見出し画像

新潟湯治ツアー2024④栃尾又ラジウム温泉 自在館

今回のツアー企画ははここへの訪問から始まった。自在館。温泉情報を集めているとよく目にする有名どころ。源泉掛け流しのぬるいお湯がウリらしい。一度行ってみたいと思っていた。お盆なのに意外に苦も無く予約が取れた。湯治ということで二泊する。


燕三条駅から新幹線に乗る。浦佐駅というところで降り送迎バスを待つ。待ち合い場所はバス停とかでなく、駅二階のJRの待合室でいいらしい。暑い時寒い時これは助かる。

駅にあった彫り物。「越後のミケランジェロ」とは大きく出たね。実際越後では伝説的な彫師みたい。

かなり破天荒な天才肌のひとだったらしい。現地のバス停に張ってあった壁新聞みたいな観光案内マンガで紹介されていた(写真撮るの忘れちゃった…)。

待合室

HPには13:20頃にバスが出るみたいなことが書いてあったがその時間を過ぎても誰も来ねえ。不安がよぎる(小心者)。

でもちゃんと13:27に黒服(Tシャツだけど)のおにいさんが「自在館」のプレート持ってやってきた。名前を確認され、エレベーターで階下に降りてマイクロバスに乗り込む。

このおにいさん、解像度の高い聞き取りやすい声、訛り一切なし。もちろん訛ってたらダメとか全然ないけど、聞き取れない時があるので辛いw。都会のホテルマンでもこんなにキチンとしゃべれるひとレアじゃないかな。もしかしたら若?旦那さんかな(やっぱりそうみたい)。

やっぱり魚沼だなあ。道中これぞ文字通りの田園風景というものが延々と続く。宿で出てくるご飯もとびきりおいしいんだろうか。

三十分後。到着。ここもすごい山奥。

チェックイン。食事の時間など希望を聞かれる。先手必勝なのでいずれも早い時間にした。

ロビーには温泉水や各種ティーバッグ、コーヒーマシンなどフリードリンクコーナー(お菓子付き)。

お部屋拝見

ロビーの他に、私の泊まる二階にもドリンクコーナー(ってか部屋にお茶セットとかないのだ)

なんて読むんだ?w(「こぶし」らしい)

いやはや、思ったよりずっといいわ。予約の時にHPで、「あくまで湯治宿だからあんまりおもてなし期待しないでね」的な前振りがあったけど上出来じゃん。

布団は最初から敷いてあった。マットレスは表面が凸凹してたから点で支えるやつ?

確認できなかったけどこれかな?

部屋にお風呂もシャワーもないがトイレ・洗面所ほある!(そういう部屋を選んだんだってば)

トイレはLIXIL。けっこうグレード高い方じゃないかな(トイレ評論家の見立て)。実際、事後自動に流れた。

ふと気付いたんだが、これお湯が出ない。冬は大丈夫だろうか? もしかして温泉引いてて冬も同じ温度?

よい香り🍵
冷蔵庫も!
ウェルカムスイーツとかないけど

タブレットであれこれ予約や注文出来る。せっかくなので早速貸切風呂を。「うけづの湯」。露天風呂だそうだ。

ところでこれアンドロイドタブレットだなとは思ったが、後でなんと Amazon Fire だと判明した(!)。独自アプリ入れたりできるんだ。脱獄してる??

スマホ断ちなんてできない〜📳

4G電波の入りはあまりよくない。Wi-Fiはある。そこそこ速い。

自在館讀本

楽しくわかりやすく書かれてるね。大昔のペンションのかほりが。

🪲🪲🪲(会わなかったけどね)

館内探検

布団が敷いてあるので少し昼寝の後、あちこち回ってみた。

「うえの湯」にはいったん外に出る

お風呂は迷うくらいたくさんある。貸切風呂はあっても大浴場で混浴なところはない。ちぇっ(?)

自炊出来る場所もないのね。そういうのがあるほうがもう珍しいんだろう。

左側の建物はなんだろ? 旧館的な? 使われてる様子はなかった。

これは翌日撮ったその旧館?の中の写真だが、宴会場? 昔は大部屋で雑魚寝の社員旅行とかもあったけどそういう為のものかな?

ここの休憩所?もよかった
この館を通って「うえの湯」に行くことも出来る
なんとか堂とかあるのは別の旅館みたい

まだ入らなかったけど「うえの湯」と「おくの湯」
毎日男女入れ替わる

「したの湯」へ

さあ自慢の温泉を体験しよう。「うえの湯」は後回しにしてまずは「したの湯」へ行ってみた。その名の通りかなり深いところまで階段で降りていく。

ここも男女入れ替わるので要チェック!

