爆発的ヒットを生んだ異色のデュオたち!昭和の歌謡界は国際色もバラエティも豊かだった!
2月24日放送のテーマは、「息もぴったりデュエット特集」。男女はもちろん、男同士、女同士で歌って楽しい楽曲が揃ったベストテンには、異色なデュオのヒット曲が数多くランクインしました。
▼国際結婚カップルデュオ ヒデとロザンナ
昭和43年にヒットした『愛の奇跡』は、夫婦デュオでお馴染みのヒデとロザンナのデビュー曲。イタリア出身のロザンナさんはこの時、来日2年目の弱冠18歳。出門英さんと結婚したのは結成から7年後のことでした。
▼イスラエルの異色デュオ ヘドバとダビデ
もう1組、海外の異色デュオでランクインしたのが、ヘドバとダビデの『ナオミの夢』。
昭和45年開催、世界47カ国の代表が出場した第1回東京国際歌謡音楽祭でグランプリに輝いた、イスラエル出身の男女による作品でした。2人は、このグランプリ獲得で帰国直前にレコード会社から急遽引き止められ、ほとんど意味もわからぬまま
日本語の歌詞でレコーディングしたのだそう。それが67万枚のビッグヒットとなりました。
▼時代にハマった さくらと一郎
一方、コテコテの『ど演歌』でランクインしたのが、さくらと一郎の『昭和枯れすゝき』。
この歌が発売された昭和49年はオイルショックでインフレが加速し、トイレットペーパーの
買い占めなどが起きた狂乱物価の年。そんな時代を背景に、「貧しさに負けた…」と
悲壮感たっぷりに歌う謎めいたこのデュオが一躍話題になったのでした。
番組ではその他、男同士の熱いデュオ曲・アリスの『冬の稲妻』を、
三山ひろしさんと新浜レオンさんが
女性同士の絶妙なハーモニーが魅力のザ・ピーナッツの名曲を市川由紀乃さんと丘みどりさんがデュエット。
国際色もバラエティも豊かだった昭和歌謡、
その懐の深さをしみじみ感じさせる回となりました。
2月24日(木)よる9時の放送をどうぞお楽しみに!
ゲスト:松前ひろ子 市川由紀乃 丘みどり 三山ひろし 新浜レオン
構成作家 工藤ひろこ