東京タワーに命が宿った日と、アタシ再生産そして、劇場版スタァライトのラストシーンに込められた謎のメッセージ
あいさつ と 本記事の趣旨
こんにちは、こんばんは、東京タワーオタクになりつつある昭明係です
ご無沙汰しております
この記事は
・1958年10月14日が東京タワーにとってどんな日だったか
・東京タワーのてっぺんにも「アタシ再生産」が
・劇場版スタァライトのラストシーンに込められた?謎のメッセージ
について取りあげます。ご興味があれば是非見ていってくださいませ
東京タワーに命が宿った日、1958年10月14日
1958年10月14日は、東京タワーが333mになった日です。
333mになったということは、そう、タワーの頂上つまり「てっぺん」までが完成された日ということです。
さて、この記事を読んでくださっている皆様。東京タワーのてっぺんには何があるかはご存じでしょうか?
正解は「航空障害灯と避雷針」…ではありますが、それ自身は東京タワーの「命」ではございません。
てっぺんにありタワーの命そのもの、それは「(テレビ放送用) アンテナ」です。
東京タワーの設計をした内藤多仲博士は、著書である「建築と人生」の中でこう書かれています。
「アンテナはこの塔の生命であって、全長95mである。これは全部本塔体の中で順々に組み立て配線し、全部揃ったところをせり上げて、頂部二段を嵌め込んだ形に取り付ける。全体が80トンもあるので、八つに分けて釣り上げるのである。この作業が見ものであった。詳しくいうと…(以下略)」
(アンテナ組み上げ工程については本記事の趣旨からはズレるため、いずれ別の機会に、記事にできればとおもいます)
驚くことにYoutubeに、東京タワーにアンテナが設置される時の映像がありました。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=x3j9T2MJkAc&t=692s(東京タワーの建築)宮地エンジニアリンググループ株式会社chより
(東京タワー建築中の資料映像です。何かグッとくるものがあるので、是非見て見て下さいませ)
電波が専門ではないにしろ、東京タワーに至るまで多くの電波塔を設計した内藤博士だからこその「アンテナはタワーの生命」と感じたのでしょう。
タワーの全体の形状や設計は、電波の種類や、出力などの要件など応じて決まるというマニアックなお話もありますが、それはいずれの機会にご紹介できればと思います。
東京タワーのてっぺん!!!!にある「アタシ再生産」
あるオタクYoutuberの大先輩が配信で言った一言が、この記事を書くきっかけでした。
そのオタク曰く「アニメを読むならば、アニメだけ、公式から提供されるものだけ見ているだけではなく、周辺のことも調べると新たな発見があって楽しい。」と言ったものでした。
それを聞いた昭明係は(そういえば…東京タワーの麓に「スーパーターンスタイルアンテナ」ってあったな)と思い、Google先生に質問。検索結果の「RFワールド」の記事に載っていた下図をみた時、「胸を刺す衝撃を浴びて」しまったのです。
ちょっと待った!これ「アタシ再生産」と同じ形じゃないか! と
縦横比の違いはあれど…シルエットは完全一致…
(横道に逸れた話題)あなた今まで何を見てきたの?
純那ちゃんにそう言われた気がしました。
実を言うと昭明係は学生時代電波を専攻していたのですが、今の今まで東京タワーを「電波塔」でなく「スタァライト」の聖地、もしくは「夜景が綺麗」程度の認識しかなく(お恥ずかしながら)。 このことに気づいてから「もっと東京タワーについて調べなければ…スタァライトの新たな発見もあるかもしれない…」…と思い立ったのです(その結果、東京タワーに関する本を沢山買うハメに…)
さて、ここまで読んでくださった皆様は思われたでしょう。「たまたまアンテナの形が似ているだけかも知れないが、それは昭明係の妄想、当てつけだろ?」と
(実際のところ、その通りでございます。)
ただ、東京タワーにもアタシ再生産の元ネタになったかも知れないものがあったのかな?と思えたのはちょっと幸せな体験でした。
待ってくれ!古川監督!作成陣!劇ス最後の謎に包まれたメッセージ
幸せな体験… と、思っていたのですが、劇スのラストシーン見てなんか気づきました。
「描かれている…スーパーターンスタイルアンテナが…!!」
(この3DCGモデル売って欲しいー!)
待ってください監督!何ですか!?これ!
こんなの気がつく人…いるわけがないでしょう!?いや、確かに落下シーンは「買ってきた3DCGモデルがそういうだった」からなのかも知れませんが… 手書きで描かれたであろう華恋ちゃんのシーンに「壊れたスーパーターンスタイルアンテナ」があるのは、もう役満でしょう…!
