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第340話 願い事

今日は、七夕。

あいにく、四国は昼からずーっと雨。

天の川は、とりあえず、あきらめよう。

会社の後輩が。

昼にケーキを予約したらしい。

織姫と彦星のケーキ。

小さな子供がいるから。

関連性はよくわからんけど。

なんかほっこりした。

七夕は、ささやかなイベントだ。

我が家は特に何も予定はない。

昼に上司や同僚と七夕の話しをしていた。

「願い事は、何かありますか?」

みんな、答えがない。

唯一、上司が答えたのは。

「しばらく、何日か、一人になりたい。」

なんとも言えない、切実な願いだ。

上司思いの私は、彦星になったつもりで。

願い事を叶えてあげようと。

「私がちゃんと口裏を合わせます。ご家族には出張の体で、数日ホテルにでも宿泊して、願いを叶えてはいかがでしょうか?」

ナイスな名案を上司に提案してみた。

「ありがとう。でも、大丈夫。」

そっけない返事だった。

でも、気持ちだけは伝わったはず。

みんな、本当は心の中に願いがあるのか。

それとも無いのか。

真相はわからない。

自分も色々考えてみた。

会社で考えると。

「売上が上がりますように。」

と、仕事関連の願いが思い浮かぶ。

自宅で考えると。

「家族みんな健康でありますように。」

と、家族の健康のことが思い浮かぶ。

釣りのことを考えていると。

「土曜日は、大物釣れますように。」

と、鯛ラバのことが思い浮かぶ。

場所と時間で。

私の願い事は、コロコロと変わる。

結局、自分の本当の願いは何なのか?

もう一度、よーく考えてみた。

毎日、なんとなく幸せだし。

ストレスが多くて苦しいわけでもない。

特に神様にお願いするほどの。

これといった願い事はないのかもしれない。

以前に比べたら、めちゃ幸せで。

逆に感謝せなあかんかも。

そんな感じに思えてきた。

一つ望むとしたら。

今なら。

やっぱり「健康」だろう。

コロナのおかげで。

自分や家族の健康や命を。

今まで以上に意識するようになった。

これからも、なるべく健康でいたい。

ありきたりで。

普通すぎるけど。

今もこれからも、ずーっと願ってる。

「家族みんな健康で過ごせますように。」

これが私の願い事でした。

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