って、ひえぇ〜まだ降りるのか。

やっと着いた

おっと、脱衣所に鍵のかかるロッカーがない。スマホもスマートウォッチも持ってきちゃってる。大丈夫かな。

中に入ると数名のおじさんたちがじっとお湯に浸かっている。中には冊子を読んでいるような方まで。

掛湯をしてお湯に入ってみる。なるほど。かなりぬるい。中央の源泉が湧き出ているところに手をやってみた。この段階ではもうちょっとあったかいんだね。

「心得」としていくつか「べからず集」みたいなのが張り出されていた。中に「湯船の中で目顔頭などを洗わない」とある。これちょくちょく見るがそんなにいけないことなのかね。

頭洗うのは勘弁してほしいが、じゃあ耳や鼻の穴かっぽじるのはいいのか? そもそもそれ以上に汚いところを共同のお湯に浸けているんだけど、それはいいのか? お互い様ってこと? 毒をもって毒を制す? お作法にはなにかと謎が多い。

お隣に加温した小さな浴槽がある。交互浴というか、「ぬるめの霊泉に一〜三時間入り、最後に熱い湯に入りよく温まってから上がる」のが習わしのようだ。

とはいえ、夏の時期のせいかそれともラジウムパワーなのか、ぬる湯だけで熱湯に入らなくても体はポカポカしてくる。1時間も入ってないのに。

スーパー銭湯でも、夏の時期は「不感湯」とか低温風呂が用意され利用したことがある。それだと次第に体が冷えてきた覚えがあるのにね。温度も違うのかな。

浴槽そばにでっかい焼酎のペットボトルが4本とかあって、これ何?猫よけじゃあるまいしと思っていたら、途中で一人のおじさんがさっとすすいで中を源泉で満たした。あれ飲むのかね? (実際飲める源泉で、フリードリンクコーナーには冷やした源泉サーバーがある)

宿が用意しているものなのか?あのおじさんが個人的に持ってきているのか、ちょっとよくわからなかった。

最低1時間ぐらいぬるい方に浸かっているのが本来のようだが、脱衣所の持ち物が心配だったので、適当なところで切り上げた。夕食の時間も迫っている。

夕食(一日目)

飯だ飯だ。食堂にて17:30スタート。空いてる。静か。客層が上品。全般的に高年齢層か、おひとり様も多い。中韓含め外人さんは滞在中見掛けなかった。ガヤガヤうるさいおにいさんグループも見なかった。団体さんは受け付けない方針だったかな。

お酒飲むつもりはなかったのに、給仕のおっちゃんが「お飲み物はいかがしましょう?!」とにこやかに勧めるので「エチゴビール有機栽培プレミア」を。酔っ払うとお風呂入れないけど大丈夫かな。

ともかく飲んでみた。ん? こんな香りのビール初めてかも…。ってああそういえばエチゴビールって昔飲んだかも??

たぶんこれだ。サンプルもらったんだ。

この時、おいしかったのでもっと飲みたかったけどAmazonだとケースで頼まないと割高。値段はともかくケース分も飲みきれないので結局そのままになっちゃったんじゃないかな。ここでお土産で売ってるのなら買って帰ろう(売ってなかったので探す羽目になる後述)

続いて鮎の塩焼きがやってきた。予約する時オプションで頼んだのだ。「4時間以上掛けて焼いたので頭からどうぞ」とのこと。バリバリかぶりついた。たしかにうまかった。

タンドリーチキン
夏野菜の揚げ浸し
汁物とご飯はセルフサービス=食べ放題!

ご飯はやっぱり魚沼産のお米とのこと。やさしくふんわり炊けてると思った。うまいよ。でも今どき日本でお米がおいしくない宿って想像出来ないからありがたみも薄れるな。困ったことだw。

おかわりは雑穀米にした。おかゆも試せばよかったかな。いや食べ過ぎだ。太って帰ることになるかも…。

デザート

ああこうやって焼いてるのか🦈 帰り際に見つけた。


ロビーには図書室がある。

なかなか渋い品揃えだったかな?


貸切露天風呂「うけづの湯」へ

食った食った。しばらく布団でウダウダし、酔いも覚めたし貸切風呂「うけづの湯」へ。

ここ唯一の露天風呂
かわいいワンちゃん?とキツネ?
魔界へのドア?

