泣ける時は泣いた方がいい
柔道やってきて、小さい頃は負けたら大泣きなんて当たり前だった。でも今はどうだろう、全く泣くことがなくなった。いつからか負けても悔しさを感じなくなったのだが、それ以来簡単に泣くことはなくなった。
悔しさからくる涙もないのだが、辛い時や悲しい時ですら涙が出なくなってしまったのは少し問題があるでしょって思ってきたのが最近の話。どうにもこうにも辛くて辛くてたまらないのになぜか泣けない。もちろんストレスは発散できない。ずっと苦しい思いを続けるしかないのだろうかと時々考える。
ちょっと考えてみよう。苦しい思いは消すことが難しいだろう。だって忘れたらまた辛い目に遭うんだよ?おそらくどんな動物もそうなんだと思う。苦しい、辛い、嫌だ、逃げろ。そう思った瞬間に記憶の奥底に根強く差し込まれるのがそれらの感情、もう2度と同じ目に遭わないために深く深く抜けないよう記憶に差し込む。だから辛いんじゃないかなって。
反対に楽しいことだってそうだろう。美味しい、楽しい、嬉しい、もっと欲しい。これさえあれば生きていける、幸せになれるってものも生きる上で絶対に必要なことだ。忘れたら生命の危機ってこともある、だからかなり深く差し込まれるんじゃないかなって。でも負の感情より命の危険になるわけではないからそこまで深くは刺さらない。ただ、見たら思い出すレベルではあるがしっかりと深く刺さっていることは確かな気がする。
なかなか泣けないと、誰かと感動を分かち合えるっていうのは本当に素晴らしいことなんだなぁって思うわけだ。幸せなことなんだと思う、泣けるって。誰かを想う、自分を想う、心の中にある何かに対しての反応が涙。そんな気がする。