…このシーン絶対何か、意図された何かがある…いったい何なのか…その謎は今月末に発売の絵コンテ集に載るのか?
楽しみであります。 絵コンテ買って一番に開くページは昭明係はここと決めています。
ただ、昭明係はこのシーンにはいわゆる「イースターエッグ」が隠されていると思いました。 製作陣による「気づいた人には何かを感じて欲しい」という。
タワーの生命でもあるテレビアンテナを破壊することにより、東京タワーへの引導を渡した?
それとも…テレビ文化の終焉?
まだまだ劇スには謎が隠されているのかも知れません…
TVシリーズまでは偶然の一致、劇スで意味を込めた可能性
ここまで書いておいてなんですが、おそらく「スーパーターンスタイルアンテナのシルエットがアタシ再生産に似ていた」ことは、スタァライトのスタッフとしても「偶然の一致」なんだったんだと思います。
というのも、麓のモニュメントの設置が2020年だったのですが、TVシリーズがやスタリラ、舞台が世に出たのは2018年。その頃から「アタシ再生産」のシルエットはあったので、きっと偶然の一致だった説が濃厚だと思いました。
では、なぜ劇スでは、注意深く見たとしても「アンテナ」というニッチな見方をしていないと気づけないような東京タワーのパーツに、何かメッセージを入れた可能性があるのか?
ここからは昭明係の推測なのですが。劇ス作成にあたり再度東京タワーに訪れた古川監督以下数名は「アンテナのモニュメント」や、至る所に展示されているアンテナの模型を見て「あ、アタシ再生産に似てるね」と思ったのかも知れません。
また、アンテナはTV放送にとって無くてはならない存在であり。私たちが生まれてからずっと慣れ親しんできたTVアニメも全てはこれら「TVアンテナ」から発信されてきたもの。
と、捉えると、TVアニメを作り続けてきたアニメスタッフが、東京タワーに対して「お疲れ様!」という意味も込めて、東京タワーの役目の一旦の終わりを描いたのかも知れません。
(余談) 今もあるスーパーターンスタイルアンテナ
さて、今も東京タワーのてっぺんにも同アンテナはありますが、これはTOKYO FMのラジオ電波送信ようになっており、2013年2月11日より運用開始したものになります。
新型は、支柱が四角柱となっており、耐震性が増しているというのが特徴なのと
なにより「ラジオアンテナ」であるということが大きな違いです
対して、劇スのラストシーンで華恋ちゃんの後ろに刺さっていた東京タワーの先端部は「円柱」だったことから、これはTVアンテナであったことが分かります。
(落ちてくる時のCGモデルは四角柱だった? おっしゃる通りです。ただ華恋ちゃんのシーンである手書き側が円柱でしたので、それで説明性持たせています)
破壊されたアンテナに込めたメッセージのヒントがここに隠されているのかも知れません。
本当のことを言うと、素直にどう言う意図だったか監督に聞いてみたい気もしています。
終わりに、これからの進め方について
ここまで読んで下さった皆様、誠にありがとうございました。
本記事はまだ考察が足りない箇所も多いので、補足記事もいずれ書ければと思っております。
それ以外にも東京タワーとスタァライトの関連付け含めるという切り口でスタァライトというコンテンツを楽しんでいる者として、昭明係が東京タワーをどう言うふうに楽しんでいるか、解釈なども言語化し、継承できればと思います。
今後の記事の予定
意外な歴史の連続性!星見純那と東京タワーとシェイクスピアの意外な関係性
舞台想像科に是非とも勧めたい。東京タワーをラグジュアリーに楽しむ体験(タワービューホテルに泊まろう!!)
日本人の技術を結集した東京タワー。しかし塔の頂点にあったのはアメリカの技術だった。しかしそれでは負けなかった昭和の日本人たち。電波技術者の敗北とリベンジ。
石井幹子さんの照明設計の凄さ、と、照明デザインって難しそうだよね。
(おまけの話題) 気づいたからこそ、描いた絵
(ここからは自分語りなので、興味のない方は読み飛ばしていただいて大丈夫です)
昭明係が「アタシ再生産」のあの不思議な形は東京タワーも元ネタの一つだった…と解釈したうえで、下記の2枚の絵を描いて、アニメ製作陣のイースターエッグに応えたつもりでした。
スタッフの方々に届いていれば良いなーと、思っていますが実際にはどうだったかは。謎です
実はこの記事で書いて内容の一部は、華恋ちゃんイラストの上の方の英文にこっそり載せていたのでした。
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