでいない…というものだ。
あとは演奏している側が、会場の雰囲気に飲まれちゃっている場合なんかも楽しめない。
俺は「ライヴ行きました〜最高でした〜!」と安易にインスタとかXに挙げない。
なぜかと言うと、ライヴに行って(良かったな)なんてあんまり思わない人間だからだ。
そんな冷めている俺に、GLAYは強い印象を残した、それは俺には新鮮な驚きだった。
……って、相変わらず前おき長いッ!!
長すぎッ!!笑
ハイ、とりあえず、JIROの奏法解説いくよ!
まずは3rd singleの「彼女の"Modern…"」から。
![](https://assets.st-note.com/img/1728613157-6GmiC5Ypl7SafDtTWeQ94IEu.jpg?width=1200)
この曲はシンプルな8分に対して16分を絡めるストレートな演奏。
キーはDメジャー、コード進行もG→A→Bmと分かりやすい。
正直、ベースにフォーカスすると特筆した点はなく、寧ろドラムのほうが重要なロック・ナンバーだ。
しかし、このバンド全体でガンガン行く感じは、ジャストのリズムでないと、途端にグチャグチャした印象になる。
おそらくだが、この曲を聴く時にベースを意識する人間は相当少数だろう。
しかし、弾いてみると分かるが、細かいキメ等があるので、そこがズレると、途端にグダグダになる。
バンド全体のアンサンブルの重要性が問われる曲だと思う。
お次は「誘惑」。
![](https://assets.st-note.com/img/1728613745-ljUVuM435P1waOy6WSJqKdmp.jpg?width=1200)
この曲はギターが一本だけドロップDチューニング(6弦だけ一音下げ)、途中で転調したり、変拍子があったり細かな仕掛けがあるが、それを感じさせない疾走感がある。
そして、ここでのベースは結構奔放に流れるようなラインを聴ける。
「彼女の"Modern…"」みたいなギターと一緒に弾くのではなく、ベースが独立した動きをしている。
とりわけAメロからBメロに移るあたりの、歌うようなベースラインは特筆。
弾いていても楽しい。
また間奏でGメジャーに転調しての、テーマもカッコいい。
途中のキメの部分はベースとドラムのみになるが、
![](https://assets.st-note.com/img/1728614296-ukcH3SnhDyVvlr7RFNOQJ1XZ.jpg?width=1200)
ここからまたギターが入ってくる流れは、アレンジとしてもカッコいい。
この曲はベースが動きまくっているので、弾いていると参考になる。
さて、お次はJIRO作曲、ライヴの定番ナンバー「SHUTTER SPEEDSのテーマ」。
キーはⅭメジャーで、基本8分音符で刻む、シンプルな曲となっている。
冒頭のフレーズはC→G→F♯→Fと弾けばいい。
たしか、「The vacelines」の曲をカヴァーしている「NIRVANA」にインスパイアされて書いた曲だと、JIROはベースマガジンで言っていた気がする。
JIROはNIRVANAのファンなのだ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
この曲の特筆点はなんと言っても、前半部分でJIRO本人がベースで弾き語っている点だろう。
ヴォーカリストとしてのJIROは男らしい、シブいノドを披露している。
・・・んで、当然だけど、ベースをコピーする際、
(俺はベーシストだから歌わねぇぞ)
というスタンスはNGだ。
この曲をコピーするなら、JIROパートは歌えよ(#^ω^)(強制)。
もちろん、コーラスの「Who Get!」のところもだ(#^ω^)
もちろん、俺はぜんぶやった。
身も心もJIROになるのだ!(#^ω^)
ちなみに(歌うところは単なる8分音符だから、ラクショーでしょ)と、思うかもしれないが、この部分、正確にやりこなすのは「けっこう大変」。
オマケにベースから始まるから、入りのテンポもベースが担うことになる。
実際、プレイすることによって、JIROの気持ちが分かるってもんだ。
それと、この曲のベースの聴かせどころは「カメラのシャッター音」が鳴ったあとのベースソロだろう。
なぜかここでEメジャーに転調する。
おそらく4弦開放弦を使ってのソロプレイを展開させたいためだろう(かなりテキトーな憶測)。
ここの部分も歌うようにプレイしよう。
さて、たった3曲で「JIROはこういうプレイヤーだ」と、決めつける訳にはいかないが、次は彼の発言からベースに対する考え方を探ってみたい。
皆さんは、ベースという楽器にどういうイメージを抱くだろうか。
JIROは「BASS MAGAZINE」のインタビューでこう語る。
![](https://assets.st-note.com/img/1729939193-cA3Ertovxujhn1JaQLf9PyBC.jpg?width=1200)
「佐久間正英」という名プロデューサーと共に音楽を作ってきたJIROは「楽曲を聴く時に耳に残らないベース」を目指していた。
あくまでもベースはベースであり、やたらと主張して楽曲を推進するのではなく、聴き手が意識しないフレーズを弾いていきたかったようだ。
たしか「テクニックは曲の中で発揮すればいい」という発言も、何かの雑誌で言っていた。
しかし、上記のインタビュー記事にもあるように「フレーズを弾くことが面白い」という時期に来たと語るJIRO。
ただ、だからと言って180度違うベース・スタイルになるわけではないと思う。
GLAYは全員「俺のプレイを聴け!」とか、そういうプレイはしないし、協調を保って漸進していくスタイルだ。
そのバランス感覚がGLAYだと思う。
![](https://assets.st-note.com/img/1729940034-GgnhlCrVPabAuB4MoH5pQOy8.jpg?width=1200)
繰り返すが、JIROは「ベースを弾くことが楽しい」という旨の発言をよく言っている。
やはり「楽しむ」って、重要だよなぁ…と、この歳になって改めて思う。
俺なんかベース弾いていても、あんまり楽しくないから、見習いたい…。
因みに、いまは「SOUL LOVE」を、コピー中( ^ω^ )♡
![](https://assets.st-note.com/img/1729939365-xGPYw64bZMnp9qeSkUEDNCKQ.jpg?width=1200)
新譜の「Back to the pops」もリリースして、まだまだ現役のGLAY!
聴いてばかりじゃなくて、演奏もすると理解が深まるかもよ!٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
これからも、俺は微力ながらも、GLAYを応援していきたい!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
了