恐る恐る開けると

真っ暗である。この状態で入るのかな?
あったよ💡

ややぬるめ。「したの湯」ほどではない。川のせせらぎが心地よい。

どこに需要があるのかわからないがせっかくなのでいちおうやっておくか。

出る。40分もあっという間 ♨️

ここも洗い場はない。もういっこお風呂回って頭洗いたいな。痒くなってきた。

「おくの湯」へ

行き

ここがいちばん広いのかな。掛け流しと低温湯と熱湯がある。低温湯は寝っ転がれるところもある。サウナや水風呂の類はない。

シャワーやシャンプーなどがあり、温泉成分を洗い流すことができる。諸説あるが(温泉の種類にもよると思うが)上がる時は一度洗い流したほうがいいみたい。

帰り

静かな夜

部屋はとても静かでいいなぁと思っていたら、サッシが二重になって防音効果が高いようだ。開けて網戸だけにしたら、川の流れの音がかなり聞こえてくる。これも良いBGM だ。でも寝る時には閉めようかな。夜は涼しい。扇風機だけで全然 OK。灼熱の東京でもそうしてるけど。

これは次の日の夜だけど、こんなお客様も来た🦎

朝食(二日目)

納豆とリンゴジュースとヨーグルトはおかわりできますとのこと。

お魚はニシン。細い小骨が多かったけどバリバリ(そんな音もしなかったし)食べちゃった。

ラジウム納豆。ベクれてるのかな? そのおかげかちっとも臭くない。かなり爽やかな香り。

ただ付いてるからしとタレ(ポン酢)全部入れたらポン酢の味だけになっちゃって豆の味がわからん。せっかくなので納豆おかわりして再挑戦。なかなか塩梅が難しかった。

パンもあったのでデザート代わりにトライ。冷凍のやつかな? ふわふわでおいしいよ。

「うえの湯」へ

あ、そっか、「したの湯」は日ごとに男女入れ替わるから連泊しないと入れない時があるのか。昨日入っておいてよかった。明日の午前中もあるけど。

ってことで朝食後「うえの湯」へ行ってみた。

「うえの湯」と併設される「おくの湯」は毎日男女が入れ替わる。形は違うものの、基本的に内容は変わんないね。源泉掛け流しのぬる湯、加温湯、寝湯、洗い場。やはりサウナや水風呂の類はない。

もしかしたらその昔は男湯女湯入れ替わることがなくて、固定だったのかも。よって同じ設備にしてあると。でもそもそもの昔は混浴が基本だったんじゃないかなあとも思うが。

シャワーで体を流しぬる湯に浸かる。先客が既に数名。湯船に肩まで浸かり揃ってじ〜っとしてる。ワニとはよく言ったものだ(混浴じゃないけど)。寝てんじゃないのかというひとも(溺れないか?)。マンガ読んでるひともいた。昨日冊子読んでたひとと同じひとかな。

隅っこでぽけーっとしてたらおじさまのひとりが上がり際に寄ってきて「こっちの源泉に近い方がいいよ」と移動を促してくれた。なるほど、湯船の中央に源泉の噴出口かあり、そこに座れるようになっている。

「は、はあ、ありがとうごさいます」。よく効くのかな。そこまで変わるもんだろか。放射能パワーで巨大化するのかもしれん(どこが?)

まあ気分の問題だろうけど。あ、そっか、昨日の「したの湯」の注意書きに「源泉の出口を長時間独り占めするのダメよ」とか書いてあったわ。これのことね。んじゃそんなに長くいない方がいいかな。

湯船のそばになにもないタイルだけのスペースがあった。これもなんだろう? 岩盤浴的な?と思ったが特に熱くもない。ベチャっと寝そべるだけの場所かな。

夕食(二日目)

お飲み物は奮発して森伊蔵にした。プレミアム焼酎ブームも一段落したかな。魔王はよく飲んだが森伊蔵はなぜかあまり飲む機会がなかった。

鯖のしぐれは珍しいかも。鰈とかのイメージ。

豚汁🐷
おかゆも試してみた

デザートはコーヒーゼリーとあったけど真っ白。ほんとにコーヒーゼリー?と聞いたら「ミルクが掛かってます」と。なるほど。ホワイトチョコレートみたいなものかと思ったよ。

貸切風呂「たぬきの湯」へ

それほど貸切風呂に行きたいわけでもなかったけど、予約出来そうなので取ってみた。そんなに争奪戦にならないみたい。特に遅い時間は空いてる。ほんとは夜の「したの湯」をじっくり攻めたかったのに今日は女湯なのよ。

