コッテリ甘じょっぱい風味の昭和メロディ!日本人には ジャズ演歌が不思議と馴染む!
MUSIC X 5月9日放送のテーマは、
『オトナラブソング』と題して、
オトナ世代の胸を熱くするラブソングを
集めました。
ゲストに丘みどりさん、クリスハートさん、
藤井香愛さん、そしてサックスプレイヤーの
ユッコ・ミラーさんを迎え、
メロウでロマンチックな歌の世界をお届けします。
▼八代亜紀さんの『舟唄』をジャズアレンジ
半世紀以上にわたり、演歌の女王として
歌謡界に君臨した八代亜紀さん。
その一方、ジャズアルバムをリリースしたり、
国内外のジャズクラブやジャズフェスに出演するなど、ジャズをこよなく愛していました。
そんな八代さんへのオマージュとして今回、
丘みどりさんが『舟唄』をサックスの音色に
合わせて歌唱。
そのサックスを演奏したのは
ユッコ・ミラーさん。
スイングジャズの大御所、
グレンミラー・オーケストラとの共演を初め、
パリやウィーンなど世界を股にかけてジャズ界で活躍している注目のプレイヤーです。
「『舟唄』に描かれた女の憂いを
サックスで切なく表現した」というユッコさんの演奏で、ジャズの香りをまとった芳醇な大人の恋を丘さんが艶っぽく歌い上げました。
昭和を遡ればフランク永井はジャズがお得意で
有名だったし、美空ひばりの
『ひばりジャズを歌う〜ナットキング・コールをしのんで』は知る人ぞ知る名盤。
また、石川さゆりさんも「津軽海峡・冬景色」や「天城越え」など自身の代表作をジャズで
カバーしています。
哀愁を帯びたブルージーな音階
(いわゆるブルーノート)や嘆きの歌詞など
共通点が多いジャズと演歌。
今後も、当番組で演歌とジャズのさらなる魅力をクロスオーバーで掘り下げていきたいと思います。
▼ワム!の『ケアレス・ウィスパー』も
ジャズ演歌?!
「自分も中学生の時、サックスを吹いていた」と語ったのは、
もう1人のゲスト、クリス・ハートさん。
サックスを始めた時に最初に真似しようとしたのが、日本でも大ヒットしたジョージ・マイケル(Wham!)の「Careless Whisper」で、
その象徴的なサックスメロディーが大好きだったとのこと。
調べてみると、
マイケルがこの曲を最初に思いついたのも、
そのサックスの部分だそうです。
そんな「Careless Whisper」を改めて聴くと、
まさに哀愁感たっぷりなジャズテイスト、
そしてどことなく演歌の風味も感じさせる
メロディライン。
甘くてしょっぱくて、コッテリくせになる、
モスバーガーのテリヤキバーガーのよう、
とでも言いましょうか、
日本人が大好きなのもわかります。
しかし、これぞジャズと演歌のクロスオーバーのお手本!といった完成度。
ぜひ今度、
演歌の大御所にこの「Careless Whisper」を
こぶしたっぷりに歌ってもらいたいところです。
今回クリス・ハートさんには、
12歳の時に聞いて以来大好きだという曲、
オフコースの「言葉にできない」を
歌って頂きました。
「私は子供の頃から日本へ深い愛情を
抱いてましたが、当時はその感情を上手く言葉にすることができませんでした。
まさに『言葉にできない』そのものの気持ちで、この曲は僕の日本への思いを完璧に表していると感じています。」
と語ってくれたクリスさんでした。
その他、福山雅治さん作詞作曲、
自身もセルフカバーして大ヒットした『Squall』(1999年)を藤井香愛さんが、
工藤静香さんの『慟哭』を丘みどりさんが
カバー。
『オトナラブソング』、5月9日(木)よる9時放送をお楽しみに。
ゲスト:丘みどり、クリス・ハート、藤井香愛、ユッコ・ミラー
構成作家 工藤ひろこ
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