物事の見方が難しいって話

何も知らないから突っ込んでいけるけど、第三者は関係ないのに首を突っ込んで物を言うからもっと強く出てくるって話

小さい頃から柔道を続けてきて、こんなことがよくあった。なかなか言うこと聞かないとしばかれたり、余計な会話や手抜きをしたら腕立て10回。本当によくあった。

こんなことはこの世界を生きていると割と普通にあることなのだが、これについては正直本人たちも親も同意しているし、間違ったことをすれば罰則があると言うことはもちろんわかっているわけである。

ところが、それを知らないで新しく入ってきた人(だけとは限らない)が、同じようなことをされるとやっぱり泣いたり嫌な思いをするわけだ。これは別に悪いことではないのだが、問題はここから先。

本人達が了承している行為について大きな声で暴力だ!体罰だ!!こんなの今の時代に許される行為ではない!!!と叫ぶことが多々ある。お互い納得していても、何も知らない世界に入ってすぐに俺が改革をするんだ、時代は新しくなっているんだといった勢いで言ってくる。意味もない暴力はダメだけど。

新しく入ってきた人が完全に悪いという感じに聞こえるが、確かに時代錯誤もいいところではあると思う。今でも普通に帰れって言われる。でも、お互いが了承しあっていることに首を突っ込んで荒らされるとやっぱり元々いた人達からすると気分が悪い。

最近では完全に経験もない人を交えての運営もあるそうだが、実際に元々やってきた人たちが守り続けた伝統も簡単に切られることがあるのでは、と少し恐怖を感じている。

特にスポーツとしてみた時は柔道は武道であると言うところがどうしても疎かにされているような印象がある。柔道の基本は自分を磨くための武道であり、健康のためにやってるスポーツではない。どうしても自分を強くするためには叱咤激励が無ければ難しいのだが、褒めて伸ばされるとどうしても武道としての精神が育たないような気がする。

武道の基本は相手があって初めて成り立つもので、相手への感謝と礼儀を重んじるところが非常に強い。これはどの武道を見ても変わらない。勝てばいいとか強いと偉いというわけではなく、自分を強くするために稽古した結果、礼儀よく謙虚に、そしてより自分を磨くためにさらに精進することがメインだ。自分を強くするためには相手の協力あってこそ、叩かれたり強く言われたりするのも自分のためというところがある。

とは言っても現代の目で見ればかなり時代錯誤だと思う。自分自身はそんなことないと思っているが、やはり時代に合っていないというのは理解している。でもそんな世界が好きなんだからしょうがない。

遊びのつもりでとか、嫌がってるなんて知らなかった、なんてことは子供の間ではよくあることだと思う。俺も実際いじめられてたこともあったが、高校の時の方がもっとひどいにも関わらず、そっちは遊びとしか思えていなかった。

第三者の目から見るとおそらく完全なるいじめだと思われるかもしれないが、俺は普通に遊んでいるだけ。なかなかにひどい扱いだったが、それでもめちゃめちゃに楽しんでいた。

だから誰かが何も知らずにガンガンに物を言うことは反対だし、そこのルールというか雰囲気を壊すのであればいなくなって欲しいと言うのが本音だ。まあそんなことも言っていられない時代だが...

それでも楽しくやっているのでそっとしておいてほしい。非常識に見えるかもしれないが、我々にとっては日常だ。日常は崩されたくない。そんなことをたまにふと思う。

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