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思い出をあじわう

幼少の頃から食べている、慣れ親しんだお菓子や、学校の給食で食べたメニュー、たまに食べたくなったり、ふっとした瞬間に思い出して懐かしなったり、話が盛り上がったりすることがあります。

私の場合、ブルボンのチョコリエール、ルマンド、ホワイトロリータ、バームロール、エリーゼ、チョコ&コーヒービスケットは母親を思い出して、ついついカゴに入れてレジに並んでしまいます。私の記憶にはブルボンの昔からあるお菓子は、「お母さんの好きなお菓子」と刷り込まれていて、スーパーで陳列してあると「あっ、おかあさん、、、」と条件反射でカゴに入れてしまうのです。

悪ガキ(?)だった幼少のころ、母親が仕事で留守の間に母の部屋に忍び込み、押し入れに隠してあるお菓子を、1人でこっそり食べるのが楽しかったんです。小学校低学年のころ、お菓子は「カルビーのかっぱえびせん」と「明治のかーる」しか知らなかったので、母親の部屋に隠してあるお菓子は、チョコレートがついてて、珍しくてめっちゃくちゃ美味しかったので、ちょっとした楽しみでもありました。もちろんそのあとは、厳しいお叱りや、お説教が待っているのですけどね(笑


金沢に住んで二十数年になるのですが、福島で生まれ育った私は、お墓参り等で福島に行くと、必ず福島の酪王コーヒー牛乳を飲みます。酪王コーヒー牛乳は学校給食にも出ていて、福島では老舗の牛乳で甘くて美味しいんです。

金沢の業者さんと福島に行くことがあり、酪王コーヒー牛乳が美味しいですよ!っておすすめして味の感想を聞いてみると、「美味しいけど、普通だよ!」と言う返答。

そうですかぁ??? こんなに美味しいのに普通かぁ・・・っと東日本と西日本の味覚の違いなのか・・・・?と考えていると、

きっとコーヒー牛乳の味じゃなくて、思い出や想いがあるから、すっごく美味しく感じるんだよ!

と言う一言に、頭の中に電球がついた感覚で、めちゃくちゃ感動してしまいました。食べ物を扱う仕事をしているからか、味にうるさいって言われることはありますが、

思い出や想いにも味があることを、気付かされる一言です。

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(酪王牛乳パッケージの菓子)

条件反射でカゴに入れてしまうブルボンのお菓子も、遠く離れて暮らす母親に対する思いだったり、幼少の頃の思い出を食べているんだなと改めて気づかされました。

そういえば、自分が旅行に行ったときも・・・

夢の国ディズニーランドに行くと、小さい子供に交じってポップコーンの入った容器を、首から下げて過ごします。ディズニーランドで食べるポップコーンは世界一美味しいと思い、違う味付けのポップコーンをおかわりして、食べきれなかったポップコーンを自宅で食べる時も、ディズニーランドでの楽しかったことを思いながら食べるので、しなしなと湿気っていても全然平気だし、むしろ、しなしなしてて美味しいって感じたりしちゃいます。

私たちの仕事も、ただただ塩辛を販売している訳じゃないんですよね。販売しているスタッフとの掛け合いが楽しかったり、その土地の文化や風土、そして企業の想いも商品にはあります。

商品を買ってくれたお客様は、旅の思い出つくりだけじゃなく、販売する人との掛け合いや、土地の文化や風土や習慣、企業の想いも食べている。

忘れることなく心において、日々精進していきたいと考えています。