昇格試験のケーススタディで答えるべき定型分のパターンを解説
ケーススタディにおいて2つの問題がよく出題されます。
Q1. 取り組む事柄について記述せよ。
Q2. あなたならどの様に対応するかを優先順位を踏まえて記述せよ。
です。
これらの書き方のテンプレートは決まっています。
この記事ではどのようにかくのか?について説明します。
Q1. 取り組む事柄について記述せよ
書くことは2つ
書くことは2つです。「①起きている問題」と「②業務」です。ケーススタディでは通常の業務の中で問題が発生します。
「①起きている問題」はあるべき姿とのギャップを書く
昇格試験におけるケーススタディの場合において「問題」とは「あるべき姿とのギャップ」という事を求められています。
書き方としては「本来◯◯◯◯であるべきだが、◯◯◯◯」 というように書きます。
さらにそこに根拠づけが必要です。ケーススタディの本文の内容から根拠を示す必要があります。書き方としては「◯◯◯◯ということから」のように書きます。
まとめるとこんな感じです。
「◯◯◯◯ということから、本来◯◯◯◯であるべきだが、◯◯◯◯」
「◯◯◯◯ということから、本来◯◯◯◯であり、もし◯◯◯◯なら◯◯◯◯となる。」
「①起きている問題」を書くのは難しいので、この部分は数をこなしてマスターしましょう。
「②業務」は通常の業務を書けばいい
あと問題ではないですが、取り組むべき業務があります。例えば、部長から「◯◯の対策案のレポートを提出して」というように通常対応する業務もあります。
これらに対しても記述をしなければいけませんが、普通に「部長から依頼されたレポートを◯◯までに提出する」というように書けばいいだけですのでこれは難しくありません。
Q2. あなたならどの様に対応するかを優先順位を踏まえて記述せよ。
Q2. あなたならどの様に対応するかを優先順位を踏まえて記述せよ。では、こちらも少し工夫して書く必要があります。
大事なポイントは『優先順位の根拠を書く』と『具体的に書く(5W1H)』と『主導と連携する』ことです。
『優先順位の根拠を書く』
「優先順位の根拠を書く」というのはただ優先順位が高いということを書くだけでなく「◯◯という理由だから優先順位が◯◯」ということがわかる様に書く様にしましょう。
書き方のテンプレートとしては以下の様に書きます。
最優先の場合には、「◯◯◯◯は◯◯◯◯の為、最重要であり緊急度が高い。よって最優先で取り組む」
次に優先順位が高い場合には「◯◯◯◯は◯◯◯◯の為、緊急度が低いが重要度が高く、優先順位が高く取り組む」
優先順位が中の場合には「◯◯◯◯は◯◯◯◯の為、優先的に対応する」の様に書きます。
『5W1Hで書く』
5W1Hというのは、なぜ(WHY)・誰が(WHO)・いつ(WHEN)・どこで(WHERE)・なにを(WHAT)・どうする(HOW)の事を言います。
おそらくこの記事をご覧の方はご存知かと思いますので説明は割愛します。
5W1Hを満たす様に書く様にしましょう。どれかが欠けているだけでも未完成になりますので意識してください。
特に注意したいのは「いつ(WHEN)」「なぜ(WHY)」の部分が抜けがちなので気をつけて記述しましょう。
書き方として単純に「いつ(WHEN)」というよりは「いつまでに(WHEN)」を意識するといい形になるかと思います。
また「なぜ(WHY)」という部分では書かないと単純にやる事の羅列になってしまいますので思いを込めて理由を説明するのがいいかと思います。
例えば、WHYがない文章だと「出向いて謝罪と再発防止策について説明する」ですが、これにWHYを加えると「取引先との関係性を維持するために、出向いて謝罪と再発防止策について説明する」となります。
『主導と連携する』
主導と連携する事はリーダーとして求められます。
主導するのは、問題を自ら解決しようとして取り組もうとしているかという部分です。
例えば…
「部下のAにレポートの作成を指示する」とだけ記述した場合には、『主導』していません。
「部下のAに水曜日までにレポートの作成を指示し、木曜日にAと一緒のレポートを確認し、修正点を明確にして、金曜日に再度確認する。」
というように部下に任せっきりにするのではなく、主導する姿が重要となります。
つぎに連携ですが、リーダーとして部内の狭い範囲で対応するのではなく、広く連携して対応する必要があります。
連携は「上司」「メンバー」「他部署」「顧客」のように広く連携しましょう。
例えば、「メンバーAにレポートの作成を指示する。」というふうではなく、「メンバーAに開発部のBの協力のもと、最新のデータを入手し整理するように指示をする。また部長に事情を説明した上で、開発部の部長へ協力体制を依頼していただく。」というように連携をするようにしましょう。
より解答を理解したい人はこちらの記事をご確認ください。一番深いところまで詳しく書いています。