第2話 出張中
人生は一人っきりの時間が必要だと思います。
出張中、色々考えます。
昨日から2泊3日の四国内出張中です。私は務めている企業の営業職で、コロナ前は、ほぼ毎月、一週間ほど出張していました。
そのせいか、家族(妻と娘)は、パパが出張するのに慣れきってます。パパがいなくて寂しいどころか、私の出張中、二人で女子会をして、外食したり、娘の恋話で盛り上がっているようです。
ただコロナの影響で、出張は、今は、月に2日ほどです。出張がないと、「出張はいつなん?」とよく聞いてきます。
正直、なんやねん。って思ってしまう。
でも、その気持ちなんかわかる気がする。
私たち夫婦は、よく話をします。お金の話や将来の話など。本心で話し合う。
家族を優先するあまり、自分の人生を後回しにするようなことはしたくないという話が多い。
例えば家族旅行だからと言って、行きたくない場所にはやっぱり行きたくない。自分の行きたい場所に行きたいなど言いたい放題。
そういえば確かに。
私の妻は、忙しい仕事が一段落すると、一人旅に出ます。特に行き先を決めることもなく、フラフラ出ていき、充電して帰ってきます。
娘は疲れた時は、一人で部屋に閉じこもり、何してるのか知らないけど、出てくると元気になってる。
人は、一人になるという時間が必要なのではないのか?
一人になる時間、ある意味、孤独という時間は、ネガティブに使われがちですが、ある意味ポジティブにも感じます。一人になることによって、自分の心の声を聞くことができるのかもしれません。
家族だからといって、私が、家族のすべてをわかるはずでもない。だからそれぞれ一人で心の整理する時間が必要ないのかもしれません。
やっぱり、出張はせなあかんな〜。
そんなことを、考えながら、出張の夜は更けていきます。たまには、「パパ出張行かないで」を期待しながら。