ちょっと迷う。館内の位置を把握するまで3泊かかるというw

お向かいに「うさぎの湯」 また次回🐰
あら、よく見たら自分が写ってた。服着ててよかったw(放送事故?)
🐍🐍🐍ひえぇ〜


三日目の朝 再度「したの湯」へ

いよいよ最終日。昨日よりずっと過ごしやすい。涼しい。朝のうちだけかな。

今日は男湯になっている「したの湯」へ再挑戦。あさイチ(6:50)に来たのにすでに一昨日の午後と同じくらいの先客がいた。全般にご年配が多いね。頑張って四十分くらいは浸かった。まだまだかな。体が熱くなったので熱湯には入らなかった。

ちなみに焼酎ペットボトルはなかった。やはりあのおじさんの私物か。源泉出口から直接飲む人もいた。

朝食(三日目)

あら窓際のテーブル席(昨日はカウンター席だった)。ヤクルトみたいなのなんだろと思ったら豆乳だった。

あれがさっきまでいた「したの湯」だな。

鱈の霞がけ? 粕漬けっぽかった。

また納豆おかわりして玄米で食べる。納豆とポン酢の黄金比を4杯目にしてようやく見つけた気がする。

3日間提供された食事はどれもバツグンにおいしいのだけど、やっぱりそろそろ「にくくいてえ」気分にもなってきた。これまで鶏と豚(豚汁)はあったけど。まだまだ煩悩は消えないのう。

しかしこんなにごはん食べたの久しぶり🍚 昨日恐る恐る体重計見た限りでは思ったほど増えてはなかった。帰宅後計ってみてもむしろ行く前より減っていた。やっぱり温泉は体力使うのかな。いやおやつをあまり食べなかったからかも。

「秘湯を守る会」のポイントカード

朝食後早めに精算をしておこうと支払いを済ませると、「こちらはお持ちですか?」と聞かれた。

「秘湯を守る会」のポイントカードみたいなものだ。初めて見た。先日の鉛温泉は「秘湯を守る会」の宿だった気もするが違ったのか。

それと(記憶曖昧だが)この宿のポイントカードも提示され「どちらにされますか?」と。そうしょっちゅうはここにこれないよね、と「秘湯を守る会」の方にした。期間内に「秘湯を守る会」の施設を10回利用すると一回ご招待らしい。がんばろう。忙しくなるな。

チェックアウト、そしてエチゴビールを求めて

帰りのバスは道の駅に20分間寄り道する。帰る客にお土産を買ってもらう目的だろう。また、連泊客がなにかしら仕入れるために相乗りしてまた宿に戻ることも出来ると。ちなみにドライバーは若旦那ではなかった。お見送りのみして頂いた🙇‍♂️

でえだらぼっちがいそうな山
道の駅

エチゴビールを探したがない。しかたないので別のまたこだわりのありそうな地ビール?を買ってみた。

これね

帰宅後飲んでみたら、ほとんど苦みを感じない甘口ビールって感じ。同じヴァイツェンビールでもSchmatzみたいなバナナの香りは感じなかった。

魚沼産コシヒカリも惹かれたがどこでも入手できるし重いしやめておいた(瓶ビールなんか買うからだ)。

駅に到着。そしたらなんのことはない、浦佐駅の NewDays でエチゴビール売ってるじゃんw。クソ重くなるけどまあいいや3本セットを買っておこう。

こんなの🍻

総括

新潟は青森とかに比べれば近いしまた来よう。今度は冬に3泊くらいしようか。あのぬる湯が冬にどうなるのか(少し加温するらしい)興味がある。連泊はコスト的には鉛温泉も惹かれるし、そっちも行きたい。「秘湯を守る会」のノルマもあと八泊分あるし、ああ忙しくなるな。

さて、湯治の効果やいかに? 実は帰ってきた翌日腰が痛くなった。歩行困難とかはなく前屈姿勢を取ろうとする時にかなり違和感。筋肉痛に近い。

今年のGWは温泉三昧した。二日間同じ温泉宿で湯治を続けるのは酸ヶ湯温泉とドーミーイン富士御殿場(両極端w)で行ったがいずれもこんなことにはならなかった。

たぶん普段使わないインナーマッスルを酷使したのではないかと素人診断する。ラジウム効果なのか、けっこう食って水分も取っていたので消化器系がフル回転したのか…? 思った程に体重増加してないのもそのせいかな。

そしてこれを乗り越えるとサイヤ人の様により強化された肉体になるのだろうか?(実際日を追って痛みはなくなっていった)

オラなんだかワクワクしてきたぞ! また来てくれよなっ!☁〜


いいなと思ったら応援しよう!